中国の文様
字を飾る
中国においては、「字を飾る」という言葉がある。
中国のテレビドラマを見ると、欧羅巴のような柱頭装飾ではなく、字を書いた柱が目立つ。また、結婚式のシーンでは喜の字を二つ並べた双喜文Double Happinessを壁に貼ったりしているのも目に付く。
中国文化の象徴的な、特異な文字の文様・・・。先に見た中国の文様用語や概観では、着目していなかったが、現代において中国の文様として、普通に思い浮かぶのはラーメン文であり、文字の文様と言える。
また、 中国において、文様は全て吉祥の意味を示すものだと吉田光邦氏は書いている。(「装飾の博物誌」[桃] 2001)
ウクライナの文様でみた、魔除けとは主たる意味をことにするようだ・・
ここで、文字の文様についてみておくことにしたい。その、重厚な課題に入る前に、現代中国テレビドラマで、少々驚いたピアスを出しておく。
(現代ドラマ「如何BOSS要娶我」2018)
(『中国シンボル・イメージ図典』王敏・梅本重一編 東京堂出版2003)
字文図
文字には吉祥の意味を表わすものが多い。「福」「寿」「吉」「喜」が最も一般的で、「寿(壽)」の字100個で「寿」を描いた「百壽文」は最高の吉祥文である。
https://www.syodou.net/
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「寿」という字の成り立ちはもともと「老いるまでの長い年月」をもって創られた。
このため文様化ははなはだしく、
円くかためた「団寿字」
縦に長く描く「長寿字」もある。
わが国でも文字を文様化する風習が伝わったが、吉祥と関係なく随意に図形化することが多い。
以上、”字を飾る”として、字文図、剪紙をみたが、更に吉祥字や方福字について、後ほど続けます。
2022 05現在、 他に、中国の民族衣装と文様(中国のテレビドラマと衣裳)を見た。
中国は文字(もんじ)の国という。
字を飾るので、「字を賜る」ということばもある。
この「字」はどうやら「名前」であるらしい。読みは「あざな」(wikipedia)
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