「キリストの顔 イメージ人類学序説」
水野千依 (著) 筑摩書房 2014 年6月刊「筑摩選書」
「キリストの顔」・・・「イメージなのに見てはならない―このパラドクスはいかに理解できるだろうか」とある。(p014)
・・・見てはならないとされる神の肖像は、なぜ、いかにして描かれえたか。キリストの顔をめぐるイメージの地層を掘り起こし、「聖なるもの」が生み出される過程に迫る。イメージ人類学、期待の新鋭による新たな挑戦。・・・という惹句の
400ページ近い大部のこの書を
目次読書します・・(20181111)
ちなみに「キリストの顔」といわれて、すぐ思い浮かべたのは、かのアメリカのテレビドラマ『ウォーキング・デッド』であだ名(通称)がキリストというか「ジーザス」の顔でした・・
ジーザス/ポール・モンロー(トム・ペイン)
(ウォーキングデッド6)https://walkingdead.fandom.com/
この役者の風貌は、第一章の「2、キリストの肖像の成立―象徴記号から類似記号へ」(p036)
にあるように、、
「髯を生やし長い髪をした肖像表現」「広い額の中央から左右に分けた豊かな髪を肩まで伸ばし、自らの精神的優越性を象徴する長い髯を生やした姿で表される(カリスマ哲学者)」、
「顔は卵型で髯を生やし、長い髪を中央で分け、古代神ゼウスの図像を髣髴させる(ヘレニズム型)」・・・といった物で、「ジーザス」で、納得である・・
以下、細かくなるが、目次読書へ。
内容紹介
その不可能なる肖像を彼らはいかにして描きえたのか。西洋思想の根幹に触れるイメージ生成の謎に迫る。究極の禁忌と欲望。
はじめに (p013~)
第一章
失われた顔を求めて―キリストの肖像全史(p019~)
第二章
マンディリオン伝説の構築―東方正教会における「真の顔」 (p055~)
第三章
マンディリオンの表象―東方における聖像論(p097~)
第四章
複製される神聖空間 (p147~)
第五章
ラテラーノ宮殿の救世主の肖像―ローマのアケイロポイエトス (p172~)
第六章
ヴェロニカ伝説の構築―西方世界における「普遍的教会の象徴」 (p205~)
第七章
ヴェロニカの表象―信仰と芸術のはざまで (p225~)
第八章
キリストのプロフィール肖像―構築される「真正性」と「古代性」 (p294~)
おわりに―イメージ人類学に向けて (p363~)
註 (p353~)
あとがき (p365~)
参考文献(p368~)
掲載図版一覧(p386~)
人名索引(p393~398)
ここで「マンディリオン」を、WEBと文献で確認します・・・
・・WEB検索・・Wikipediaの他に、丁寧に読んだ方の以下のページなど。
*マンディリオン伝承http://www.medieviste.org/?p=7502 「そもそもの崇敬の対象だったのは聖顔ではなく、アブガルが送った書状に対するイエスによる返答(聖書簡)のほうだったという。これが6世紀ごろからイコンの崇敬へと移っていく。その背景として、当時の守護的象徴をめぐる聖像同士の競争や、ギリシア化によるイメージ重視へのシフトなどが挙げられている(pp.75-76)。」
自印聖像(じいんせいぞう、ギリシア語: Αχειροποίητος, ロシア語: Спас Нерукотворный,
英語: Holy MandylionもしくはImage of Edessa)は、
イイスス・ハリストス(イエス・キリストのギリシャ語読み)が、奇蹟によって布に自身の顔の像を写したものと伝えられる正教会のイコン。
「自印聖像」は日本正教会での訳語であるが、手にて描かれざるイコン等とも呼ばれる。英語表記などからマンディリオン等とも片仮名で転写される事もあるが、日本正教会ではこの名はほとんど用いられない。
多くの複製が古くから現代に至るまで作成されているが、伝承に伝えられる原本たるイコンの所在は不明となっている。
Acheiropoieta-手なしで作ったアイコン https://en.wikipedia.org/wiki/Acheiropoieta
https://en.wikipedia.org/wiki/Menologium
https://en.wikipedia.org/wiki/Category:Jesus_in_artイエスの描写・・・・美術事典・・
ビザンティン美術で描かれるキリスト像のタイプ。
「聖顔(布)」ともよふ。
キリストの顔を押し当てた布に顔が写り、その布によってシリアの王アプガルの病が癒されたという伝説に基づく。
西欧ではこの伝説からヴェロニカの聖顔布の物語が生み出されたが、ヴェロニカではキリストが茨の冠をかぶって血を流すことが多い。
(項目は「マンディリオン」でなく「聖顔布像」)
キリストが超自然的に自らの顔を写し出した像。次の二つの伝承が有名。
(1)Mandylion(希)
エデッサの王アブガールが病を得てキリストに使者を送り、彼ものとに来て病を癒すことを願ったところ、キリストはエデッサに赴く代りに、傍らの布をとりち、顔に押し当てるとそこに像が生じた。使者が持ち帰ったこの布に王が接吻するとたちまち癒された。
これがマンディリオンで、エデッサ市の重要な聖遺物であったが、945年頃コンスタンティノポリスにもたらされている(現存せず)。
マンディリオンの例:多翼イコン断片(10世紀中頃、シナイ山、聖カテリーナ修道院)
(2)Sudarium(羅)
いわゆる聖女ヴェロニカ(ヴェロニカ・イコーナ[真のイコン]からきた名であるという)のスダリウム(ギリシア語ではシンドーン。ともに「薄布あるいは手巾」の意)で、キリストがピラトのところで嘲笑を受けたのち、あるいは十字架を背負ってゴルゴダに赴く途上で、顔を拭くようにとヴェロニカが差し出した布にキリストの苦難の顔が生じたといわれるものである。これはのちにローマのサン・ピエトロ大聖堂の蔵するところとなった。
スダリウムの例:フレマールの画家(1430‐35、フランクフルト、シュテーデル美術館(Wikipedia))
いずれも人の手によらぬ(アヒロピイドス)イコン発生に関する伝承である。
アヒロピイトス akhiropiitos(希)原義は「手でつくられたものでない」の意。
初代の教会教父たちは、神、キリスト、聖母、聖人を画像で表すことには否定的であったが、5~6世紀ころからイコン崇拝が非常な勢いで高まり、その崇拝を正当化するために、人の手によって描かれたものではない聖像が存在するという考えたいつしか広まっていった。今日アヒロピイトスの名でよばれるイコンの多くは、「聖顔布像」を描いたものである。
[西洋美術のことば案内]( 高橋 裕子著)には、項目がありませんでした。
中世西欧に成立した伝説の聖女。「ベロニカ」と表記されることもある。
*ゴルゴダに赴く途上のキリスト(→十字架の道行き)の顔をハンカチで拭ったところ、布にキリストの顔が写しとられたとされる。
ヴェロニカが掲げる布(聖顔布)は茨の冠をかぶって血を流すキリストの顔があるが、冠のない場合はヴェロニカとキリストの出会いは受難以前という伝説に基づく。
布に写ったキリストの顔もヴェロニカという。
キリスト教の聖女。聖顔布(せいがんふ)像の伝説を基に西方で生まれた伝説的人物。
キリストにつきしたがっていた女たちの一人で、その名は[真のイコン(vera icon)から来たといわれる。
キリストが十字架を担ってゴルゴダに向かう途上(→十字架荷ない)、顔を拭くようにと彼女がさし出した布にキリストの苦難の顔が写されたとされる。
この図像は一般には「十字架の道」の14留(りゅう station)中の第6留に描かれる。
いわゆる「真のヴェロニカの聖顔布」はローマのサン・ピエトロ大聖堂その他に蔵されている。
中世末に熱心に崇敬され、単独像としては常に聖顔布を手に持っ表される。
例として、 聖ヴェロニカの画家による元ケルンのザンクト・セヴェリン聖堂聖龕扉絵(15世紀初頭、ミュンヘン、アルテ・ピナゴーク)、
フレマールの画家の板絵(1430‐35、フランクフルト、シュテーデル美術館)などがある。(以下の図参照
Meister der Heiligen Veronika
- Hl. Veronika mit dem Schweißtuch Christi - Alte Pinakothek
ロベルト・カンピン作と考えられている「フレマール」の絵画
ここから、「はじめに」にある章ごとの【著者の要約】を入れ、扉図版などの検索もしながら、各章を読みます‥
歴史的に最も覆われ隠されつつも特権化され格別の崇敬を受けてきたイメージ、すなわち「キリストの顔」を対象に、「見るなの禁」のメカニズムを一考するとともに、キリスト教における表象の論理を掘り下げていきたい。(p015)
残されたテクストと複製を通して、二重に失われた「真の顔」を探求する物語、 一つのキリスト教のイメージ史
第一章
失われた顔を求めて―キリストの肖像全史
(著者による要約)
顔を合わせて神の御顔を観ることは、死後に救済されて魂だけが味わうことができる至福の状態
偶像の制作も崇拝も禁じるユダヤ教を母体として誕生したキリスト教。その禁忌を前に、神の子キリストの肖像がいかに生成したのか。
1,キリスト教における神の表象
偶像崇拝という禁忌(十戒の第2)、象徴記号としてのキリストチャールズ・サンダース・パース(wikipedia)
(アメリカの哲学者1839-1914)による
記号表現と記号内容との、両者の関係からの分類
(『キリストの顔』p029)
「象徴記号(シンボル)」・・関係が「規約」による
「類似記号(アイコン)」・・「類似性」に四津
「指標記号(インデックス)」・・「因果関係や接続性」による
この本において非常に重要な、「記号の三分類」については、別にこちらへ、
2.キリスト論の展開と肖像の成立
キリストの神性と人性をえぐる論争
象徴記号から救世主の人としての外観を描こうとする「類似記号」、すなわち肖像表現が姿を現すのは4世紀以降
プラトン哲学の影響を受けた「アレクサンドリア学派」とユダヤ教やアリストテレスの影響を受けた「アンティオキア学派」
が激しく対立
前者はキリスト単性説(唯一の本性、真正の実を有する)、後者はキリスト両性説(神性と人性を持つ・・451年に後者が勝利
キリストの肖像の成立―象徴記号から類似記号へ
髯を生やし長い髪をした肖像表現が定着してゆく 直接の着想源は、ゼウスやアスクレピオスやセラ―ビスなど、異教神の図式であった。
他方、ティアナのアポロニウスのような一連のカリスマ的哲学者(*)との類似性も認められる(p036)
*広い額の中央から左右に分けた豊かな髪を肩まで伸ばし、自らの精神的優越性を象徴する長い髯を生やした姿で表される。
「ヘレニズム型」顔は卵型で髯を生やし、長い髪を中央で分け、古代神ゼウスの図像を髣髴させる。
「シリア・パレスチナ型」顔は三角形で、額は広く、細かに波打つ巻髪によって輪状に縁どられ、短いひげを蓄える。
3.テクストの中のキリストの顔
哲学者風「ヘレニズム型」とセム族風の「シリア・パレスチナ型」の両義性
図像表現には見られない折衷性、内面の美徳を重視した文学的プロソポグラフィが生んだ架空のイメージ:
特に髪の特徴を強調
キリストが人として生きた歴史的記録や民族色、実在性を強調する「シリア・パレスチナ型」葉、8せいきん委ビザンティン帝国で聖像破壊運動が勃発するや、姿を消していった。(p046)
4.東西キリスト教会の聖像理論
聖像破壊運動と東方の聖像理論
当方のビザンティン帝国で起こった聖像破壊運動
古代地中海世界「神人同型説(アントロポモルフィズム)」
(人の形をした神の崇拝)
ビザンティン文化は異教ヘレニズム的伝統と、偶像崇拝を禁じるユダヤ教的伝統という二つの相反する宗教性を継承
東西教会の分裂と西方の聖像理論
ローマ帝国は395年に分裂東ローマ(ビザンティン)帝国では皇帝専制化、西ローマ帝国は急速に衰退し476年滅亡
文字を読めないものに信仰を教えるのに有力な手段=視覚イメージ
1054年東西教会分裂(ローマ・カトリック教会とギリシア正教会)
神聖な肖像–アケイロポイエトス(人の手によらない」は指標記号(インデックス)に該当する
ルネサンスの到来とともに、芸術家たちによる「人の手」の挑戦を受ける。
キリストの顔は多くの傑作とともに、芸術創造の契機、芸術家の自己超越的要求の暗喩と化していった、(p054)
第二章
マンディリオン伝説の構築―東方正教会における「真の顔」
(著者による要約)
マンディリオンのテクストによる歴史
マンディリオン(複製)制作年不詳 額=聖遺物容器 1623
扉図版
Mandylion of Edessa from the private chapel of the pope in the Vatican
「ビザンティン帝国の守護的象徴にまで上り詰めた不明瞭なイメージ」(p057)
1 マンディリオンとその伝承
奇蹟的生成2 イメージ崇敬の前史へ―使徒・聖書簡・城門への崇敬
3 イメージの(再)発見―テキストの歴史
4 イコン崇敬の高揚―アケイロポイエトス神話の普及
5 聖像論争におけるエデッサのイメージ
アケイロポイエトスは、神の顔や身体の「刻印」とみなされるがゆえに「受肉」という聖像論を具体的なかたちで演出する
受肉の神秘を反復する複製行為
神=原型、その絵画的表象=刻印
6 首都への奉還と伝承の確立
マンディリオンの複製「ケラミオン(聖なる. タイル)」 第三章
マンディリオンの表象―東方における聖像論(p097~)
(著者による要約)聖像論争以後の東方正教会の聖像論を中心に
マンディリオンノ複製イメージの展開を見る
1 陰影素描としてのマンディリオン―可視と不可視の閾で
2 陰影素描から着彩画へ―複製の登場
3 見神のメディアとしてのマンディリオン―立法の石板、至聖所の垂幕
第四章
複製される神聖空間 (p147~)
マンディリオンの「複製」が他の崇敬要素と融合して「神聖空間」を生成し、それがやはり複製により帝国内の各地に反復されていくという特異な現象
特権的な聖像の持つ力のメカニズムや複製の地位の考察
死後に神と対面する至福の境地を先取りするメディアとしての機能
アレクセイ・リドフの「ヒエロトピー」概念
Hierotopy
崇敬対象が融合することで「空間的イコン」が創出される(p148)
1 神聖空間のパラダイム―マンディリオン・ケラミオン・ランプ・城門
2 神聖空間のパラダイム―聖書簡・聖顔布・壁龕
3 マンディリオン・イメージの「後生」(アフターライフ)
首がない、相貌は暗い、明暗表現により肉付けされる第五章
ラテラーノ宮殿の救世主の肖像―ローマのアケイロポイエトス (p172~)
聖像破壊運動(イコノクラスム)を経験した東方と異なる西方ラテン教会圏の聖像擁護、教皇権権威付けの役割
≪救世主≫6~7世紀 ローマ ラテラーノ宮殿 サンクタ・サンクトルム礼拝堂1 西方のアケイロポイエトス―ラテラノの救世主像
経年と物理的尊称により、わずかの絵の具の痕跡をとどめる板という聖遺物的存在に自ずとと回帰2 中世における崇敬の展開―復活祭の「足の浄め」
Cool medieval thing from my honours module, week 1: c. 600 icon of Christ kept in the Sancta Sanctorum, Rome. Silver casing is c. 1200. pic.twitter.com/vxmKfaZApi
— Emily N. Savage (@ensavage)
3 聖母被昇天祭の聖像儀礼とその「後生」
救世主像と聖母子像による祝祭儀礼が生み出す神聖空間が、それらの複製によって管轄都市に反復された・・
20180624 シャティイ城にて
第六章
ヴェロニカ伝説の構築―西方世界における「普遍的教会の象徴」 (p205~)
西方ラテン教会の普遍的象徴「聖顔布ヴェロニカ」の伝承形成の複雑な経緯
マルティン・ショーンガウアー≪カルヴァリオへの道行≫ 1475年頃1 伝説の構築―二つの伝統の混淆
聖女ヴェロニカ伝説 ローマ・サンピエトロ大台聖堂に保管されている「聖汗布(スダリウム)」を指すと同時に、当初の持ち主たる「聖女」の名前2 マンディリオンとヴェロニカ
第七章
ヴェロニカの表象―信仰と芸術のはざまで (p019~)
聖像の礼拝価値と芸術価値の問題
1 複製図像の形成
―贖宥、聖体崇敬、至福直観のメディアヴェロニカの名声は13世紀を通じて普及2 痕跡と技芸との葛藤―芸術家の自己超越の隠喩
ファン・エイクの肖像形式のヴェロニカ(図7‐26)
→アルブレヒト・デューラ―の自画像(図7‐29)
デューラ―のグレゴリウスのミサ(図7‐18)
天空としてのヴェロニカ
(空中に描き込まれた聖顔布)
・・デューラ―(図7‐32)聖顔布と天使
神聖なる技芸
極限まで トロンプ・ルイユ的に再現した
・・フランシスコ・デ・スルバランの《ヴェロニカ》1635
ヴィクトル・ストイキツァ「不可視なるものの視覚化の「他者性」」概念
(『幻視絵画の詩学』でのクリストフォロ・ソルテ(1580)の言葉の引用)
描きえぬもの―神聖や超人間的な本質―を描くには、色彩、光、透視画法、すべてにおいて、目に見える表象可能なものとは「異なる」表現―他者性―を付与する必要がある (p294)
(図7‐39)ジョルジュ・ルオー《聖顔.》1937第八章
キリストのプロフィール肖像―構築される「真正性」と「古代性」 (p295~)
人の手によらないが故に神聖だとされるイメージを、芸術家の手が捉えようとするパラドクスの考察
十五世紀後半に登場するキリストの側面観(プロフィ―ル)を伴う肖像
1 キリストのプロフィール肖像の生成
2 キリストのプロフィール肖像と「真の顔」の伝説形成
人の手を介いさずして原型を反復する印刷技術は、キリストの顔の痕跡から生まれたマンディリオンが接触したものにおのずと救精ふぇらみ音を生んだように、 古代に由来するキリストの秦の肖像が経てきた「代替=複製」のプロセスを更新3 捏造される古代
4 プロフィ―ルのキリストの後生
ルネサンスに産み落とされた遅まきのアケイロポイトス、すなわちキリストのプロフィ―ルという「真の顔」は、数々の既存の聖像譚を寄せ集め、逆説的にも神をも凌ぐ芸術家の技や古代異教の美術様式の威光まで取り込んで、真正性と古代性を確固たるものとしてきた。参考文献から
『残存するイメージ―アビ・ヴァールブルクによる美術史と幽霊たちの時間 』 ジョルジュ ディディ=ユベルマン (著), Georges Didi‐Huberman (原著), 竹内 孝宏 , 水野 千依 (翻訳)2005
『スイユ―テクストから書物へ (叢書・記号学的実践) 』 ジェラール ジュネット (著), G´erard Genette (原著), 和泉 涼一 (翻訳)2001
『西洋中世奇譚集成 皇帝の閑暇』 (講談社学術文庫) 2008 ティルベリのゲルウァシウス (著), 池上 俊一 (翻訳)
『偶像崇拝―その禁止のメカニズム』 モッシェ・ハルバータル (著), アヴィシャイ・マルガリート (著), 大平 章 (翻訳)法政大学出版局(叢書・ウニベルシタス 858)2007
『神の愛の啓示―ノリッジのジュリアン』 内桶 真二 (翻訳)大学教育出版 2011
『王の二つの身体―中世政治神学研究』エルンスト・H・カントーロヴィチ (著), 小林 公 (翻訳)1992→ちくま学芸文庫2003
『プリニウスの博物誌』〈第1巻~第6巻〉 中野 定雄, 中野 里美 , 中野 美代 (翻訳)2012
『コンスタンチノープル遠征記―第四回十字軍』 ロベール・ド クラリ (著), Robert de Clari (原著), 伊藤 敏樹 (翻訳)筑摩書房1995
『幻視絵画の詩学―スペイン黄金時代の絵画表象と幻視体験』 ヴィクトル・I. ストイキツァ (著), Victor I. Stoichita (原著), 松井 美智子 (翻訳)2009
『アウグスティヌス著作集 第17巻 創世記注解2 』
アウグスティヌス (著), 片柳 栄一 (訳) 教文館1999
『トリノの聖骸布―最後の奇蹟』
イアン・ウィルソン (著), 木原 武一 (訳)文藝春秋1985
『芸術家列伝1 ─ ジョット、マザッチョほか 』 ジョルジョ ヴァザーリ (著), 平川 祐弘 (翻訳), 小谷 年司 (翻訳) (白水Uブックス1122) 新書 – 2011
秋山聡 『デューラーと名声―芸術家のイメージ形成』中央公論美術出版2001
岡田温司『肖像のエニグマ―新たなイメージ論に向けて』岩波書店2008
『キリストの身体―血と肉と愛の傷』 (中公新書)
木俣元一『ゴシックの視覚宇宙』名古屋大学出版会2013
辻佐保子『ビザンティン美術の表象世界』岩波書店1993
益田朋幸『描かれた時間』論創社2001
関連書検索は以下へ。
その他の用語の復習はこちらへ。
図像学 「シンボルとアレゴリー」