聖樹聖獣文様
エミール・マールの『ロマネスクの図像学』上p58に
「イエス・キリストの受難の主題が初めて現れたのはおそらく、トゥールーズのラ・ドラード修道院の柱頭彫刻。」とあるので、イメージ検索します。
Toulouse Notre Dame de la Daurade
Wikimediaで表示される、トゥールーズの美術館=オーギュスタン美術館蔵の円柱の数量に驚きました。
・・いやぁタイトルが変(下のが、トイレの王子様!?)・・しかし、美術館の説明の「獅子穴のダニエル」というのも変?玉座の王(キリスト)とそのしもべの4匹のライオン位のところでは?
« Anonyme - Tailloir , La Toilette du prince - Musée des Augustins - ME 105 (1)
» par Anonyme
— Photothèque Musée des Augustins, Toulouse
Photo Daniel Martin. Sous licence Domaine public via Wikimedia Commons.
下が問題のキリストの逮捕の円柱らしい(美術館では12世紀とある、別の修道院のもの?)
Anonyme toulousain、Photo ダニエル·マーティン Daniel Martin
Dauradeの小修道院
エジプト、オリエント、ギリシアと来て、いきなりロマネスク(キリスト教美術)で、時空飛躍。・・・プレ・ロマネスクということを見ないといけないようです。ガロ・ロマン時代、ランゴバルトなどで、「初期キリスト教美術」・・ マールも第2章の冒頭でいう。(上P79)
12世紀の図像の研究に取りかかる前に、どうしても写本挿絵の極めて重要な役割を先ず明らかにしてoかねばならなかった。
彫刻家たちは、写本挿絵の中に描法の秘訣と伝統の蓄積を、すなわち宗教的諸主題の確立した形式と構成の仕方を、同時に見出した。
彼らが創出した部分は彼らが借用した部分を隠しだてする必要が無いほどに十分に素晴らしい、が、まず、最初に彼らが受容したものを知っておく必要があるのだ。
ここでσ(^^ゞの興味の中心に戻り少々、オーギュスタン美術館蔵の円柱を続けます。(とりあえず図像のみ