今年2019年の旅で割愛のロマネスク教会・・
残念ながら、『図説 ロマネスクの教会堂』
(辻本敬子・ダーリング益代著2003年1月河出書房新社)
で紹介のあったフランスのロマネスク教会のうちのほとんどを割愛するので、以下にネットの画像を見ておきます。
■Centre-Val de Loire(サントル=ヴァル・ド・ロワール地域圏)
◇サン・ブノワ・シュル・ロワール(Saint-Benoît-sur-Loire)
*、wikipedia(fr):最も有名なベネディクト派修道院設立651、高品質な柱頭(ウンベルトゥスの名がある)→Saint-Benoit-sur-Loire.html、
パリ→(1時間半ほどの)オルレアンから
■
Normandie(ノルマンディ―地域圏)
◇カン(Caen)のラ・トリニテ(Abbatiale de la Trinite)
Abbaye aux Dames=Trinity Church, Women's Abbey wikipedia(en)、*
パリ→(2時間半ほど)
上記の地域は無理だが、
■ミディ・ピレネー(オクシタニアOccitània)地方wikipediaでも、
ピレネー山中までは行けそうにない。
◇コンクのサント=フォワ修道院と教会 L'abbaye de Sainte-Foy et l'église abbatiale, Conques
このほかこの本にはなかったが、同じく山中のサン=マルタン・デュ・カニグー修道院 Abbaye Saint-Martin du Canigou も無理。
■Auvergne-Rhône-Alpes (オーベルニュ地方)
◇クレルモン・フェラン(Clermont-Ferrand)のノートル・ダム・デュ・ポール(Basilique Notre-Dame du Port)wikipedia(fr)
パリ→(4時間ほど)
■Nouvelle-Aquitaine(ヌーヴェル・アキテーヌ地域圏)
◇サン=サヴァン・シュル・ガルタンプ修道院付属教会 Abbatiale de Saint-Savin sur Gartempe(wikipedea)
◇アングレーム大聖堂(Cathedrale d'Angouleme) *
◇オルネーのサン・ピエールEglise Saint-Pierre d'Aulnay-de-Saintonge*、*
今回はトゥルーズを起点にオキシタニア地域圏、ディジョンを起点にブルゴーニュ地方を回るのですが、オーベルニュ地域圏はその間ですね。地理感がなかったのだが…
この本には、南のプロヴァンスの教会修道院がない。
次に行くとしたら、中央部のヌーヴェル・アキテーヌ地域圏かと思うが、ショーヴィニーとサン・サヴァンも割愛されているようだ、ぜひ行きたいと思う。→饗庭孝男さんの古寺巡礼のリストへ
778年のロンスヴォーの戦いwikipedia→「ローランの歌」の騎士道の物語の描写という・・
2019 フランスの旅で行くべき修道院
(行く地方の予定と割愛の予定)
トゥールーズ
サン・セルナン聖堂、オーギュスタン美術館
→モワサック(サン・ピエール修道院聖堂)ガロンヌ川
→カストル(サン・ブノワ大聖堂)
サント・フォワ修道院付属教会(コンク)
サン・マルタン・ド・カニグー
★https://blogs.yahoo.co.jp/notaitalia/
(最後の二つはピレネー山中で行くのは無理)
ディジョン
ブルゴーニュ地方最古の教会 (サン・ベニーニュ教会の地下円形墳墓)
→オータン(サン・ラザール大聖堂、ロラン美術館)
→ヴェズレー(サント・マドレーヌ教会)
→フォントネ―修道院
→トゥルニュ(サン・フィリベール教会) デジョン南100キロ
アンジ―・ル・デュック教会(Montceaux-l’Etoile)*
クリュニー修道院
シトー会修道院
(車でなく電車&徒歩の旅であり、忙しいのは無理なので行かない)
『ロマネスクの美術』馬杉宗夫著を再読したら、 巻末の、聖堂案内に パリの近くで、シャルトルの他にエタンプが載っていた。行くつもりはないのだが、見てみたい柱頭もあった・・
聖堂案内(馬杉宗夫参照)エタンプの位置
エタンプの教会
Collégiale Notre-Dame du fort (ノートルダム・デュ・フォートの参事会教会)
fr.wikipedia
Église Saint-Gilles(サン・ジル教会)
Collégiale Saint-Martin (サン・マルタン教会堂)
・・
ロマネスクの影響を受けた初期ゴシック様式
Capitals of Église Notre-Dame-du-Fort d'Étampes
旅なかま4月号(2016年朝日旅行社) <特別インタビュー>
ロマネスク再発見 美術史家 池田健二氏
から以下引用
フランス ヴェズレー サント・マリー・マドレーヌ聖堂
フランス コンク サント・フォワ教会
フランス モワサック サン・ピエール修道院
スペイン ハカ郊外 サン・ファン・デ・ラ・ペーニャ修道院
スペイン レオン郊外 サン・ミゲル・デ・エスカラーダ修道院
ノルウェー ウルネス ウルネス・スターヴ教会
古代ギリシャ・ローマからルネサンス、近代のアカデミズムとつながるヨーロッパの美のメインストリームの外にいる
クリュニー修道院はロマネスク芸術をプロデュースした
なぜ現代のフランスからロマネスクが知られていったかということですが、これは「ゾディアック」の活動が圧倒的に大きかった。1950年代にヴェズレーの近くの修道院の修道士ドン・アンジェリコが始めた出版の活動
中世のフランスの人口
13世紀の時代で3千万、今6千5百万
同時代のイギリス、スペイン、イタリアは、4~500万に過ぎなかったと言われています。人口の数に教会の数が比例する。
なぜフランスに多くロマネスクの教会が残っているか、それは、もともとの人口の差による絶対数の差から来ています。