聖樹聖獣文様
"La tenture de lApocalypse (Angers)"
Satan (the Dragon) gives to the Beast of the sea (on the right) power represented by a scepter in a detail of panel III.40 of the Apocalypse Tapestry, a large medieval French set of tapestries commissioned by Louis I, the Duke of Anjou, and produced between 1377 and 1382.
見よ、火のように赤い大きな竜である。これには七つの頭と十本の角があって、その頭に七つの冠をかぶっていた『(ヨハネの黙示録』新共同訳12:3) 」
「 わたしはまた、一匹の獣が海の中から上って来るのを見た。これには十本の角と七つの頭があった。それらの角には十本の王冠があり、頭には神を冒涜するさまざまな名が記されていた。わたしが見たこの獣は、豹に似ており、足は熊の足のようで、口は獅子の口のようであった。竜はこの獣に、自分の力と王座と大きな権威とを与えた(新共同訳13:1-2) 」
「 わたしはまた、もう一匹の獣が地中から上って来るのを見た。この獣は、子羊の角に似た二本の角があって、竜のようにものを言っていた。この獣は、先の獣が持っていたすべての権力をその獣の前で振るい、地とそこに住む人々に、致命的な傷が治ったあの先の獣を拝ませた。(新共同訳13:11-12)
アンジェ城は、フランスに現存するものでは最古といわれる、ヨハネの黙示録が描かれたタペストリーがある、ロワール渓谷の城 (wikipedia)という。
Apokalipsis trekhtolkoviy 36 - The Beast
The Dragon Giving the Sceptor of Power to the Beast from the Sea
about 1255 - 1260
Height: 319 mm (12.55 in); Width: 225 mm (8.85 in)Getty Center
「黙示録のギャラリー」では中世期最大の有名なタピスリー"Tenture de l’Apocalypse"(「黙示録のタピスリー」)があります。これは建築や芸術に熱心だったLouis Ier d'Anjou(アンジュー公ルイ)が 制作を命じたものです。1373年から十年間かけて織られ、オリジナルは7枚、大きさは高さ6m、長さ133m(107,5m分が現存)。( france-acces.com)
"Hennequin de Bruges - Saint Michael fighting the Dragon - "
Designed by the painter Hennequin de Bruges and woven
by the weaver Robert Poisson, between 1375 and 1382.
「
さて、天で戦いが起こった。ミカエルとその使いたちが、竜に戦いを挑んだのである。竜とその使いたちも応戦したが、勝てなかった。そして、もはや天には彼らの居場所がなくなった。
この巨大な竜、年を経た蛇、悪魔とかサタンとか呼ばれるもの、全人類を惑わす者は、投げ落とされた。地上に投げ落とされたのである。その使いたちも、もろともに投げ落とされた。(新共同訳12:7−9)
view of the Tapestry of the Apocalypse in Angers, France
凄い数、威容・・
Apocalypse (‘The Trinity Apocalypse’), England ca. 1250
Apocalypse flamande - BNF Néerl3
Yates Thompson MS 10 f. 21r:
The seven-headed beast rises from the sea (Revelation 13: 1)
Date between circa 1370 and circa 1390
小河 陽訳『ヨハネの黙示録』p80
13章18節にあらわれる第二の獣に従うものに押された「六百六十六」という数字は数秘術ゲマトリアで「獣の数字」とされる
(wikipedia)
Hans Memling (circa 1433 –1494)
Triptychon der Mystischen Hochzeit der Hl. Katharina
von Alexandrien, rechter Flügel, Szene: Hl.
Johannes der Evangelist in Patmos'
Date 1479
Dimensions Height: 172 cm × Width: 79 cm
黙示録論 (ちくま学芸文庫) – 2004/12/9
D・H ロレンス (著), 福田 恆存 (翻訳)
「ヨハネ」であるが、パドモスのヨハネは、福音書記のヨハネとは別人とする。
黙示録は「第二流の精神の所産」とD.H.ロレンスはいう。
(『黙示録論』p045)
黙示録とは、人間のうちにある不滅の権力意思とその聖化、その決定的勝利の黙示にほかならない。(『黙示録論』p047)
イエスが己の弟子のうちにイスカリオテのユダをもたねばならぬ宿命にあったように、新訳聖書のうちに黙示録一篇の紛れ込むこともまた不可避の運命であった。
なぜか?それは人間の本性がそれを要求しているからだ。(『黙示録論』p047)
イエスのクリスト教精神は吾々の本性のわずかに一部を満足させるのみである。吾々のうちにはなおそれが適合せぬ広範な領域があるのだ。この領域こそ、黙示録が当てはまるのである。
アポカリプスは、クリスト教の隠れた裏面史というべきであろう。アポカリスは権力に対して敬意を払おうとしない。それは権力者を虐殺し、権力そのものを己が掌中に収めんと冀(こいねが)っている、それがこの虚弱者の本音なのだ。(p052)
諦念と瞑想と自己認識の宗教はただ個人のためのものである。しかしながら、人は己れの本性のほんの一部においてのみ個人たりうる。他の大きな領域においては、人は集団である。(p050)
純粋なクリスト教精神なるものは、国家、あるいは一般に社会というようなものとは絶対に相容れぬ存在である。(p059)
※黙示録原稿(写本)commons.wikimedia:
Category:Apocalypse_manuscripts
ここで、黙示録の獣(の杖)をみたあと、黙示録を逐語で読むことにし、七眼七角の仔羊、 ついで、七つ頭の竜、人面イナゴ、4つの生き物とバビロンの大淫婦・・
その他:「蒼ざめた馬」2020k/revelation.html
黙示録の生命の川と描かれた植物(草本)2020k/revelation2.html
巻物の封印?・・・(途中)