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蓮の美術

ハスの美術


石田 幽汀(いしだ ゆうてい、1721 -1786 円山応挙の師)
「四季草花図」のヒツジグサ

日本のハスの美術

花卉園芸学者 塚本洋太郎さんの「ハスの美術と歴史」(『花と美術の歴史』(河出書房新社 1975)所収)に図で挙げられたもののうち


橘夫人厨子後塀(法隆寺)は、
ネパール・インドの聖なる植物に関するこちらで見ている。

飛鳥以来作られた仏像あるいはその付属物に、必ず蓮が姿を現していることは言うまでもない。


色絵蓮池かわせみ文平鉢(日本民芸館蔵)は
こちらで見た ・・古九谷

 中国・朝鮮に比べるとと、日本の陶磁器にはハスの模様のついた名品は乏しい。


平家納経の一部(法華経信解品表紙の蓮唐草)(厳島神社
「装飾経」の蓮文様 : (日本蓮学会・三浦功大)
平家納経(ギター製作家・田中清人)

平安時代では、初期の蒔絵の模様に、ハスが目立つ。 (中略)中国やインドのハスの絵とは全く異なった、日本独特の大和絵風な形になっている。



虎渓三笑(こけいさんしょう)・蓮図(ボストン美術館蔵)
墨絵のハスの花
*この四字熟語の意味:あることに夢中になって、他のことを全て忘れてしまうこと。
拙宗等揚筆 三教・蓮池図全三幅 各33.2×46.3cm

*拙宗は雪舟が45歳まで使っていた名前で、 これは雪舟の作と考えられている3幅対の掛け軸



徳岡神泉「池」1952 (京都国立近代美術館蔵)
*1896~1972東京文化財研究所刊行の『日本美術年鑑』l<

(現代の作品)静寂な自然の一角を見事に追及して、東洋的な自然観を凝縮させたような印象そ与える傑作 


狩野正信「周茂叔愛蓮図」(部分)
九州国立博物館所蔵 国宝* 1434? -1530 

サクラや秋草(ハギ、ススキ)のような愛好植物があったので、ハスは、第一級の愛好植物とはなっていなかった。そのため、中国にくらべると、日本には、ハスを主題とした絵画は少ない。



金銅宝草華文磬(けい)国宝(福井県 滝谷寺
* 魚々子(ななこ)地に線刻で宝相華文を表わしている
磬(けい)は元来中国古代の楽器

勤行のとき鳴らす楽器で、全体が、十六弁の花弁の中心に穴のあいた大きな果盤のついた蓮の花を象っている

そのほかの、文章中に挙げられていた文物は、

東大寺の大仏の蓮台では、ハスの花弁の一枚ずつが一つの世界で、その世界の一つ一つい釈迦が菩薩として現れるという哲学があらわされているが、こうなると、もう、植物のハスというよりは、もっと観念的なものと考えた方がいいだろう。
密教の哲学では、八枚の花弁ともった蓮の中心に大日如来を置き、八枚の花弁は、四如来と四菩薩を現わすシンボルとして扱われている。

15世紀の等揚に続いて、16~17世紀には、光悦、宗達、光琳などが、ハスを主題にしたすばらしい作品を残している。中でも、 宗達の「蓮池水禽図」 はすばらしい。

*俵屋宗達 国宝京都国立博物館蔵

(現代の作品では) 榊原紫峰「蓮」

*1887~1971足立美術館等に作品あり
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