唐草図鑑
聖樹聖獣文様

『聖なる幻獣』を読む

唐草とともにある聖獣(4)

ナーガ ドラゴン

立川武蔵(著)/大村次郷 (写真)
(集英社新書 2009/12/16刊)

「神々や仏の聖性を高める獣たち。」
目次 /序章/ 第一章 キールティムカの顔
第二章 海獣マカラ
第三章 トーラナという宇宙
第四章 蛇と龍
第五章 翼のある獣
第六章 一角獣
第七章 聖獣と神々/ あとがき/ 参考文献

目次読書


第四章 蛇と龍

蛇、不気味な姿の生物

図(第四章表紙)マリアと蛇。聖フランシスコ教会内壁。ゴア、インド。

図4-1 蛇。前240~前200年ごろ バクトリア青銅文化 の遺品 ソチ近郊出土。ウズベキスタン

図4-2 壁に描かれた蛇。サン-マルティーノ大聖堂 。ルッカ、トスカーナ州、イタリア。

図4-3 ドラゴン・イッルヤンカスの退治。 アナトリア文明博物館、アンカラ
十分すぎる食物と飲み物を与えられたために棲家に戻ることができなくなったドラゴンを、ヒッタイトの英雄プパシアスが縛り上げたという。

図4-4 ドラゴン。 ギリシヤ正教の教会。
1724建立。カッパドキア、トルコ。

図4-5 ドラゴン。 ヨーロッパにおけるドラゴンは、多くの場合、 蛇というよりも有翼の大トカゲともいうべきイメージを有しており、
英雄に退治される怪物として登場することが多い。
バルセローナ自治州庁舎内にある議事堂を飾る織物。

図4-6 清の乾隆帝の時代、1756年にたてられた九竜壁の五本爪の皇帝龍
九竜壁は魔よけの影壁(えいへき)で、瑠璃煉瓦で造られている。北海公園、北京。

図4-7 京都の祇園祭の山鉾胴がけに描かれた竜。 天空に浮かんだだ龍の角は鹿のそれである。 図4-6の場合と同じく鳥に似ている。中国から伝えられた竜のイメージの一種である。

図4-8 日光東照宮の陽明門の軒の竜。 祖父徳川家康を慕う第3代将軍家光によって、現在のような社殿が造られた。 子の竜の脚は馬の蹄に似ており、同じような脚を持つ竜の像が中国の頤和園(いわえん)にもある

図4-9 ナーガ。 (インド南部アマラーヴァティ出土) 興奮したコブラの広がった鎌首を並べるデザインは、しばしば浮き彫りや絵画に用いられた。チュンナイ博物館、インド

図4-10 ドラゴン。 ヨーロッパにおけるドラゴンは、多くの場合、 蛇というよりも有翼の大トカゲともいうべきイメージを有しており、
英雄に退治される怪物として登場することが多い。
バルセローナ自治州庁舎内にある議事堂を飾る織物。

蛇とヴィシュヌ

蛇と卵とシヴァ

道成寺物語の蛇

原初の世界を取り囲む蛇


ナーガについてもう少し

ナーガ蛇の図像 聖樹聖獣文様|


『聖なる幻獣』を読む (以下第五章の翼のある獣に続く)
続きは『聖なる幻獣』を読む 第4章「蛇と龍

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