イエスの誕生を祝福する三人
「三博士は、それぞれ ”ヨーロッパ・アジア・アフリカ”の三大陸や、”老年・壮年・青年”の三世代などを象徴する人物として描かれた。」
『よくわかる名画の見方』池上英洋著p62 PHP 2013
星に導かれた三人の博士たち
以下引用
『よくわかる名画の見方』池上英洋著p62 PHP 2013
当時、ローマ帝国全体で住民投票が行われることになり、マリアとヨセフは、先祖の血であるベツレヘムに向かっていました。その途中の馬小屋で、イエスは生まれます。
その頃、ベツレヘムのはるか東方で、イエスの降誕を知らせる星をを見つけた三人の賢者がいました。彼らは星に導かれてイエスのもとにやってきます。
途中、ユダヤを支配するヘロデ王のもとに行き、「ユダヤの王としてお生まれになった方は、どこに折られますか」と尋ねました。ヘロデ王は、自分の王座を奪うものの誕生に驚きながらも、「知らないが、見つけたら私にも知らせるように」とだけ銘じます。
その後無事イエスのもとに惰とりついた三博士は、それぞれ贈り物を献じました。イエスの王権を表す「黄金」.神聖を表す「乳香」、死体を保存するための薬、つまりイエスの死を暗示する「没薬」です。
非常に装飾的で優美な画風で人気を博した。(p15)
https://pl.wikipedia.org/wiki/Pala_(sztuka)「国際ゴシック様式」とは
中世も終わりのころのプロト・ルネサンス期は、ギルド社会が来るべきルネサンス文化を準備しつつあった時代ですが、一方で各国の宮廷間の交流が盛んに行われた時代でもあった。
そこでの中心となったのが、シエナ派出身の画家たちを中心とした華美な装飾的芸術で、各国で同時に流行したため「国際ゴシック様式」と呼ばれる。(上記p15)
ファブリアーノ(14世紀)
ジェンティーレ・ダ・ファブリアーノ(Gentile da Fabriano、 1360年/1370年頃 – 1427年)はイタリア、ゴシック期にイタリアのファブリアーノで生まれ、イタリア各地で活躍した画家。国際ゴシック様式を代表する画家の一人とされる。
ゴシックの時代の末期にあたる14世紀以降、シエナ派の活躍から、ヨーロッパ各国の宮廷やアヴィニョン教皇庁を中心に、共通した様式の絵画が流行するようになり、「国際ゴシック様式」と呼ばれる。ジェンティーレ・ダ・ファブリアーノは、その代表画家の一人で、イタリア絵画の伝統と、細密な写実表現を特色とするフランドルなど北方絵画の影響を受けた作品を残した。
イタリア中部のファブリアーノに生まれたこの画家は、イタリア各地を旅して多くのフレスコ画を残し、国際ゴシック様式の伝播に貢献した。 代表作のテンペラ画『東方三賢王の礼拝』は、前景の人物の衣服に見られる華麗で装飾的な表現が目を引くが、それとともに、遠景の何百人ともしれない人物群までを細密に描き尽くしている点に北方絵画の伝統が感じられる。
デューラー(16世紀)
全人種、全年代の象徴として表される三博士ですが、デューラーは知恵のある老年をアジア人、
体力のある壮年をヨーロッパ(コーカサス〉人、
まだ未熟な青年をアフリカの黒人として描いています。(池上英洋)
あの人のもこの人のも、3人とも、ウフィッツィ美術館にあったわけだが・・・ボッティチェッリ以外記憶にない(-_-;)
*ウフィツィ美術館の必見作品リストと見取り図・・https://amoitalia.com/
*公式サイトの動物探し?企画も魅力的
また、6月以外の季節に行きたいと思う・・・
2月 in art
*** 2018年の振り返り ***