フランスのロマネスク建築の復習から・・(20190313)
ロマネスク:中世西ヨーロッパの建築様式。
時代区分としては、おおよそ1000年から1200年頃までのゴシック建築以前の建築。同時代の(中期の)ビザンティン建築と同じく、教会堂建築において最高の知識・技術・芸術が集約され、彫刻や絵画は聖堂を装飾するための副次的要素であった。(ロマネスク建築 Wikipedia20190204閲覧)
ここで年代を文献を確認すると、『ロマネスクの社会を散歩する』(船越一幸著 写真池田健二他(共同文化社2015)では、10世紀後半から13世紀中頃まで。
他の文献では主に、11~12世紀に開花したとされる。
馬杉宗男著「ロマネスク美術」 関連(*印)
サン・ジュニ・デ・フォンテーヌ聖堂St-Genis_des_Fontainesi.html
(*年代の知られる最古のロマネスク扉口彫刻)
〇オータンfrancais_autun.html
(*タンパンのキリスト表現)
〇モワサックmoissac.html
(*キリスト表現)
〇シャルトル大聖堂chartres.html
(*キリスト表現)
〇サン・ドニsaint-denis.html
(*サン・ドニの人像円柱)
ノートルダム・デュプイdu_puy.html
(*ロマネスク建築に生きているイスラムの影)
モザmosac.html
(*「こぶし花装飾」)
ロマネスクの唐草文様(馬杉宗男)
馬杉宗夫「ロマネスクの美術」掲載の「仏蘭西の古寺」索引はこちら
大聖堂cathedral.html 木俣元一 『フランス ロマネスクを巡る旅』
(「中世美術をみるヒント」)
ロマネスクを愛したフランス文学者
饗庭孝男(Wikipedia)(あえば たかお、1930年1月27日 - 2017年2月21日 87歳没)
ロマネスク関連著書
『石と光の思想 ヨーロッパで考えたこと』 勁草書房 1971年 / 平凡社ライブラリー 1998年
『フォントネーの泉 随想集』 弥生書房 1981
『聖なる夏 ロマネスク教会紀行』(小沢書店、1982年、新版1992年)
『中世の光 ロマネスクの建築と精神』 青土社 1984年
『ヨーロッパ古寺巡礼』 新潮社、1995年
『フランス・ロマネスク』(山川出版社「世界歴史の旅」 1999年)
饗庭さんは「ロマネスクを愛した」フランス文学者というか、ロマネスク美術においても、専門的に研究された「フランス文学者」だった・・今までは饗庭さんというと、フランスの詩人ランボー、小林秀雄論などが思い浮かんでくるのだったが・・
『フランス四季暦』などで、ピレネー山麓の ポーに留学した話なども読んだだが、そこでサン・フォア教会を見たのが、ロマネスクに出会った時だったというが、このサン・フォア教会というのは、コンクの有名な教会でなく、モルラス(Morlaarモルラア)村の教会。「人生のエア・ポケット」という表現。他の書でも、「久しいその歴史をうちに秘めて、静かにひっそり佇む教会は、束の間の「生」を生きるわれわれを、「時間の外」に出してくれうるという、限りない魅力にあふれているのである。(フランス・ロマネスク)・・
「世界は変わらず。足早に人生を過ぎてゆくのは、私であり、人間たちだ」
小佐井伸二(Wikipedia)(こさい しんじ、1933年1月5日 - 2009年2月23日 76歳没)
ロマネスク関連訳書
ジョルジュ・デュビー『ロマネスク芸術の時代』白水社 1983
イーヴ・ボティノー『サンチャゴ巡礼の道』入江和也共訳 河出書房新社 1986
フィリップ・ボーサン『石と信仰とのたわむれ ロマネスク芸術の魅力』白水社 1987
ロマネスク関連著書
『中世が見た夢 ロマネスク芸術頌』筑摩書房 1988
2019 フランスの旅(ブルゴーニュとミディ・ピレネー)
トゥールーズ(サン・セルナン聖堂、▲オーギュスタン美術館)
→モワサック(サン・ピエール修道院聖堂)
ガロンヌ川
→カストル(サン・ブノワ大聖堂)
→サント・フォワ修道院付属教会(コンク)
→サン・マルタン・ド・カニグー
★https://blogs.yahoo.co.jp/notaitalia/
ディジョン
ブルゴーニュ地方最古の教会 (サン・ベニーニュ教会の地下円形墳墓)
→オータン(サン・ラザール大聖堂、ロラン美術館)
アンジ―・ル・デュック教会
→ヴェズレー(サント・マドレーヌ教会)
→フォントネ―修道院
→トゥルニュ(サン・フィリベール教会) デジョン南100キロ
クリュニー修道院
シトー会修道院
モンパルナス(パリ)
→ シャルトル大聖堂
2018 フランスの旅→ロマネスク+ゴシック関連
パリ (建築・文化財博物館、
サン・ドニ聖堂)
*→今回割愛の修道院
新潮「とんぼの本」(2004年11月刊)『フランス ロマネスクを巡る旅』を参考にして、他に、
『図説 ロマネスクの教会堂』(辻本敬子・ダーリング益代著2003年1月河出書房新社)(下へ)と
饗庭孝男『ヨーロッパ古寺巡礼』(新潮社1995年5月刊)も見ておきたいと思う。(20190225)
お役立ち特筆サイトhttp://www.balade-roman.com/voyage.html
ネットの旅行記
オータンhttps://4travel.jp/travelogue/
ディジョンhttps://yoku.blog.so-net.ne.jp/
目次読書
プロローグ ヴェズレー詣で
コラム ロマネスクという用語
コラム 消えた教会堂―クリュニー修道院の悲劇
第1章ロマネスク建築
第2章ロマネスク芸術
コラム 『薔薇の名前』
第3章 ロマネスク巡礼
1.ヒルデスハイムのザンクト・ミヒャエル(独)Hildesheim wikipedia
2.シュパイヤ―大聖堂(独)wikipedia
3.トゥルニュのサン・フィリベール(仏)
4.サン・ブノワ・シュル・ロワール(仏)Saint-Benoit-sur-Loire.html
5.カンのラ・トリニテ(仏)
6.サン・サヴァン・シュル・ガタンプ(仏)
7.コンクのサント・フォア(仏)
8.クレルモン・フェランのノートル・ダム・デュ・ポール(仏)
9.アングレーム大聖堂(仏)
10.オルネーのサン・ピエール(仏)
11.トゥルネー大聖堂(ベルギー)wikipedia
この本の以下(「葉飾り柱頭の系譜と説話柱頭の系譜}は私の関心の中心なので、→ページを変えて長く引用する事にします
序文 青柳正規
ヴェズレー、サント・マドレーヌ修道院聖堂
ノアン・ヴィック、サン・マルタン教会
ル・トロネ修道院
モレイヤス・ラス・イヤス、サン・マルタン・ド・フノヤール教会
「ロマネスク美術と中世社会」池上俊一
「ロマネスクの旅へ」ダーリング常田益代