唐草図鑑

カリアティド(女性像柱)

円柱フェチであるので、女性像柱にもワクワク・・・。この女性像は、頭に籠を載せた少女、あるいは奴隷女性ともいうが・・ 後姿も魅力的な女性像柱である・・

 

Caryatid
Intricate hairstyle of Caryatid, displayed at the Acropolis Museum in Athens
(en.wikipedia) この魅力的な髪形は、首の構造を補強するためであるとも・・
補足◆http://www.pinterest.com/nekomegami/caryatid/
このpintestにこの髪を結った現代の女性カリアティード・Atlas Telamonテラモンの

写真がありますのでご覧ください

エレクティオンのカリアティド

Loggia delle Cariatidi.JPG
"Loggia delle Cariatidi" di Original uploader was Brin at it.wikipedia - Transferred from it.wikipedia; transferred to Commons by User:Franz Liszt using CommonsHelper.. Con licenza CC BY-SA 3.0 tramite Wikimedia Commons.


カリアティード caryatid

古代ギリシャの神殿建築で、円柱の代わりに梁(はり)を支える役目をする女性立像。
(by国語辞書byhttp://dictionary.goo.ne.jp/
カリアティード
建築用語 アーキトレーヴを支える柱の代わりに用いられる、少女をかたどった人像柱。
起源は、古代ギリシア人の奴隷となったカリュアの少女たちをアテナイの彫刻家たちが、彫像にした事に始まると言われる。
しかし、古代エジプトには既に柱に人物像を付したものや、柱頭部分の代用としてハトホル女神の頭部をあしらったものなどがあり、これらがカリアティードに先立つ類型として考えられ、こうした造形は元来東方起源のものとされている。:(by「世界美術大事典」第2巻-p29 小学館1989)

ナポレオン「エジプト誌」 , 1809-1822. http://www.wdl.org/en/ "EGYPT DESCRIPTION"
他のハトホル柱en Wikipedia:Hathoric capitals

アトランティス(男像柱)atlantes

アトランティス(男像柱)atlantes

建築用語。ギリシア神話の天空を担ぐ巨神アトラス(複数形アトランティス)に由来する名称で、石材、木材などで作られた男像柱
古代ローマではテラモネス(telamones) と呼ばれた。柱、付柱、持送りなどと同様、荷重を支持する機能を持つ。(by「世界美術大事典」1-p70)

「Ἀτλας アトラス」は(1)『支える』を意味する印欧祖語の dher に由来する(2)ベルベル諸語の語が元で、ベルベル人のアトラス山脈への信仰に由来するなど、その語源には諸説ある。アトラス神への言及はホメロス(紀元前9-8世紀頃に活躍)の『オデュッセイア』が初出で、「大地と天空を引き離す高い柱を保つ」と謳われている(Hom.Od.i.52)。 一方、ヘシオドス(紀元前700頃に活躍)の『神統記』以降は、ティーターノマキアーにおいてティーターン族側に加担した罪で、地の果てで蒼穹を肩に背負う姿として叙述されるようになり、フルリ人やヒッタイト人の神話に登場するウベルリの影響を受けたものと考えられている。Wikipedia(20140816)

男像柱には アトラスがあるが・・アトラスには神話的な物語があるのに対して、カリアティドにはそれはない・・・・ 


Farnese Atlas(ヘレニズム時代)

しかし、アトラスは何より宇宙を背負う巨神で、柱では、アトラスとしてみたことがなかった・・。柱の場合、アトランティスと複数になるようだ、あるいはTelamon「テラモネス」という・・・
アグリジェントのゼウス神殿の人像柱(下左)はアトラスなのか、 重たいものを腕と肩を使って支えているのがアトラス?で、頭で支えるのがテラモンやカリアティデス?かという疑問が こちらのサイトに http://skoba.lolipop.jp/telamon.htm
・・(区別はないという結論だったと思う)「世界美術大事典」では「アトランティス」の項はあるが、「テラモネスの」項はアトランティスへの項への矢印があるばかりである(笑)

Agrigento Telamon 2009

Agrigento Telamon (現存最古のアトラス(テラモ―ン)

尾形希和子さんの『教会の怪物たち ロマネスクの図像学 (講談社2013)』に、 柱の重みを耐えで支えるテラモン(アトラス)という一節がある(P139 )
「ギリシャ建築のエンタプラチュア(柱列の上に構成される水平部分)を支える女性の姿の人像柱カリアティードの男性版が、ギリシャ語でテラモン、ラテン語でアトラスと呼ばれるものである。」
「柱の最下段に置かれる動物や人物像そのものの図像は、オットー朝の写本やベアゥス写本などの中で、とりわけ共観表に描かれるアーケードの柱を支えるものとして現れる。」


イタリアのロマネスク聖堂でもテラモンの姿はみられるが、女性の人像柱は少なく、ほとんどが男性の姿である。背や肩で柱を支えるテラモンたちの、重みに耐える苦痛の表情はいっそう強調されているように見える。」 「ダンテはこのようなテラモンの姿を『神曲:煉獄編』第10歌でうたう。彼らは泣きながらこう言っているように見える「これ以上は無理だ」と


Wiligelmo relief central door 05.JPG
"Wiligelmo relief central door 05" by sailko - 投稿者自身による作品 (my camera). Licensed under CC 表示 2.5 via Wikimedia Commons.

このイタリアのロマネスク聖堂の扉口の下部であるが・・これは、私の感覚では人像柱の範囲に入らないのだが・・尾形希和子さんの説明されるテラモンはこれであるらしい・・⇒詳しく目次読書をしてみたい(なお、ざっと見たところ、唐草という語を使わないようになさっているらしい。蔓草という語が多い。また、「ピープルド・スクロール」という語は初見であります。ではこちらへ♪)

最古のカリアティードは?

古代ギリシアの最も古いカリアティードの例はアミュクライのアポロンの玉座に見られるもので、イオニア式の構成に従っている。(by「世界美術大事典」2-29)

ここが分からないので検索中:アミクライという表記か? 20140815


アミュクライのアポロンの玉座のカリアティード

アミクライという表記か?
「スパルタの南方約 4.8kmに位置したエウロタス川右岸の古代ギリシアの都市。ホメロスに出てくるアカイア人の町で,ドーリア人の侵入に抵抗したのち,前 750年頃スパルタに併合された。現在はアミクレスの村があり,アポロンの神殿の遺跡は有名。」(削除されたウィキまとめ

ヒアキントスの生まれた村(花物語)、

王座に描かれたハルモニアとの結婚の場面は、スパルタ近くのアミクライのアポロンの神殿にて発見されたことに注意を促さなければならない(ルーブル美術館HPラコニア黒像式杯)、

アミュークライ(スパルタ市の南)はエウロタス川 (Eurotas River) を挟んだメネライオンの対岸にあり(Wikipediaリュクルゴス (スパルタ王))、
なお、スパルタの正式古名はラケダイモン(Wikipediaスパルタ)、

スパルタ近郊のミケーネ遺跡は、滅亡紀元前1200年
The Throne of Apollo in Amyclae
Wikipedia「玉座」有名な玉座として名前のみあり

ホメロスによると、古代ギリシャ人 は祈祷をする際、神々が座る事が出来るように宮殿や寺院に空席の玉座を設けていたという。有名なものに、スパルタのアミクレスに設置されたアポロの玉座がある。(玉座検定

AGMA Ancient greek terracotta of divinity on throne
Ancient greek terracotta of a deity on throne. Ancient Agora Museum in Athens. 725 BC.


Lakonian black figure pottery(ルーブル美術館所蔵)

画像が出てこないので、とりあえずここまでとします・・

カリアティードの歴史

デルフォイのカリアティードは、「クニドス人の宝庫」と「シフノス人の宝庫」(いずれもアルカイック期)の正面アーキトレブに表されており、それらの上には、上部構造物との連結のための巨大な部材が設けられた。(by「世界美術大事典」2-29)

ほしがらすさんのさんブログ(25)に画像あり :「クニドス人の宝庫に飾られた2体のカリアティド 長く襞のあるキトンと傾きのあるヒマティオンを着たコレー像は人像柱 」

古典期における例としては、アテナイのアクロポリスにあるエレクティオンのこれと呼ばれるカリアティードが代表的であり、人像柱でありながら動きの表現がある。(by「世界美術大事典」2-29)


前5世紀末になると、デルフォイのアカンサス装飾の施された柱に見られるような、キトンを身にまとった踊り子の彫像も認められる(by「世界美術大事典」2-29)

デルフォイ:ギリシア中部のパルナッソス山の南麓にあるアポロンの聖地 (Wikipediaデルポイ)

前4世紀およびヘレニズム期にはあまり普及しなかったが、ローマ帝政時代のアウグストゥス帝、ハドリアヌス帝などの時代に継承された。
ハドリアヌス帝はティーヴォリの別荘建築に際して、アテナイのこれを模倣し、複製を作った。
カリアティードのような女性彫像は、その後も19世紀末まで実際の建築物に用いられてきた。(by「世界美術大事典」2-29)

BO-telamoni.jpg
"BO-telamoni". Licensed under CC 表示-継承 3.0 via Wikimedia Commons.


Atlantes-Saint Petersburg-6.jpg
"Atlantes-Saint Petersburg-6" by Yair Haklai - 投稿者自身による作品. Licensed under CC 表示-継承 3.0 via ウィキメディア・コモンズ.
エルミタージュ美術館のアトランテス[1848](サンクトペテルブルク)

おまけ;注目画像
Lund Cathedral スェーデンの聖堂 The legendary Giant Finn, sculptured in the crypt.

Gmach Sądu Najwyższego Rzeczypospolitej Polskiej - kariatydy.jpg
"Gmach Sądu Najwyższego Rzeczypospolitej Polskiej - kariatydy" by Wojciech Muła - 投稿者自身による作品. Licensed under CC 表示-継承 3.0 via Wikimedia Commons.

ポーランドのカリアティード(1999)

のびやかですね。他にもいろいろ見られます・・ Wikimedia:Figured columns

おまけ; 地図をアトラスというのはメルカトールが、アトラスを表紙に使ったからという⇒こちらへ(アトラス) 

モデナ大聖堂のテラモン

Duomo di modena, inside pontile dei maestri campionesi 05.JPG
"Duomo di modena, inside pontile dei maestri campionesi 05" di sailko - Opera propria (my camera). Con licenza CC BY 2.5 tramite Wikimedia Commons.


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