
白地レキュトス
レキュトスに描かれた弔いのリボン(アッティカ陶器)@国立アテネ考古学博物館 20240612 photo byM
※→リボンを結ぶということ2013k/egypt_hatimaki.
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白地レキュトス(読み)しろじレキュトス(その他表記)white ground lekythos
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「白地レキュトス」の意味・わかりやすい解説
白地レキュトス(しろじレキュトス)
white ground lekythos
古代ギリシア陶器 (土器) の一種。白地彩絵陶器の通称。
前 480年頃から前 420~10年頃まで,アッチカで盛んに製作された葬礼用の白地彩描レキュトス。
葬礼,埋葬,墓参のための香油を入れる器であるが,
のち次第に器形が通常のレキュトスより大きくなり,
墓に置くピナクス (陶画板) としての性格が強くなった。
ギリシア絵画史上重要な意義を有する。
主題はほとんど死に関するもので神,死者,墓参などが描かれた。
代表的な画家はアキレウスの画家,ボストンのフィアーレの画家など。
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レキュトス
lekythos
古代ギリシアの壺の一種。油または香水用の小瓶。
片輪状の片取手がつき,口縁部が開いて首部が短く,球状または長球状の胴に円形台部がついている。
多くは彩絵が施され,特に前6世紀頃の黒像式陶器の彩絵には優れたものが多い。
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