生命の木 聖樹


生命の木と生命の樹

インデックスに先に書きましたように、 生命の木について、Wikipediaでは、ほぼ二つに分けている。(掘り下げた記述はない。)
その二つとは、 生命の木 (神話学)生命の樹で、こちら(生命の樹)のほうには、・・旧約聖書「創世記」からカバラ哲学・セフィロトの樹が挙げられている。
ここで用字、漢字表記に「木と「樹」の使い分けがあるが、決められているのかどうか?については置いておき、ここでは、聖書と植物(木)ということで、みていきます。(今までのページに直接追記もあり)

「中心のシンボリズム」(エイリアーデの用語)

ロジャー・クックの本「生命の樹 -中心のシンボリズム」平凡社 (1982/01)刊であるが、
キリストの十字架は完全にそういったものにつながるシンボルで、 「現代の歴史家たち」(?)に言わせると、十字架刑ではなくて、普通の火刑であったろうという・・(へぇ〜〜!?)(p62)

現代の歴史家たちは、キリストが「十字架」にかけられたことを、史実として受け取ってはいない。単なる火刑であったと見るのが妥当であり、十字架というのは神話の産物であると見なされている。
初期のキリスト教徒たちにとって、キリスト教儀のコスミックな重要性こそがカルヴァリ(ゴルゴタの丘のこと)での歴史的事件に意味を与えたのであって、それは十字架のの象徴を通して表されたのである。キリストは、世界の中心で「宇宙樹」にかけられて犠牲とされたのである。」


赤デミズムか黒デミズムか、置いときつつ見ています・・・
とにかくこの世が「創世」されたのは5000年前という旧約聖書の記述は、だめですけどね
この本は副題が、「樹木と夢、または想像力の変貌」
想像力といったら、即バシュラールの徒でしたか・・
以下に挙げられている参考文献をリストアップしましたが、興味深いです。

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ロジャー・クックの本
「生命の樹 -中心のシンボリズム」に
挙げられている参考文献


■ M.Eliade, Putterns in Comparative Religion ,London&New York,1958
(Wikipedia エリアーデ)
■ E.O.James, The tree of life:An Archaeological Study,Leiden, 1966
Wikipedia.en)
■ E.A.S.Butterworth ,The Tree at the Navel of the World ,Berlin,1970
(Open Library)
■ F.D.K. Bosch ,The Golden Germ: An Introduction to Indian Symbolism ,The Hague,1960
■ L.Yarden ,The Tree of Light,a Study of the Menorah,London,1971
Wikipedia.en)
■ Shakti M.Gupta,Plant of Myths and Traditions in India,Leiden,1971
vedicbooks.net
■ Ionel Jianou,Brancusi,paris,1953
Open Library
■ Anthony Huxley,Plant and Planet t,Penguin Books ,1974
P.TompkinsC.Bird,The Secret Life of Plants、Avon,1973
Wikipedia.en)
■エリアーデ,ヨーガYoga  著作集9-10,立川武蔵訳,せりか書房1975(原著1958)
■ユングJung,心理学と錬金術,池田紘一・鎌田道生訳,人文書院1976(原著1953)
■ナイハルト,ブラックエルクは語る━スー族聖者の生涯,弥永健一訳,社会思想社1977
■大槻虎男,聖書の植物,教文館1974
■加藤憲一,英米文学植物民俗誌,冨山房1976
■近藤米吉(編),植物と神話,雪華社1973
■満久崇麿,仏典の植物,八坂書房1977
■山下正男,植物と哲学,中公新書1977
70年代までの文献なので、検索したところ、同著者による新しいエディションのもあるようです。

この本は、今(2011年2月22日)は置いておきたい。また、図像を丁寧に見ながら、少しづつ行きたいと思う。


取りあえず、表紙の図についてであるが・・
ザルツブルク大司教のミサ典書 1481年Archbishopric of Salzburg
生と死の木。ベルトルト・フルトマイヤーによる細密画。中世の細密画で、生命の樹と善悪を知る知恵の樹、二本の樹は一つにされており、木の上には人間存在を規定する、生と死の果実がなっている、とある。

しかしこのミサ典書とか人名を検索したが不明
イブとマリアが左右対称で描かれていて、イブも礼拝されている、という感じがある。 これはいいと思う。
どうも、女性に関する聖書の記述は気に食わないですが・・

ダーウィンは植物に音楽を聞かせる実験(ミモザを前にしてバス―ンを演奏する)をしたという。 彼は繊毛の生えた葉を注意深く観察したが、思うような結果は得られなかったそうだ ・・巻頭の訳者解説にはまずそんなことが書いてある。訳者はさらに、人間と植物との交感作用の研究の話でまとめるのだが・・この辺りは、私としては、オカルト的な印象が強くなりすぎます・・。
(2011-03-01)さて、いよいよ次から目次読書を始めます

中心のシンボリズム

=エリアーデの用語(→エリアーデのページへ)
想像力の樹
ウィリアム・ブレイクの言葉 『想像的イメージが迷瞑想的思考という種子によ って回帰を重ねる』
オグララ・スー族聖者ブラック・エルクの幻視体験
想像力の追放(18世紀の啓蒙主義と理性崇拝の考え方)
ロマン主義者たちの叛旗
イスラム神秘主義者Henry Corbin
哲学者ガストン・バシュラール
ヨハネ黙示録
創世記
エッダ→イグドラシル(トネリコ)

中心の樹

「宇宙樹や生命の樹のイメージは、宗教学者ミルチア・エイアーデの「中心のシンボリズム」を作り上げる、神話・儀礼・イメージ・象徴の統一体の中に含みこまれる。」(p16) 根底的なアウトライン
人類の「神話的行為」のどの側面も、この世界の本質的リアリティを把握したいという強い願望を反映していると指摘した。
このことは人々が物事の起源に異常に執着し、繰り返し語ろうとすることで明らかではなかろうか。
あらゆる神話は究極において、そこに収斂するのである。
中心は、 「絶対的な始まり」の点であった。
世界の臍・神の卵・隠された種子・根源の根源
垂直軸・宇宙軸・世界軸(マクシム・ムンディ)
全宇宙の中心に位置し、三つの宇宙領域(天・地・地下)の中枢をつらぬいている
紀元前3000年から4000年にさかのぼる観念
柱と棒(ポール)、樹木、山という三種類のイメージを媒介とすることが多い
聖なる建築物の特色を備えている
ピラミッド=ジッグラト、仏塔は宇宙山や太古の塚(マウンド)をモデルとしている
「始原の時」の原初的大洋の無限の深みから隆起したもの(古代の宇宙創成論)


古代の宇宙山の模型図(P17)
頂上は円形、底辺は方形
頂上に向かう各側面には梯子や階段がある
頂上には四つの方位の交わる中心があり、そこには宇宙樹が生えている。 (7つの円盤状の図形によってあらわされる・7(or9)の惑星宇宙をも意味する)
世界軸が宇宙山の底辺の方刑をうtら抜く点を中心にして、平らに螺旋が広がっている
この螺旋は中心に至る長くて困難なイニシエーションの道程をあらわす
このらせんは迷宮を象徴 聖地の壁は聖と俗の境界でもある (巡行儀礼=境壁の防御力を呪術的に強める儀礼)
守護神が怪物やガーゴイルの姿をとって悪霊を撃退し、イニシエーションを受けていない人々を驚かすのもこの境界上
「聖なるものの二律背反」につながる
われわれの周りにある身近なものが見慣れぬものとしてあらわれる
尊敬と畏怖
宗教的経験の中の超=理性的要素を特徴づけるもの

模型図の底辺の螺旋の中心から二匹の蛇が互いに絡み合いつつ昇っていく

二匹の蛇のページへ

宇宙樹の中を流れる生命の樹液
「不老不死の霊薬」

豊穣の樹

シベリアのヤクート族の創世神話
古代バビロニア讃歌
エジプトの植物神
フレイザー≪金枝篇≫(→フレイザーのページ・古いです・)

上昇の樹

メイポール
ナヴォホ族の砂絵

さかさまの樹

ヴェーダ→バンヤン(イチジク)
最古のカバラ文献「バヒールの書」
メノラー

供犠の樹

キリストの十字架
オーディンの馬

知恵の樹

生命の樹と善悪を知る知恵の樹
古代バビロニアの二本の樹
クンダリ二―・ヨーガ
カドゥケス(神の杖)
ユングは錬金術のプロセスと個性化のプロセスの間に相関関係を見た

歴史の樹

フロリスの聖ヨアキムの三位一体の樹木

内的必然の樹

カンディンスキー
樹木の生長に例えられる内的必然性

http://www.nekomegami.com/2011ne/ikyoto.html



Moses taking off his shoes in front of the burning bush (illustration from a 16th century edition of the Speculum Humanae Salvationis).
http://en.wikipedia.org/wiki/Mircea_Eliade

「聖書と植物」「燃える柴」について
アカシア

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