唐草図鑑
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冠を戴く聖獣の象形文字

聖獣の象形文字・・by白川静。

竜
頭上に辛字形の冠飾をつけている。
「この種の冠飾りは鳳(ほう)・虎(こ)の卜文形にも見られるもので
霊獣たることを示すものである。」(白川静「字統」平凡社 より)


※甲骨文字 卜文(ぼくぶん)骨に刻された占いの文字

鳳
卜辞に見える風は、鳳形の鳥の象形字に、ときに凡を声符として添えている。風はその凡の下に虫(き)を加えた形である。
風はもと鳥型の神であったが、のち竜形の神とする観念が起こって、風の字が作られたのであろう。

「卜文の鳳は頭上に辛字形の冠飾を戴く
風はこの神鳥の羽ばたきによっておこるものと考えられていたのであろう」


虎
「卜文は虎文をつけた象形字に作る。
饕餮文は虎を文様化した、左右の展開図である。」


「呪の思想 神と人との間」 白川 静(平凡社2002)より
「母虎に甘える人」 虎食人卣 泉屋博古館蔵@京都
http://www.cernuschi.paris.fr/zh-hans/collections/hu-shi-ren-youチェルヌスキ美術館@パリ
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