唐草図鑑
図像学

美術 

西洋美術入門

 

西洋美術入門 絵画の見かた

池上 英洋(著)  新星出版社 2013 年4月刊

池上 英洋著 『西洋美術史入門』が良かったので、『西洋美術入門』の方も・・。 
ざっと目次読書を楽しみ、追記します。技法の方は別にもう少しみます。(20181003)

内容紹介
本書は西洋美術入門者の方にもわかるよう、絵画やそれにまつわる写真などを大きく、ふんだんに掲載し、難しい用語にはルビを付け、丁寧に解説しています。エジプト・メソポタミアに始まり、古代ギリシャ、ルネサンス・バロック・ロココに印象派などから、世紀末美術を経て、現代美術、その後の展開まで、美術史の全体像をしっかり学びながら、楽しく西洋美術を学べる一冊です。

内容(「BOOK」データベースより)
名画にこめられた豊かなメッセージを読み解き、絵画鑑賞をもっと楽しもう。ヨーロッパの中高生も学ぶ、確かなメソッドをベースにした新しい西洋美術史の教室へようこそ。


「西洋美術入門 絵画の見かた 」

目次

はじめに
名画に隠された秘密を探る
名画の「凄さ」を味わう 

巨匠たちの超絶技法対決

第1章 隠れたメッセージを探る
名画の秘密 

第2章 テーマで読み解く
名画対決 

第3章 西洋絵画を彩る
技法のはなし 

Topics
1 貧乏画家たちの闘い
2 世界の美術館対決

ひと目でわかる
西洋絵画史年表 
参考文献
索引

 

巨匠たちの超絶技巧対決

以下は本当に驚きの細部・・・・醍醐味!感嘆!

テーマ1 本物そっくり  
ハンス・ホルバイン「大使たち」(1533)musey.net/7794
ピーテル・クラース「ロブスター、銀のワインポット、フルーツボウル、ヴァイオリンと本のあるテーブル」(1641)tnj010.com/

テーマ2 眼
ジョヴァンニ・ベッリーニ「レオナルド・ロレダンの肖像」(1501~02)musey.net
ラファエッロ・サンツィオ「林檎を持つ若者」(1505)tnj010.com

テーマ3 髪
レオナルド・ダ・ヴィンチ「ジネヴラ・デ・ベンチ」(1474~78頃)musey.net
ピントゥリッキオ「受胎告知」(1501)tnj010.com

テーマ4 服
フランチェスコ・アイエツ「接吻」(1859)blog.livedoor/kokinora/
ドミニク・アングル「ブログリィ妃の肖像」(1851‐53)metmuseum.org

テーマ5 毛皮
ヨハネス・フェルメール「手紙を書く女性」(1665頃)musey.net
デューラー「神聖ローマ皇帝マクシミリアン1世」(1519)(*下図へ

テーマ6 貴金属・宝石
ヴァン・ダイク「マリア・デ・タシスの肖像」(1629‐30)t-jikkosan.jugem.jp
クエンティン・マセイス「両替商とその妻」(1514)wikipedia.org/File:Quentin_Massys

テーマ7 グラス
ミケランジェロ・メリーズ・ダ・カラバッジョ「バッカス」(1596‐1600)musey.net
ヤン・ダヴィッドゾーン・デ・ヘーム「果物、花。ワイングラスのある静物」(1651) 

テーマ8 建物
ピエロ・デラ・フランチェスカの一派「理想都市」(1470頃)4travel
ジャン・レオン・ジェローム「蛇使い」(1870頃)www.musey.net

テーマ9 速描き(ドローイング)
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック「〈ラ・グリュ〉のためのドローイング」> (1890)artpedia.jpラ・グリュ:フレンチ・カンカンのダンサー
パブロ・ピカソ「ミノタウロスを描くピカソ」(1949)photos.com[LIFE]誌掲載

テーマ10 肌
ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ「プロセルピーナの略奪」(1621‐22)natuno-wunderkammer.hatenablog
アントニオ・カノーヴァ「勝利のヴィ―ナスとしてのパオリーナ・ボルゲネーゼ」(1804‐08)ameblo.jp/dokidokilin

 

Van Dyck Pieter Brueghel the Younger
アンソニー・ヴァン・ダイクの華麗な半身像の肖像銅版画 [アイコノグラフィ] からピーテル・ブリューゲル(子)のエッチング

https://www.museum.or.jp/
リヒテンシュタイン公家の公式サイトhttps://www.fuerstenhaus.li/de/
リヒテンシュタイン侯爵家が収集した美術コレクション https://www1.e-hon.ne.jp/

Cartouche with fruit and flowers and wine glass, by Jan Davidsz de Heem
Cartouche with fruit and flowers and wine glass,
by Jan Davidsz de Heem

以下も一筋縄でいかない名画中の名画で、これまでも不完全だが「見てきた」ともいえるが、まるで「見てこなかった」ともいえる・・・(;'∀')
まずは名前くらいは挙げておきます‥

第1章 名画の秘密

アルノルフィーニ夫妻の肖像

聖母子とニ天使

ラ・ジョコンダ(モナリザ)

快楽の園

ネーデルラントのことわざ

ウエルトゥムスに扮するルドルフ2世 

ラス・メニーナス

無原罪の御宿り

手紙を書く女と召使

ぶらんこ

裸のマハ

メデューズ号の筏

雨・蒸気・スピード

落穂拾い

草上の昼食

舟遊びの人々の昼食

グランド・ジャット島の日曜日の午後

出現

黄金の階段

女の三世代

二人のフリーダ

以下はじっくり自分で見たいところで、その後、私メの軍配も挙げたい。((♡勝手♥))・・

第2章 名画対決

世紀の二大巨匠   ダ・ヴィンチVSミケランジェロ

ダ・ヴィンチ

宿命のライヴァル  アングルVSドラクロワ

アングル

横たわる裸婦 ティツアーノVSマネ

ティツアーノ

官能さ カバネロVSブグロー

カバネロ

グロテスク カラヴァッジョVSアルテミジア・ジェンティレスキ

後者の女流画家については知りませんでした。カラヴァッジョは嫌いなのであった。

難解さ  ボッティチェッリVSブロンツィーノ

ん?「難解さ」の対決!? そっちの勝者はブロンツィーノでしょうが、しかし、ボッティチェリ♪

ナルシシスト  クールベVSデューラー

これはデューラーだと思うよ!

目だまし マンテーニャVSポッツォ

ここも好き嫌いでいうとマンテーニャ

甲冑 ウッチェロSVクリヴェッリ

う~~ん、クリヴェッロ?

日本大好き モネVSクリムト

う~~ん、モネのジャポニズムはアメリカ映画の中の日本の描写の様に少し気持ちが悪いので、クリムト

日本大好き モネVSクリムト

もちろんラファエッロ

同じ場所 ピサロVSルノワール

ルノワールは見ると落ち着かない、ピサロ

狂える女 カスティリオーネVSミレイ

ミレイ

ファム・ファタル シュトルゥックVSコリア

シュトルゥックが凄い

画中画 ドニVS新古典主義の画家

一応、ドニ

天使 フラ・アンジェリコVSロセッティ

これはどうしても、フラ・アンジェリコ

憂鬱 ムンクVSゴッホ

ゴッホ

色彩センス カンディンスキーVSクレー

クレー

 

第3章 西洋絵画を彩る技法のはなし

モザイク・・ 無数のかけらが荘厳な輝きを放つ

フレスコ・・なにより”スピード”と”腕”があってこそ

写本・・初期中世のキリスト教美術を彩った彩色画

ステンドグラス・・ガラス窓から漏れる多彩な光が聖堂内を包む

板とテンペラ・・媒体と顔料能力橋渡しは卵の黄身

カンヴァスと油彩・・以後の絵画表現に革新をもたらした画材 

タペストリー・・繊細で色鮮やかな糸が織りなす壁掛け

グリザイユ・・その質感は、まるで”大理石像”

ドローイング・・画家を志す人のための基本の”き”

水彩・・渇きの早さは戸外でのスケッチで大活躍

木版画・・線の一つひとつに暖かみが宿る

銅版画・・木版画と並ぶ版画技法の代表格

技法の歴史 初めは土を顔料に 社会が技法を選ぶ

 

推薦文献

池上先生のこのご本で、この著書と同じ年の2カ月前に「よくわかる名画の見方 読み解くための100のキーワード」という本がPHPからでていたようだ。そちらの方がより私のテーマ(シンボルとアレゴリーなど)であるので、このあとはそちらに続けたい。
また、「美術史入門」の方は→こちらに戻る.


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