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ミュンヘン/ベルリンの希臘・羅馬美術

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2023年6月 Germany,ミュンヘン・(ワイマール・)ベルリンの旅で見たギリシア・ローマ美術をより深く見ます。←前ページはグリュプトテークの美術(munich.html:アファイア神殿の破風彫刻群、アッティカの墓碑 (munich2.html:羅馬の彫像、アイオン、サルコファガス)
グリュプトテークの向かいの古代収集館 (Staatliche Antikensammlungen)の文物:ギリシア陶器その1(エクセキアスのディオニュソスカップ、エウフロニオスのクラテル)
次いで、古代収集館の文物:ギリシア陶器その2へ。

古代希臘・羅馬の文物
(文様/文化/象徴)

古代希臘史(掲示)


紀元前3000年―2000年


クレタ・ミケーネ文化 1700‐1050BC


ギリシア文化の黎明期 1050-700BC

ギリシア都市


コリントス

アクロコリントスとアポロン神殿
人口3万(旧自治体2001)首都アテネの人口70万(市域2001年)ギリシャの人口1064万(2021)

(wikipedia)ギリシャ国鉄

https://4travel.jp/travelogue/10115443

アッティカは陶器生産の中心地であった。ネッソスと戦うヘラクレスを描いたアッティカ黒絵陶器(紀元前620–610年頃)
関連Myページ

ギリシア陶器

貝殻の中に座るアプロディテ


前450年頃、テラコッタ
開いた貝殻の中に座る女神のテラコッタ像

貝が羽のよう・・アプロディテの誕生を暗示している。

『図説 ギリシャ神話』「神々の世界」篇 (ふくろうの本) – 2001 p68-69

→ポンペイの壁画「貝殻の上に横たわるアプロディテ」1世紀ごろ
→ボッティチェリ「ヴィーナスの誕生」1476年 http://mementmori-art.com/

キクラデスの偶像

me今までルーブルなど各地で見た中で一番大きいサイズかと思う。
ちなみに、キクラデスの偶像は女性像!=「かなり写実的になった」地母神像、顔には鼻だけ、胸で腕組みする形(松島道也、『図説ギリシア神話』p64 ふくろうの本2001)
大理石 紀元前 2600-2400 ch 

おんなのかたち(キクラデスの石偶)

wikipedia)「キクラデス文明(Cycladic civilization)とは、新石器時代から青銅器時代初期にエーゲ海のキクラデス諸島に栄えた文明で、エーゲ文明に含められる。年代は紀元前3000年頃から2000年頃にわたり、これはクレタ島のミノア文明よりも前に当たる。」

※キクラデス美術ミュージアムhttps://cycladic.gr/

『ひとのかたち』 岩波美術館 テーマ館 第2室  柳 宗玄, 前川 誠郎, 高階秀爾編集
第1図 おんなのかたち(キクラデスの石偶) 大理石、高さ63㎝
アテネ、グーランドリス・コレクション

2021k/themakan_2.htmlより再掲

Arte greca, figurina cicladica, 2500 a.c. 01
greca, figurina cicladica, 2500 a.c. 01

me63㎝とは、キクラデス博物館(アテネ)のこれは大きいのですね。
ルーブルで見たものは小さいものでした‥ 大きくても25センチ?

ルーヴル美術館のギリシャの古美術品-ルーム1

鳥女神

meマリア・ギンブタスの『古ヨーロッパの神々』の鳥女神を思い出すのだが、調べてから続けます。

関連Myページ 古代の女神 マリア・ギンブタスを読む(2012ne)「ミノア=クレタと古代ギリシアの<鳥女神>と<蛇女神>」 p143

「前4千年紀、インド=ヨーロッパ語族が、西ウクライナ、モルダヴィアおよびドナウ河流域のほぼ全域に侵入した後も、重要な土着の女神や神々、とりわけ蛇や鳥の姿で顕現すると信じられていた宇宙的な水の神が祀られた」


me この像についての説明を見損ねたのであるが、女性像関連であったか、後ほど。

meスフィンクス型のテラコッタですね‥これも調べてから続けます。


Matrizen tür Lampenoberteileマトリクスのドアランプトップ


ゴルゴン

me 関連Myページゴルゴネイオン  

掲示


トロイ戦争(I)


トロイ戦争(Ⅱ)

me トロイ神話はギリシア陶器で好まれた装飾主題」(『ギリシャ神話入門』p66中村るい

ゴルゴン

wikipedia)「20世紀末の考古学者マリヤ・ギンブタスは、ゴルゴネイオンの原型が少なくとも紀元前6000年のセスクロ文化(英語版)にまで遡れると語っている。」 関連Myページ ゴルゴネイオン(2)2020k/gorgonocephalus2.html

ゴルゴネイオンが最初に描かれたのは、紀元前8世紀のギリシャ美術

A Gorgoneion decoration on an Attic ceramic vessel from approximately 530-520 BC, Staatliche Antikensammlungen, Munich (8958430806)
A Gorgoneion decoration on an Attic ceramic vessel from approximately 530-520 BC, Staatliche Antikensammlungen, Munich

Amazone Staatliche Antikensammlungen 8953 full
Amazone Staatliche Antikensammlungen 8953
Fleeing Amazon. Tondo of an Attic red-figure kylix, 510–500 BC.

Akhilleus Memnon Staatliche Antikensammlungen 1410
Akhilleus Memnon Staatliche Antikensammlungen 1410
Painter of Munich 1410 (name vase)
Achilles and Memnon, between Thetis and Eos. Side A of an Attic black-figure amphora, ca. 510 BC. From Vulci.

Lydos (Vasenmaler)https://de.wikipedia.org/wiki/Lydos_(Vasenmaler) München Gorgomaske, Innenbild im Teller des Lydos

ガラス

Roman diatretglas

Roman diatretglas
Roman glass beaker from second half of the 4th century. Found in Cologne, now in the Staatliche Antikensammlung Munich. The style is called diatret, there are only 50 beakers left, most are broken. The characters at the top: "Bibe multis annis" short for "Bibe vivas multis annis" (Drink and you will live for many years").
ケルンのディアトレグラス ビーカー (西暦 400 年頃)

(wikipedia)ケルンの有名なダイエット ガラス ビーカー(西暦 400 年頃) は、ケルン大聖堂の完成に尽力した功績に感謝して、市がルートヴィヒ 1 世に贈ったもので、今でもラテン語で「BIBE MULTIS ANNIS (今後何年も飲み続ける)」と刻まれています。 。珍しい透明なクリア ガラスのボウル (紀元前 500 ~ 450 年) と紀元前 5 世紀の銀の酒杯。アケメネス朝のペルシアを代表する。

ブロンズ

掲示

木乃伊の肖像画

1892 年にファイユムオアシスのハワラで発掘中に発見されたミイラの肖像画の塗装された木製パネル。最も美しく質的に最高の古代ミイラの肖像画の 1 つです。140 年頃に制作されたこの作品には、エジプト帝国の上流階級の若者が描かれています。
公式サイトの紹介文では「青年の強烈な視線からは誰も逃れられない」とある。

※ファイユーム(Faiyum)(カイロ南西130キロ)
(wikipedia)ミイラの肖像画;エジプトの古代末期ごろから死者のミイラとともに埋葬された、埋葬者の肖像画。木の板に描かれた伝統的な板絵に属する絵画作品で、自然主義的なその作品は、古代美術としてはきわめて優れた分野のひとつとみなされている。ミイラ肖像画に描かれている人物は、裕福な上流階級で、若くして死去したと思われる者が多い(平均寿命が短かったためか)
ギリシア・ローマの作風で描かれたミイラ肖像画が、エジプトの一般的な葬送習慣に入り込んで行った。死者の肖像を描くという風習は紀元前1世紀~3世紀半ばまで。

古代収集館の掲示

me 古代収集館 (Staatliche Antikensammlungen) @ミュンヘン  


Im Spätsommer 1813 entdeckte Sabino Monterisi d'Aessio in Canosa in Apulien ein vollstandig erhaltenes,reich ausgestattetes antikes Kammergrab. Der Fund galt als Sensation und wurde 1816 von Aubin-Louis Millin publiziert.
1813年の夏の終わりに、サビーノ・モンテリシ・アレッシオはプーリア州カノーザで 完全に保存され、豪華な装飾が施された古代の部屋墓を発見しました。

カノーザ・ディ・プーリア

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この発見はセンセーションを巻き起こし、1816年にオーバン=ルイ・ミランによって出版された。


デジタルアーカイブ
あり: Voyage en Savoie, en Piémont, à Nice, et à Gènes

https://www.canusium.it/

(wikipedia)カノーザ・ディ・プーリア(イタリア語: Canosa di Puglia) 古代のカノーザの花瓶 (it:Vasi canosini) は各地の博物館に収められている。
古代カヌシウムはギリシャの都市で、マグナ グラエキアの陶器生産の中心地

(en.wikipedia)プーリアはイタリアで最も豊かな考古学地域の 1 つです。最初にミケーネのギリシャ人によって植民地化された。


https://www.canusium.it/

en.wikipedia)Aubin-Louis Millin de Grandmaison (1759– 1818) オーバン=ルイ・ミラン
仏蘭西の古物収集家であり博物学者 ギリシャの花瓶に関する多くの記事を発表したことでも知られていた。カール・フォン・リンネスによる2冊の著作と、ヨハン・クリスチャン・ファブリキウスによる1冊の著作を出版、非常に尊敬されている学者だった。※著作デジタルアーカイブ

補遺

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2023年6月の旅で 見たミュンヘンの古代ギリシア・ローマ美術、とりあえずこのあたりまで。次はベルリンですが、その前に、「ギリシア(→ギリシャ)美術史入門」という未読のご高著を読みます。→munich5.htmlへ 

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関連ページ

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