生命の木 聖樹

聖樹 イチジク? イシェド ?


ネヘト 木という言葉を書くのに使われたヒエログリフ
ネヘト(nehet) M1



デル・エル・メディナのセンネジェムの墓に「聖樹の間」がある
ヒエログリフと同じ形で木が描かれている

TOMBS OF THE CRAFTSMEN - DEIR EL MEDINEH
素晴らしい写真が見られますThe tomb of Sennedjem(english)
※日本の方の旅行記http://www7a.biglobe.ne.jp/~santa2/http://ameblo.jp/rikumado/


文献


左の事典右端にいるのがトト神。

この事典は必携。
内容(「MARC」データベースより)
古代エジプトの絵画や彫刻に描かれた
ヒエログリフの 代表的なものについて、
エジプト美術の象徴的な意味を
専門家でない人にも理解できるよう
分類・解説する。
ヒエログリフ一覧表や用語解説も収録している。

目次

男性
女性
人の形をした神
人体の部分
哺乳動物
哺乳動物の身体の部分

鳥の身体の部分
両生類、爬虫類
魚と魚のからだの一部〔ほか〕

図解古代エジプトシンボル事典 』p.154
リチャード・H・ウィルキンソン著
 伊藤はるみ訳 (原書房2000年刊)


木を意味するヒエログリフは、 多分シカモア・イチジク(ネヘト)をモデルにしたものだろう
天空の東の門に一対の「トルコ石でできたシカモア・イチジクの木」があり
太陽神ラーはその間から 毎日出てくる
→死者の書 第109章
宇宙の木は太陽神ラー・ホルクアティの象徴だが、
シカモア・イチジクの方は特に三人の女神の現われと考えられた
(ヌト、イシス、ハトホル)
特にハトホルHathorは「シカモア・イチジクの女主(おんなあるじ)」と呼ばれた

『図解古代エジプトシンボル事典』にある図
1.地平線の木の間にいる子牛

2.テーベ、イリネフェルの墓第18王朝

3.木の女神
テーべ、ナクトの墓

4.猫と蛇と太陽の木
テーベ、インヘルカの墓 第20王朝

5.贈り物を授ける木
ニアイのステラ 第18〜20王朝

WEB 検索
http://www.touregypt.net/featurestories/trees.htm
The History of Sycamore in Egypt
http://www5b.biglobe.ne.jp/~moonover/bekkan/times/index.htm
古代エジプト薬草学 http://web.kyoto-inet.or.jp/people/tiakio/physiologos/phys34.html
シカモア・イチジク(Ficus sycomorus)の図あり
オン〔ヘリオポリス〕には古王国の時代から聖なるイシェドの樹があり、
後にはイネブ・ヘジ〔メンフィス〕、テル・エル=バラムン〔エドフ〕でも聖なる樹とされた


WEB 検索
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/tiakio/antiGM/fig.html
反ギリシア神話
  ギリシア語では、イチジクの樹は "syke"、その実は"sykon"
両手利きの樹(dendron peridexion)
→?
インドで聖樹とされるのは
バニヤン樹・優曇華(うどんげ)(Ficus glomerata)・菩提樹など、
いずれもイチジク属の木である。
→ とくにバニヤン樹〔バンヤン樹ともいう、
ふつう「ベンガル菩提樹」と呼ばれる〕(Ficus bengalensis)

エジプトにおいても、聖なる樹はイチジクであった。
それはネヘトnehetと呼ばれ、
おそらくはシカモア・イチジク(Ficus sycomorus)と考えられる。
この樹は、聖書では「イチジククワ」として登場する。
ヒエログリフ(M1)は、この樹の象形で、一般的に樹を表す場合が多い。
エジプトの聖樹としては、実のなる落葉樹イシェドも重要な役割を演じている
(『古代エジプトシンボル事典』p.156)

イシェドという落葉樹は
木のヒエログリフであるエジプトイチジクとはちがう、
アボカドである

→???


[イシェドの実に王名を書いている図]
(dover社のエジプト・イメージから) (dover社の説明)
豹の毛皮をきる意味文字と測量の女神セシャト トト神



牡猫アトゥム=ラーが、夜の象徴たる大蛇アーアペプ〔アポピス〕を制して、
天空に輝き出ることを表象している。
背景にあるのがイシェドの樹――ワニナシ(Persea americana Mill.)
〔アボガドという英名でよく知られる〕で、
牡猫アトゥム=ラーはこの樹を蛇から守っているのである。


WEB検索
http://www.geocities.jp/snntitn/QandA.html西村先生の見解
Balanites aegyptiacaはハマビシ科のバラノスです。
砂漠のナツメヤシ
という別名があります。
Cordia Myxaについては、和名かどうかわかりませんが、
アッシリア・プラムと呼ばれています。
個人的にはプラムなら聖なる樹のイメージによく合うなと思います。
しかし、Lexikon der Agyptologie IV, 942-943の"Persea"の項目には
イシェド=ペルセアなのかどうか、
イシェド=Balanites aegyptiacaなのかどうか、
いまだに議論されていると書かれています。
もしイシェド=ペルセアであるとして、
ペルセアの学名は、リズ・マニカ著『ファラオの秘薬』によると
Mimusops laurifolia Friisであり、アボガドの一種であると書かれていますが、
アボガドのどの種類なのかまではわかりません。
同定の難しい植物名や動物名などは特に訳さないほうが賢明


>http://www.geocities.jp/kmt_yoko/Sin.R_1-8.html
奈良大学エジプト研究会 西村洋子教授のページ
ネヘトはシカモアイチジクの木
ハトホル女神のエピセット「シカモアイチジクの女主人」



ディール・アル=バハリ(Deir el-Bahri) トトメス3世(Thutmose III)王墓の壁画

『古代エジプトうんちく図鑑』の柴崎みゆきさんは「手ぇ抜いたな」といってます(笑)(p184)
「彼と息子のアメンヘテプ2世のものだけ他の墓とまったく異なる壁画」


WEB 検索
http://cwaweb.bai.ne.jp/~dsssm/devs.htm
ルーミナ[RUMINA]
子供に乳を飲ませる母(乳母)と、乳を吸う子どもの保護女神(人間も動
物も)。その神殿はフィクス・ルミナレス(ルーミナーリス・フィクス:
乳母女神のイチジク:ロームルス (Romulus) とレムス (Remus) が雌狼に養育されたパラーティ ウムの丘にあったイチジクの木)のそばにあった。


→ルーミナーリス・フィクス?・・
http://en.wikipedia.org/wiki/Ficus
Ficus Ruminalis
http://en.wikipedia.org/wiki/Rumina
The Oxford Classical Dictionary (p. 940).にあるそうだ。

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The History of Sycamore in Egypt http://www.touregypt.net/featurestories/trees.htm
Sycamore trees have been cultivated since a very long time. Pharaohs called them Nehet. The oldest sycamore tree in Egypt is in Matarria and is known as Virgin Mary Tree.
Sycamore tree lives long and bears sun exposure and humidity. Ancient Egyptians used them in making the wood monuments, such as the statue of the chief of the village from the Fourth Dynasty.
Delphicaさんの紹介
大出晃訳の『痴愚礼賛』(エラスムス著、慶應義塾大学出版会 2004/08)

プリアプス(プリアポス=男根の神)が、イチジクの木の幹で表されるという話が 英和辞書レベルで出ていた」

補足:世界シンボル辞典…

イチジクは葡萄とともに酒神ディオニソスの持物であり
男根の神プリアポスの持物であったため
エロティックな連想と結びつきやすかった。
中世の解釈では
「罪を犯す」を意味するラテン語peccareは
「イチジク」を意味するヘブライ語のpagと語源的に関連があるとみなされていた



yohさんの紹介
塩野七生『ハンニバル戦記』
ザマの会戦でハンニバルが負け、ローマが西地中海の覇権を制してから50年たって、
けっきょくカルタゴが破壊されて塩をまかれるにいたるまで、
別のことを論じたどんな演説でも最後は
「とはいえ、わたしは、カルタゴは壊滅させられるべきと考える」と締めくくったとゆー
老カトーが、「見事な出来のカルタゴ産のいちじくをもち帰り、それを元老院で見せ、
これほど豊穣な果実を産出する敵が海路三日の距離にいる、と言って
カルタゴ壊滅を主張した」とゆーエピソードあり。

大カトーの揺動 Wikipedia
(Marcus Porcius Cato、紀元前234年- 紀元前149年)
大カトーというと、反大スキピオ・反カルタゴで有名ですが、特に有名なエピソードだそう。

http://www.okashiworld.jp/lapproche/pdf/lapproche19go.pdf

聖書のアダムとイブの物語にある"禁断の果実"”と言えばリンゴですが、
イチジクは「知恵の木の実」と呼ばれ、
アダムとイブがこの葉をつなぎ合わせ初めて身につけたという話はつとに有名です。
因みに、英名の「fig」の語源は"着物"という意味です.

イチジクは聖書に最初に出てくる植物です。
アダムとイブがエデンの園の「善悪を知る木」の木の実を食べたところ、
裸であることを知り「イチジクの葉をつづり合わせて、腰を覆うものとした」
と創世記三章六〜七節に書いてあります。
イチジクの葉


古代ギリシャでは体力や脚力を増進させる果実として競技者に好んで食べられたという。

出典喪失


エジプトの素晴らしい写真/50-professional-photographs-showing-the-culture-of-egypt/



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初up2005年 8月29日(月) 2009-12-19

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