第一節 頭部をいろいろに組み合わせて作る怪物
頭脚人。身体各部に増殖する頭や顔。
第二節 古代のグロリス
ギリシアーローマの玉石彫刻。驅幹に顔を持つ無頭神、他頭霊、
ペルシア・スキタイの頭房、サルディスの甲虫、面付き兜、動物の形をした頂飾━の起源
第三節 中世における古代彫石
前ロマネスクの金銀細工において。十二世紀後半と十三世紀におけるカロリング朝の覚醒。
古代印章。金石伝説。グリロスの印刻されたインタリヨ。マシュー・パリスの描いたカメオ。
第四節 中世における無頭神と多頭神
伝説の中で。地獄絵と寓意図の中で。
アングロ=ノルマン系黙示録の双頭ゴルゴン。ゴシックの兜。
第五節 中世末期におけるグロリス
解体現象。新しい生命。グリロスの画家、ヒエロニムス・ボス
図35(Ⅰp108)頭脚族
ヒエロニムス・ボス「聖アントニウスの誘惑」部分(※ページ下参照)
(同 p108)リールの司法官ルル・オーブリの印章(古物の贋作 1320年)
第一節 印章の奇想
第二節 古代貨幣
第一節 ゴシック的中世におけるイスラーム世界
第二節 抽象文
第三節 幻想的な植物文
第四節 嵌枠
第一節 獣文の回帰
第二節 アラビア的オーナメントの変身
第三節 人頭・驅幹唐草
第四節 「ワクワク樹」
第五節 その他の主題
第六節 ムザッーヒーブとゴシックの写本彩飾師
第一節 中世における蝙蝠の翼手と龍の頭冠
第二節 蝙蝠の翼手と東アジアの鬼神
第三節 東アジアと西欧
第四節 西欧における東アジアの絵画と地獄についての伝承
第一節 東アジアの神々、それらの台座と光背
第二節 生動する自然
第三節 生命ある器物
第一節 仏教と西欧の誘惑図
第二節 <死の舞踏>と朽ち果てた死骸
第三節 マンダラ
第四節 ゴシックの幟
第一節 東洋の背向曲線
第二節 西欧における背向曲線
訳者あとがき
解説
図26(Ⅰp101)
二裂のゴルゴン、アングロ=ノルマン系の黙示録
〔パリ国立図書館〕13世紀前
双頭ゴルゴン タロスのスカラベ 4世紀末
こちらのゴルゴンなるものは、口が問題で、ギリシア神話とはあまり関係がないように見えるが・・
2012年4月15日UP
The temptation of Saint Anthony(ca.1500)
(ポルトガル)リスボン国立古博物館
National Museum of Ancient Art
)
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