様々なる意匠
美術の歴史
美術様式論
「芸術意思」Kunstwollen…リーグル(*1) が用いた概念
Stilfragen, Wien 1893
「
リーグル美術様式論―装飾史の基本問題」 (
長広敏雄訳 岩崎美術社、1970)
実を言うと、この重要文献は家の書棚にはありません。
(Amazonでも買えないようです) →2010年読み込み中
概略はこちら(
模様 文様 紋章(用語の意味))に出してありますが、
以下にさらに引用の引用を試み、
少し検索してみました。
リーグル仮説
唐草抄―装飾文様生命誌
=== 引用 ===
P20
19世紀末に文様史研究の口火を切ったリーグルは、
唐草創造の長いプロセスを要約しながら、唐草は
古代エジプトにおいてロータス(水蓮)から出発したのではないかと指摘する。
そして、
紀元前2000〜1400年ごろの石碑や食器に側面系のロータスの花が文様として使用されていることなどから、その
ロータスの側面系の萼とロゼットの正面系の花冠が融合しエジプト様式のパルメット唐草が完成してゆくという仮説を立てた。
p26
美には普遍性があると同時に、
各時代や各地域の独自の様式美が存在し普遍的な基準によりその価値を決めることはできないと主張した。
複数種の植物文様を横につなぐロータス文様がエジプトにあること、また彼がロータス・パルメット(エジプト風パルメット)と呼ぶ文様がエジプトにあることから、
パルメット文様はエジプト美術のロータス系文様からの変容であると推測した。
(パルメットは椰子の形から生まれたという説を否定)
https://www.eris.ais.ne.jp/~fralippo/
=== 引用 ===
「リーグルの論拠は、
幾何学文様の
織物技術起源説(被覆の原則)が退けられること(※1)と
アカンサス文様が実在の植物「アカンサス」の図像化ではなく、
むしろ
パルメット文様の展開として読解可能であることによる。(*2)
また、装飾文様は常に、
パターンの無限進行によって支持体の隙間を埋め尽くしていく傾向性を持っており、
これこそが「
空間恐怖(horror vacui)」の現れである」(*3)
リーグルの「
美術様式論―装飾史の基礎としての様式問題」 という表題だが、
「様式」は
スタイルの訳語…
言語に関しての「スタイル」という言葉は、
「文体」と訳される言葉があって、また、言葉の綾という言葉があり、
芸術に関してもスタイル=「様式」という言葉があり、表現の綾がある、といってよいだろうか。
造化の神は細部に宿り、ものを見る 奥深い趣・美の楽しみを教えてくれる…
→(2010年リーグルを読む)
https://www.artgene.net/index.html
アートジェーンLifestyle of Art & Design
https://www.artgene.net/dictionary/cat48/post_27.htm
現代美術用語辞典 様式Style, Stil
https://www.pref.mie.jp/bijutsu/hp/study/yogo_index.htm
穴だらけの用語解説集
https://www.dnp.co.jp/artscape/reference/artwords/
Art Words - artscape
https://www.linkclub.or.jp/~qingxia/cpaint/arthistory.html
美術史入門
https://www1.odn.ne.jp/rembrandt200306/bigaku2.htm
美学
Wikipedia
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以上は孫引きであり、2010年リーグルの読書会まとめはこちら・・
アロイス・リーグル(Alois Riegl、1858年 - 1905年)(Wikipedia)
2014-09-20 パノフスキーの『イデア』に言及あり⇒こちらへ(最下部)・・・再検索
リーグルだけでは出てこないのだが、アロイス・リーグルとするとWikipediaの項目あり 、また
細井雄介氏(Wikipedia)のPDF(「リーグルの構想」)も読めます。
|唐草用語|模様 文様 紋章(用語の意味)|