唐草図鑑
西洋美術

円柱彫刻

(5~12th century)

Sculptures romanes

meエミール・マールの『ロマネスクの図像学』上p58に
「イエス・キリストの受難の主題が初めて現れたのはおそらく、トゥールーズのラ・ドラード修道院の柱頭彫刻」とあるので、イメージ検索します。


   

Toulouse Notre Dame de la Daurade

5世紀

Visigothic column from Notre Dame de la Daurade Toulouse carved 400 600 CE
column from Notre_Dame_de_la_Daurade Toulouse
 carved 400~600 CE.
 

me 蛇足だが、この検索図像の説明(wikipedia)にno, it's not Frankish=Frankish(西ローマ帝国末期のフランク文化 Franks, a Germanic tribe and their culture)とあるのが意味不明。フランスにあるが、フランク文化のものとは、違うということか!?
(20251018の再検索でも、このタイトルです・・ゲルマン民族の伝統とローマ文化の融合とは関係ないという?)


Paris Musée Cluny colonnes 152
Paris Musée Cluny colonnes

 

(この聖堂は)4世紀のローマ時代の神殿に遡り、西ゴート時代に教会に改築された。コリント式と複合式の柱頭を持つ大理石の柱頭の上に、3つの重なり合った盲アーケードによって仕切られていた。9世紀にベネディクト派の修道院になり、現在、トゥールーズのオーギュスタン美術館に収蔵されている柱頭は、ロマネスク建築彫刻の重要な例です。(de.wikipedia


   

それはそうと、Wikimediaで表示される、トゥールーズの美術館=オーギュスタン美術館蔵の円柱の数量に驚きました。
なお、2018年6月にトゥールーズに行ったのですが、残念、美術館も聖堂も改装閉館中でした。 矢印旅写真に概観アリ)
・・いやぁ、それにしてもwikimediaのタイトル変・・意味不明です(下のが、トイレの王子様 とは!?)
しかし、 美術館の説明の「獅子穴のダニエル」というのも変?
玉座の王(キリスト)とそのしもべの4匹のライオン、位のところでは?


« Anonyme - Tailloir , La Toilette du prince
- Musée des Augustins -

via Wikimedia Commons


下が問題の(エミールが挙げた?)キリストの逮捕の円柱らしい(美術館では12世紀とある)


Anonyme toulousain
、Photo ダニエル·マーティン Daniel Martin
Dauradeの小修道院


 エジプト、オリエント、ギリシアと来て、いきなりロマネスク(キリスト教美術)で、時空飛躍。・・・プレ・ロマネスクということを見ないといけないようです。ガロ・ロマン時代、ランゴバルトなどで、「初期キリスト教美術」ですが・・
マールも第2章の冒頭でいう。(上記P79)

12世紀の図像の研究に取りかかる前に、どうしても写本挿絵の極めて重要な役割を先ず明らかにしておかねばならなかった。
彫刻家たちは、写本挿絵の中に描法の秘訣と伝統の蓄積を、すなわち宗教的諸主題の確立した形式と構成の仕方を、同時に見出した。
彼らが創出した部分は彼らが借用した部分を隠しだてする必要が無いほどに十分に素晴らしい、が、まず、最初に彼らが受容したものを知っておく必要があるのだ。

  エミール・マールの古典的著作『ロマネスクの図像学』を読む

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me ここでσ(^^ゞの興味の中心に戻り少々、オーギュスタン美術館蔵の円柱を続けます。(とりあえず図像のみ






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First update 2015 ; LastModified 2025/10/28

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