唐草図鑑
図像学

西洋美術 

キリスト教美術  

『キリストの顔』で 「マンディリオン」 (「聖顔布像」) 「スダリウム」 「アヒロピイトス」を見ましたが、補遺として、その他の用語についての復習(美術用語辞典より)

「象徴記号」「類似記号」「指標記号」

ここでこの本において非常に重要な、「記号の三分類」をみます・・。まとめると、

(wikipedia:記号論)(きごうろん、英: semiotics)
記号は物理的指示作用と図像的表示能力をもつとし、さらにこの二つの作用の総合として象徴作用という第三の意味作用が生じると考える。パースは記号のこのような三つの意味の差異を<インデックス><アイコン><シンボル>と呼び分ける。

記号とは常に低次の意味作用から高次のものへと発展する、記号は時間の中にある、と考える。

パース哲学用語辞典(英語)
http://www.commens.org/dictionary

聖遺物

(Wikipedia)聖遺物(せいいぶつ、羅: Reliquiae)は、キリスト教の教派、カトリック教会において、イエス・キリストや聖母マリアの遺品、キリストの受難にかかわるもの、また諸聖人の遺骸や遺品をいう。
これらの品物は大切に保管され、日々の祭儀で用いられてきた。聖遺物のうち聖人の遺骸については、正教会での不朽体に相当する。古代から中世において、盛んに崇敬の対象となった。

 

トロンプ・ルイユ

「目だまし」という意味。「だまい絵」とも訳される。遠近法や明暗法、質感の再現などを駆使して、実際にそこに対象物が存在数rかのように見せる絵画。また、その効果。
特にマニエリスムからバロック期に静物画や壁画で好まれた。
)『岩波西洋美術用語辞典』)

 

イコン eikon(希)ikona(露)icon(英)
名称は「像」を意味するギリシア語エイコーンに由来。ロシア語ではイコーナ。
現存する早期の作例に、シナイ山の聖カテリナ修道院の6世紀の「聖母子と聖人」などがある。
イコノクラスム以後、他の絵画形式と微妙な関連を保ちながらも固有の発展を遂げ、ギリシア正教文化圏の拡大につれて広く各地に普及し、ことにロシアでは、ノヴゴロト派などに代表される独特のロシア・イコンの成立を見た。

イコノクラスム iconoclasm(英)ikonomachia(希)
聖像破壊運動。キリスト、聖母、聖人などを図像によって表現し拝むことを禁じた運動で、8‐9世紀ビザンティン教会で起こった。
聖像肯定派と否定派の争いが絶えなかったが、
皇妃テオドラによって843年に聖像肯定派が決定的な勝利を収めた。
聖像破壊運動は西洋方面に大きい歴史的意味を持ち、聖像肯定的立場をとるローマ教会と東方教会との離隔が始まり、やがて東西教会の分離にまで至る。

この本(『キリストの顔』)にはたくさんの文献があったが、その中で手に入りやすい、  岡田 温司著 中公新書(『キリストの身体―血と肉と愛の傷 』 2009) 等は、読んでおきたいと思いましたが、 益田 朋幸著『ピーターラビットの謎―キリスト教図像学への招待』なるものが目に入り・・先ずはそちらに・・
文庫クセジュの『キリスト教シンボル事典』など、興味・テーマはこちらということで・   

図像学 「シンボルとアレゴリー」


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