これまで見てきた「美術史家」は
ドイツの「先駆的美術史家」ヴィンケルマンと、
やはりドイツのヴァールブルク そしてウィーンのアロイス・リーグルの3人
ここで、「よく知られている美術史家のリスト」ドイツ版Wikipediaを見る前に、まず、 美術史の項で、ヴァザーリに始まるイタリアの美術史家たちを見てみます。
「最初の美術評論家」
ヴァザーリ(1511-1574) はもちろんイタリアン人であるから。
(2018年1月30日閲覧)
この美術史の項での美術史家の写真入り紹介は
5人で、
ヴァザーリの他は
ヨアキム・フォン・サンドラート(ドイツ人 1600- 1688)
ヴィンケルマン(ドイツ人 1717- 1768)
ジョン・ラスキン(イギリス人)
そして アビー・ウォーバーグ(ドイツ人1866-1929)だった・・(ドイツ人3人イギリス人1人)
(ドイツ版) 美術史の項での
「ドイツ以外の国の美術史で重要な代表者」は、
イタリア人:ジョバンニ・モレッリ#、ベネデット・クローチェ#(哲学者)、ルカ・ベルトラミ(建築家)の3人
フランス人:デニス・ディドロ 、 クアトレム・デ・クインシー 、エミール・マール 、 アンドレ・シャステル 、エリー・フォーレの5人
イギリス人 :ジョン・ラスキン 1人・・
(Wikipedia20180130閲覧)
以下、こちらのサイト https://arssketch.web.fc2.com/「世界の著名な美術史家一覧」をお手本に Wikipediaの美術史家のカテゴリーから イタリアの美術史家(美学者)10名を以下ピックアップした。
ジョルジョ・ヴァザーリ Giorgio Vasari(1511-1574) 62歳没 (Wikipedia) 画家・建築家(de.wikipedia)
『ルネサンス画人伝』1550年133 人、1568年第2版30人を追加 『続ルネサンス画人伝』 『 ルネサンス彫刻家建築家列伝』 『芸術家列伝1 ─ ジョット、マザッチョほか』 『芸術家列伝2─ボッティチェルリ、ラファエルロほか』 『芸術家列伝3 ― レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ 』 |
イタリアの画家・建築家・著述家。メディチ家に仕えて実作者として活動(フィレンツェのウフィツィ美術館の建物は彼の設計)する傍ら、中世末期から彼の時代までのイタリアの建築家・彫刻家・画家の電気集を執筆した。この『美術家列伝』(初版1550年、増補第二版1568年)は、個々の美術家に関する貴重な情報源であるとともに、後世に圧倒的影響を及ぼしたルネサンスの美術観や歴史観を体現している点で特に重要である。(高橋裕子『西洋美術の言葉案内』p133)
ジョヴァンニ・モレッリ 「19世紀後半になると、作品の鑑定技術が長足の進歩をとげ、独立した学問としての美術史の基礎が築かれた」 |
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ジョヴァンニ・バッティスタ・カヴァルカセッレ Giovanni Battista Cavalcaselle(1820-97) (イタリア版Wikipedia) 『歴史的建築物および美術品の保全についての小冊子』 |
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ベネデット・クローチェ Benedetto Croce、1866- 1952)(Wikipedia) 『美学概要』 「芸術は表現である」 「すべての歴史は現代史である」 |
ロベルト・ロンギ |
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マリオ・プラーツMario Praz(1896-1982)
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フェデリコ・ゼリ |
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ウンベルト・エーコ Umberto Eco(1932-2016) (Wikipedia)哲学者、小説家、ボローニャ大学教授。記号論の研究 『 薔薇の名前』1980 『 美の歴史』2005 『 醜の歴史 』 『芸術の蒐集』 『異世界の書―幻想領国地誌集成』 |
ジョルジョ・アガンベン Giorgio Agamben(1942-) (Wikipedia)哲学者 『幼児期と歴史―経験の破壊と歴史の起源』 『 ホモ・サケル―主権権力と剥き出しの生』 『 中味のない人間 』 『 アウシュヴィッツの残りのもの―アルシーヴと証人』 『開かれ―人間と動物 』 『スタンツェ―西洋文化における言葉とイメージ 』 ※松岡正剛の千夜千冊/1324 |
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ヴィクトル・I. ストイキツァ Victor I. Stoichita (1949-) (fr.wikipedia) 『絵画の自意識―初期近代におけるタブローの誕生』 『 ゴヤ―最後のカーニヴァル』 『ピュグマリオン効果―シミュラークルの歴史人類学』 『幻視絵画の詩学―スペイン黄金時代の絵画表象と幻視体験』 『影の歴史』 |
『イタリア人に学ぶ日本人が知らない名画の見かた』 エクスナレッジ – 2013/5/31 ダニエラ タラブラ (著), Daniela Tarabra (原著), 田澤 優子 (訳) |
『世界のビジネスエリートが身につける教養「西洋美術史」』 ダイヤモンド社 – 2017/10/5 木村 泰司 著 |
以上イタリアの美術史家(美学者)
https://www.arthistoricum.net/と
https://www.flickr.com/photos/も参照したい
以上イタリアの美術史家(美学者)
アルベルティ (Leon Battista Alberti、1404 - 1472) 68歳没 (Wikipedia) |
イタリアの建築家・美術理論家。『絵画論』(ラテン語版1435年、イタリア語版1436年)を著わして、友人ブルネッレスキ考案の線的遠近法を紹介するとともに、古典古代の理念に基づく自身の美術理論を提唱、西欧の人文主義的美術理論の土台を築く。『建築論』(1452年)、『彫刻論』(1460年代)もある。建築家としても活動したほか、彫刻や絵画も手がけた。(高橋裕子『西洋美術の言葉案内』p132)
「ナルキッソスこそ、絵画の発明者であった。」
『芸術をめぐる言葉』の初めに置かれたアルベルティの言葉・・(谷川渥 美術出版社2000〉
イタリア人 ・ ドイツ人 ・ フランス人・ イギリス人・ ハインリヒ・ヴェルフリン+アメリカ人・中国人他
ドイツのヴィンケルマンとヴァールブルク そしてウィーンのアロイス・リーグル
邦訳文献&日本人