アトリビュートってなんだろう
四つ葉のクローバーといえば幸福の印。
いつからか日本に輸入された認識で、
私たちはもし絵の中に描かれた人物が
四つ葉のクローバーを持っていたら、
それは幸福の印だというふうに理解することができる。
西洋絵画の世界にも、じつはこのような「印」が存在する。
「アトリビュート」という絵の中のさまざまな小道具である。
本書は西洋絵画のこのからくりの重要なポイントである
「アトリビュート」を考える入門書である
「名画を読み解くアトリビュ-ト」紹介文より
木村 三郎著 淡交社 (2002刊)
(日大学芸術学部教授。西洋美術史
訳書『ダヴィッド』(1987年、美術出版社)により渋沢・クローデル賞受賞) |
さらに目次を引用すると
第1部 西洋絵画の鑑賞入門―アトリビュートってなんだろう?
(ヴィーナスの手には薔薇―神話を主題にした作品を考える;
なぜ聖母マリアには百合なのか?―キリスト教主題の作品を読み解く;]
“自由”を表す女性像には帽子―「擬人像」を理解する;
ひとつのアトリビュートからひろがる世界) |
第2部
基本のアトリビュート58(アイリス;アザミ;頭;石;犬 ほか) |
簡潔で面白そうです・・・
詳しく見るその前に
美学という言葉について・・
美学芸術学講義
武 田 昭 彦さん執筆より引用します
「美学」という日本語は,
明治時代の思想家・中江兆民が作った訳語で、
旧訳語では「審美学」と言います.
美というものを詳しく考える学問といった意味でしょうか.
一般には,自然・芸術における美の本質や構造を解明する学問, |
しかし,英語の意味は少し違います.
Aesthetics は,
ギリシャ語の「感性」を意味する言葉 aisthesis に由来しますから,
直訳すれば「感性学」です.
つまり,物事を感性によって知る学問なのです.
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