池田 健二 (著) 2009年4月刊 カラー版(中公新書)
『教会の怪物たち━ロマネスクの図像学』を読むために、『イタリアのロマネスク建築』、『イタリア古寺巡礼』 についで、更に・・
◇まえがき
第1章 ロンバルディア地方
ミラノ━古代から中世へ
チヴァーテ━山上の天使たち
パヴィア━聖ミカエルの館
第2章 エミリア・ロマーニャ地方
パルマ━アンテーラミの彫刻世界
モデナ━ヴィリジェルモの天地創造
ポンポーザ━天国への梯子
第3章ヴェネト地方
ムラーノ━聖母マリアの孤独
トルチェッロ━美しき黄金の聖母
ヴェローナ━聖堂扉の図像世界
第4章 トスカーナ地方
ピサ━奇跡の広場にて
ルッカ━大理石の象嵌文様
サンタンテッィモ━オルチャの谷の祈り
第5章 ラツィオ地方
サン・ピエトロ・イン・ヴァッレ━無人の谷に隠れて
カステル・サンテリア━古代への憧憬
パロンビーラ・サビーナ━銀の大地の修道院
第6章 アブルッツォ地方
ロショーロ━ヴァリーノ山の麓で
サン・クレメンンテ・ア・カザウリア━聖なる教皇の移葬
ペトレッラ・ティフェルニーナ━浮彫との戯れ
第7章 プーリア地方
トラーニ━アドリア海を背にして
モルフェッタ━十字軍とロマネスク
オートラント━驚異の床モザイク
第8章 カンパーニア地方とシチリア島
サンタンジェロ・イン・フォルミス━壮麗なる壁画
カゼルタ・ヴェッキア━古代と地中海の香り
チェファルー━ノルマン朝の面影
あとがき
ミラノ━古代から中世へ
チヴァーテ━山上の天使たち
パヴィア━聖ミカエルの館
パルマ━アンテーラミの彫刻世界
※ベネデット・アンテ―ラミ (Benedetto Antelami)1170年代
モデナ━ヴィリジェルモの天地創造
※12世紀初頭 建築家ランフランコ
彫刻家ヴィリジェルモ
13世紀アンセルモ・ダ・カンピオーネの浮彫
ポンポーザ━天国への梯子
ムラーノ━聖母マリアの孤独
トルチェッロ━美しき黄金の聖母
ヴェローナ━聖堂扉の図像世界
ピサ━奇跡の広場にて
ルッカ━大理石の象嵌文様
サンタンティモ━オルチャの谷の祈り
サン・ピエトロ・イン・ヴァッレ━無人の谷に隠れて
カステル・サンテリア━古代への憧憬
Castel Santelia
パロンバーラ・サビーナ━銀の大地の修道院
Palombara Sabina
ロンゴバルド王国後期の最も重要な建物のひとつで、女性6体の中世では珍しい写実的立体的漆喰彫刻やフレスコ画、大理石の厚板、円柱、モザイク等見事な8世紀の内部装飾を見ることができます。
古代ローマ建築、ビザンティン建築、キリスト教の精神性やゲルマン人の様式などが融合し、後の建築にも影響を及ぼしたロンゴバルドの建築様式を伝えるもの→イタリアのロンゴバルド族:権勢の足跡 (568-774年):世界遺産
ロショーロ━ヴァリーノ山の麓で
(Abruzzo)
サン・クレメンンテ・ア・カザウリア━聖なる教皇の移葬
Casauria
サン・クレメンテ修道院教会
アブルッツオのバラ ラツィオ・ロマネスクの魅力を凝縮 ペトレッラ・ティフェルニーナ━浮彫との戯れ
(Petrella Tifernina)
トラーニ━アドリア海を背にして
サン・ニコラ・ペッレグリーノ大聖堂
Cattedrale di San Nicola Pellegrino
モルフェッタ━十字軍とロマネスク
モルフェッタ(Molfetta)
オートラント━驚異の床モザイク
オトラント(Otranto)
サンタンジェロ・イン・フォルミス━壮麗なる壁画
Sant' Angelo in Formis
"Italo-Byzantinischer Meister 001" di Italo-Byzantinischer Meister - The Yorck Project: 10.000 Meisterwerke der Malerei. DVD-ROM, 2002. ISBN 3936122202. Distributed by DIRECTMEDIA Publishing GmbH.. Con licenza Public domain tramite Wikimedia Commons.
カゼルタ・ヴェッキア━古代と地中海の香り
カゼルタ(
Caserta)
サン・ミケーレ・アルカンジェロ大聖堂
イタリアの建築技術と各地の装飾技術
チェファルー━ノルマン朝の面影
チェファル
ビザンティンモザイクの最高傑作[全能のキリスト]
アンジェリコ・シュルシャン (Fr. Angelico Surchamp, 1924 - ) (40年にわたってゾデアック出版(Zodiaque)の編集発行人をつとめ、数百冊にのぼるロマネスク関係の書物を世に出した)(※) 1954年の「ブルゴーニュ・ロマン」に始まる叢書『時の闇(ラ・ニュイ・デ・タン)(La Nuit des Temps) 』 (ロマネスク教会を地方ごとに束ねて解説)
須賀敦子(1929- 1998)著『ミラノ 霧の風景』(1993年)・・
「何人とにあれ、その胸中に建造すべき伽藍を抱いているものは、すでに勝利者なのである」byサンテグジュペリ
「自分がこうと思って歩きはじめた道が、ふいにに壁につきあたって先が見えなくなるたびにに私はサンテグジュペリを思い出し、これを羅針盤のようにして、自分が今立っている地点を確かめた」(『遠い朝の本たち』)
イタリアのロマネスク建築❘「教会の怪物たち━ロマネスクの図像学」