この神殿はドーリア式、イオニア式、コリント式の3つのギリシャ建築様式が一つになっているという点で、異例なものである。 ドーリア式の円柱は外周を取り巻いており、イオニア式はポーチを支えるのに用いられ、コリント式は内部の本殿に用いられるという形で、各様式が異なる部位に用いられた。なお、この神殿に残るコリント式の柱頭は、現存最古のものである。
(Wikipedia20151012閲覧)出典はThe Temple of Epicurean Apollo Hellenic Ministry of Cultureとしている。
フィガリアPhigalia ギリシアのアルカディア地方の古代都市。城壁の跡と神殿の遺構が発見されており、なかでも1000メートルを超す山頂にある、アポロン・エピクリオス神殿跡が名高い。現代の地名にちなんで「バッサイの神殿」と通称される。この地で採石された石灰岩を用いたドーリス式のぺリプテロス(周柱式)で、彫刻装飾にのみ大理石が使われている。パウサニアスの『ギリシア案内記』によると、イクティノスの設計になると言われ、内室と奥の神室の境界には、現在知られる最古のコリント式円柱が用いられていた。(世界美術大事典)
"Cut-out section showing the position if the architectural and sculptural components of the Temple of Apollo Epikourios at Bassae (Greece), about 420-400 BC, British Museum (14237115696)" by Carole Raddato from FRANKFURT, Germany - Cut-out section showing the position if the architectural and sculptural components of the Temple of Apollo Epikourios at Bassae (Greece), about 420-400 BC, British Museum. Licensed under CC 表示-継承 2.0 via Wikimedia Commons.
リーグル「美術様式論」p247 (再掲)
図117 フィガリア柱頭(線描模写図)スタッケルベルグの復元図
(Stackelberg Apollotempel zu Bassae S.44)