マールの『ロマネスクの図像学』上のカバーの図が「《キリストの呪縛》の中のユダの接吻」であるいうことで、イスカリオテのユダ(Judas Iscariot)についてここで少しみておきます。
"Le baiser de Judas. Extrait d'une fresque à Nohant-Vic
"Nohant-Vic, Église Saint Martin de Vic-F 071"
ユダは、「お前のするべきことをしなさい」とキリストにいわれて、裏切るというツライ仕事をした人間だと私は思っている。
その仕事を誰かがして、キリストの生涯に予言されていたこと!!??を実現しなければならなかったと。
つまりキリストの仕事とは、「人類の罪を引き受けて犠牲の羊として自身を神に供えること」ではなかったかと。
なので、ユダが会計役で、不正を行いやすかったとか、なんたらというのはどうかと思うし、まず、なぜ接吻なのか????
それはその通り、まずは愛ではないのかと私は思う・・・いや・・┓(´_‘)┏
Wikipediaでのユダに対するいろいろな説
https://de.wikipedia.org/wiki/Kussの「偽りのキス」
"KissOfJudas" by ジョット・ディ・ボンドーネ
"Giotto-KissofJudas" by ジョット・ディ・ボンドーネ - Original: https://history.hanover.edu/courses/art/giojud.html
最も有名だと思われる
ジョット・ディ・ボンドーネ Giotto di Bondone(1266–1337) の「ユダの接吻」
パドヴァのスクロヴェーニ礼拝堂 Cappella degli Scrovegniのフレスコ画(1306)
生前から巨匠としてのジョットの名声は一貫しており、16世紀後半の画家・伝記作家のジョルジョ・ヴァザーリはその著書で「それまでの洗練されていなかったビザンティン美術を徹底的に打ち壊し、現在見られるような現実味あふれる素晴らしい絵画をもたらした。「西洋絵画の父」ともいわれている。後期ゴシック(Wikipedia)
"Maestro della cattura, cattura di gesù 03"
"Maestro della cattura, cattura di gesù 02"
"Judas kisses Jesus under a forest of flags,
spears and lante Wellcome"
いろいろな作家のものがあり、時代が下るにつれて、ユダは悪人そのものになっていくようですが、初めの、マールの表紙の、サン·マルタン·ド·ヴィック教会(ロワール渓谷)のフレスコ画(fr.wikipedia)は、ありがたくも大きさそのままで見られる大塚国際美術館で、しっかり複製を見られます。
ヴィックの村は古く、ガロ=ローマ時代に起源を持つ。
教会は1092年頃立てられ、「2世紀に描かれたフレスコ画が、ジョルジュ・サンドGeorge Sandの支援を受けたジャン・バティスト・ペリゴー修道士によって発見された。」・・
エミール・マール『ロマネスクの図像学』(下)を読む に続けます
(2015年2月現在内容なし)
→エミール・マールを読む