「人を住まわせた渦巻き」
P49のカレンダーピクチャに対する
オットー・ペヒト(ウィーンの美術史家)の指摘・・・がなるほど!!!
本の表紙が、彩飾写本の「形象イニシアル」のQ
グレゴリウス大教皇(在位590-604)著『ヨブ記講解』(ディジョン市立図書館)
斤で木を割る二人の修道士の身体は見事に文字の円形と同化して微笑ましい
ついで問題のカレンダーピクチャ!!!(11世紀初頭)
(p49 図35 カレンダーおよび聖歌集2月図)
さらにその150年後のカレンダー
(p49 図36 天文学および東方の驚異) 3月図)
樹木は突然、利用できる空間全部を占める巨大な渦巻き模様と化した(p50)
なるほど!
以前は1本の樹木の幹だったものが今や高度に形式化され様式化された渦巻きで構成される一対の葉飾りの茎になり下がった
人が住んだ風景が、人を住まわせた渦巻き模様に姿を変えてしまっている
「ピープルドスクロール」??
モデナ大聖堂=12世紀初期ロマネスク時代を代表する傑作。
P80の図
ヨブ記のイニシアルV(12世紀の聖書本 オックスフォード、ボドレアン図書館)
このあたり、こちらはまだまだ大いに興味ありなのでまたのちほど