サン=ピエール・ド・モワサック教会 - 修道院付属教会 (Moissac)20190609 photo byM.N.
2019年6月のモワサック。もう一度の外観からじっくり見てみたい。
tyuusei_moasac.html
「ヨーロッパ各地で模倣されたロマネスク彫刻の傑作」
南正面ファサードの彫刻
?んキリストの頭にまさか鳩がとまっているとは想像しませんでした。
鳩がとまりやすそうな形でした((笑))
周囲や下の列の、「頭に金の冠をかぶった24人の長老」(黙示録第4章)同様に
キリストは冠を被っていて、それが鳩の足台に・・
右手を挙げて祝福を与えるキリスト
モワサックのタンパンのキリスト表現
≪黙示録のキリスト≫
⇒2014k/moissac.html(『ロマネスク美術』馬杉宗夫著p135)
モワサックのポーチ
上
下
悪しき金持ちの喩え(E・マール『ロマネスクの図像学』上巻p44) 図17参照
et du riche et tourments infernaux(金持ちの地獄の苦しみ)
→ラザロと犬
エミール・マールの『ロマネスクの図像学』第1章の解説参照:モアサック芸術における他の写本挿絵の影響Ⅲ モアサックの「悪しき金持ち」と諸写本
Détail sculpté du porche de l'abbatiale de Moissac
柱の刳り方がおもしろいが、
こちらも小さめだが同様に波状に刳られている
この、ポーチ右側の柱の彫刻であるが・・横つなぎの,
花綱(フェストーン)とキールティムカ(makara_tatikawa.html)に見える・・そちらは東洋において紀元前から存在する・・
エミール・マールは、これらの動物に意味はない、文様であると言っている。
「ヨーロッパ中世の宗教芸術における動物は、オリエントから借りたもので、象徴性はない」
いや正確な文言(の例)は
、「我々のロマネスク教会の奇妙な動物たちがほとんどの場合オリエントの織物に見られる素晴らしい動物たちの多少とも自由な再現であることは確かと考えられるのだ。(が)西欧の彫刻家たちは必ずしもそこに意味を与えようとは思わず、多くはただ教会を飾る事だけを考えていたのである。」
(『ロマネスクの図像学』下巻p169)
こちらの左側の詳しい写真は、ちょっと見えていますが、長時間ボヘミアンな人が座りこんでいて、
撮れなかったので、
朝撮った下の写真から拡大してみます。
ボケてますね⇒扉口左壁の彫刻を検索しました。
http://izmreise.la.coocan.jp//moissac_portail.html
[
[Byzantine and Romanesque architecture]Fig. 92..
Jackson, Thomas Graham( Book Viewer)1913ケンブリッジ大学出版局
私の写真はwikipediaやネットにある写真には負けると思うのだが、しかし、サイズの確認・臨場感は、行ってみないとわからない。実際に行ってみたことをさらに振りかえってみることにします。次いでポーチ中央部分を・・
エレミア以下の聖人については別にこちらへ⇒chiristian_seijin.html
700年に創立され1625年に解散したという高名なる修道院であるが、左側にどんどん回ってみる・・
聖堂裏に柱頭室入り口が。右は、ドクダミ一色という感じの庭・・
その左の庭は、バラの垣根、カレープラントの匂い・・
上は、聖堂裏の駐車場の看板。下は聖堂正面への道・・
聖堂前にマグノリア(タイサンボク)の白い花が咲いていた。
以上、モワサック(1)サン・ピエール修道院 エクステリアでした。
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