Ouroboros(ウロボロス) |
「ウロボロス」とは?
尾をかむ蛇の図像
・・北欧神話では? 心理学では?
いずれも・・全世界を囲むもの?原存在?・・
(平凡社世界大百科事典 谷口幸男)
イグドラシル(ユッグドラシル)
「全の世界の上に枝をひろげ、
三つの根は冥府ヘル、霜の巨人と人間の世界にとどく。
その根を蛇と龍が噛み、若枝を4頭の牡鹿がむしり、
枝にワシがとまり、その言葉をリスが,根の龍に伝える。
神々は毎日木近くに集い協議し判決を下す。
世界の終末にはこの根はスルトの火によって
焼かれることになる。」
詳しくは生命の木 イグドラシルへ
彼の研究は、私がかって思いもかけず未知の大陸にぶつかってしまった箇所、すなわち母権制のシンボル体系から始まっている。
しかもそのシンボル体系の中に見られるものを抽象的に把握するために彼が用いているシンボルは、私の最近の研究である錬金術の心理学の中で初めて私にもその意味が幾分明らかになってきたシンボル、すなわちウロボロスなのである。」
1949年3月 C.G.ユング
始原に位置するものは完全性と全体性である。
始原にはいつもある一つのシンボル[=ウロボロス]が置かれるが、このシンボルは恐ろしく多様な意味をもち、規定されず、規定し得ないものであることが最大の特徴である。
始原の原初の状態は、神話において宇宙に投影され、世界の始まりとして、すなわち創造神話として描かれる。(p36)
ウロボロスを描いたおそらく最古のものは二ップール出土の皿(※)であり、
天の蛇としてはすでにバビロニアに見られ
その起源についてはマクロビウスがフェニキア人に伝えている。
ウロボロスは《全は一なり》の元型としていたるところにみられ、
例えばりヴィアタン、アイオーン、オケアノス、それに
「私はアルパでありオメガである」と自らを明かした原存在として現れている。
(p42)
→詳しくはこちらに続くノイマンのウロボロス
元来はグノーシス派の文献そのほかで世界創造の象徴として用いられた「自分の尾をのみこう蛇」のこと
「記号図説 錬金術事典」大槻真一郎編著 1996同学社
初期のギリシア錬金術文献の一つ「クレオパトラの金づくり」では錬金術作業(オプス)をウロボロスの円環図によって象徴化し、その中心に一は全である」という言葉を記している。(下図参照)
(p128図)Chrysopoea of Cleopatra
万物を生み出す第一質量はまた万物の完成としての賢者の石でもある。これは一なるものでありながら、万物を生み出し万物の完成であるがゆでに、すべてを内に含むものである
こうして始めのものは終わりのものとなり、すべての対立物は一致する(→エメラルド板)これがこの言葉の意味である。
万物の始めと終わりの完結した姿を求める蛇信仰の錬金術師たちの情熱的作業を表すにふさわしいものであった。
古代ギリシアの「哲学者たち」はすべてに通じた賢者だった
哲学者たちの石→総括的に「賢者の石」ともよばれる
哲学者の卵→宇宙創成のシンボル 錬金術作業を完成する象徴的な容器 「哲学者の石」が創成される場
始原に位置するものは完全性と全体性である。
始源にはいつもある一つのシンボル[=ウロボロス]が置かれるが、このシンボルは恐ろしく多様な意味をもち、規定されず、規定し得ないものであることが最大の特徴である。
始源の原初の状態は、神話において宇宙に投影され、世界の始まりとして、すなわち創造神話として描かれる。(p36)
ウロボロスを描いたおそらく最古のものは二ップール出土の皿であり、
テンの蛇としてはすでにバビロニアに見られ
その起源についてはマクロビウスがフェニキア人に伝えている。
ウロボロスは《全は一なり》の元型としていたるところにみられ、
例えばりヴィアタン、アイオーン、オケアノス、それに
「私はアルパでありオメガである」と自らを明かした原存在として現れている。
(p42)
古代[エジプト]のクネフは
「原蛇]すなわち[太古の最も古い神の姿]である。
このウロボロスは、ヨハネの黙示録、グノーシス、それに諸派混合期のローマに見られ、その絵は、
ナヴァホ・インディアンの砂絵やジォットーの絵画に、また錬金術の文献やジプシーの魔よけの護符などにも描かれている。
(p43)
Category:Ouroboros :https://commons.wikimedia.org/wiki/
44図あり、初めの図は
■ミラノ大聖堂Duomo di Milano / Monument to Charles Borromeo (1611) 記念碑Daverio:L' Eternità/永遠
砂時計を持つ老人とウロボロスを持つ女性のカリアティード
■ google rank5
https://www.crystalinks.com/ouroboros.html
いろいろなOuroboros の図像が尽くされている感じのページ(約20)by Ellie Crystal
*このうちJapanの項目ある龍の図はちがう
(解説も一言もないが)
上記の検索は2004年8月のもので、現時点(2011年8月)より7年前となった。その後Wikipediaが進化して→
■ uroboros,ouroboros
ウィキメディアの画像は44図・・( ページ下に図を追加します)
●Ouroboros is an ancient alchemy symbol depicting a snake or dragon (ウロボロスは
蛇またはドラゴンを描いた古代の錬金術のシンボル)→
●The Ouroboros and the Tree of Life
(生命の木とウロボロス)→
● The Double Triangle of Solomon
(ソロモンのダブルトライアングルとウロボロス)→
"The Serpent Ouroboros " from ancient Egypt.
●Papyrus of Dama Heroub Egypt, 21st Dynasty
(古代エジプトのウロボロス)
■ https://www.um.u-tokyo.ac.jp/museum/ouroboros/: 東京大学総合研究博物館ニュースの誌名になっているようだ
■https://www.myspace.com/nabarz/blog/509805724
このブログのライター Payam Ph.D.Nabarz is author of 'The Mysteries of Mithras: The Pagan Belief That Shaped the Christian World' (Inner Traditions, 2005)
Category:Ouroboros (20180115検索)
ウィキメディアの画像が100以上になっている
Justiceに関連しているものがあった
The pediment of the eastern facade of the cour Carrée du Louvre, Paris, France.
The cock, symbol of the French Republic, has been put here in place of the royal symbols.
Around the cock, an Ouroboros (rounded symbolic snake).
ルーブル宮殿の中庭 コート・カレーエ(Square Courtyard 正方形の裁判所のファサード)
Angera castle ( Varese ). Hall of Justice -
Fresco showing Saturn with Ouroboros
正義のホールのウロボロスのフレスコ画.
イタリア北部のヴァレーゼ州のアンジェーラ町(マッジョーレ湖の東)
The rights of man and of the citizen, one below the other in 19 articles, within an oval formed by a snake biting its own tail. Above Liberty and the naked truth, at the bottom the altar of Equality and putti with the banner of Brotherhood.
これはカルト―シュの代わりにすぎないかもしれない・・
ウロボロスが正義に関係があるとは思っていなかったので、挙げておく
この他にはやはり「時間の循環」のイメージが目につく