ガロ・ロマン
ガロ・ロマン時代
Gallo‐Roman period 前3世紀末から後5世紀後半までのローマによるガリア支配の時期を指す。 (世界大百科事典 第2版の解説)
ガロ・ローマ文化(Gallo Roma)とは帝政ローマ支配下であったガリア(現在のフランス)の独自文化を呼ぶ。その範囲は主に属州であったガリア・ナルボネンシスの地域であったが、広範囲な意味で南フランス、北イタリア、そしてアクィタニアにまで広がった。この影響は後にオック語のように独自の文化圏を南フランスに形成してゆく原動力となった。
このような南部の影響に対して現在のフランス北部は後にフランク族の支配下となり、むしろメロヴィング朝下での文化の影響を受けるようになった。この文化の違いは13世紀のアルビジョワ十字軍により北フランス勢力が南フランスを支配するようになるまで継続した。