ボッティチェッリ
「東方三博士の礼拝」はボッティチェリが生涯にわたり最も多く手がけた主題
ボッティチェッリには「東方三博士の礼拝」テーマの絵画は現存三つあるという。 その最も早い作品は、リッピの工房にいた時にに描いたとされる下の作品である。
最初期の作品
1460年頃、ボッテイチェッリはフィレンツエの隣町プラートを拠点に工房を構えていた画家、フィリッポ・リッピの工房で、修行中であった。(15~22歳) 「ルネサンス期の画家工房では、工房経営者たる親方は職人兼実業家で、様々な作品を工房の製品として制作した。作品は親方と弟子の共同制作によったため、弟子たちは親方作品の徹底的な模倣というかたちでの教育を受けた。」 (『もっと知りたいボッティチェッリ 生涯と作品 』京谷 啓徳/著アート・ビギナーズ・コレクション東京美術2009)
板、テンペラ、50.2×135.9㎝
ロンドン、ナショナルギャラリー
「無数の人物が華麗な宮廷絵巻をくり広げるこの作品は、師匠リッピの華麗な画風を良く学んでいたことを示すとともに、修行中の、お故の未熟さも露呈している」(p4)
フィリッポ・リッピ ( Fra Filippo Lippi, 1406 – 1469)
師匠の作品
サンドロ・ボッティチェッリ( Sandro Botticelli, 1445年– 1510)
現存の絵(1473)
Sandro Botticelli, 東方三博士の礼拝, c. 1473
ボッティチェッリの自画像があるのは、3番目の作品。
自画像のある絵(1476)
ボッティチェッリを中心に、年齢を比較してみた・・
ラファエッロより38歳年上、ミケランジェロより30歳年上
マンテーニャより14歳年下だが、マンテーニャよりちょっと長生きした・
ちなみに、「ラファエロ前派」という言葉を誤解していたかもしれない・・
(ちょっと課題)
追記
モモ先生入院されていたのね‥今さらですが、お大事に・・
明け方の熱が引いたので、家から持って来た巨大な本を眺めている。和む。赤ちゃんキリストの仕草、マギの右手、マリアの頭上にたくさんの鳥がいる点、気になる。
— Momo Kanazawa (@momokanazawa) 2018年12月20日
《東方三博士の礼拝》部分。フィレンツェ、バルジェッロ美術館、14世紀 フランコ−フラマンの画家 pic.twitter.com/dV5PG3vvv9
4月 in art
*** 2018年の振り返り ***