ここでは、目次読書からの続きで、Ⅲ章のAとBを俯瞰しておきます。
P.108 古代エジプト人が植物を純装飾的目的のためにもたらした業績とは
植物的要素を純装飾形式に取り入れた最初の美術
永遠の価値ある装飾的類型を創造
他民族の手でそれがのちにどの程度に変更され改められたのか
P.109 縁飾装飾(ボルドユーレ)の才能を欠いていた
隅飾りも上手くない
狭い縁飾りにおける(数においては優勢な)幾何学的文様の存在がこの方面の表現をないがしろにさせるに至った
P.137 古代オリエント諸文化民族における植物文様の成立と発展の後をたずねたわれわれのあゆみは、活動的なギリシア精神がオリエントの平和的克服をぼつぼつ開始していた時代に至る
他の美術領域と同じく、ギリシアの装飾法もヘレニズム時代にはオリエントを手中に収めていた
西方の装飾法は、その基本原則にせよ、個々の文様モチーフにせよ、オリエントのものに比べて、より完全なものであり、強力であった
P.137 作品の内的本質並びに外的な成立条件、目的(効果的)条件に相応した、しかも調和的な装飾
素材の生地と装飾意匠とを「技能的」に分離
静的に作用するものと無関心的なものを区別
縁飾りと地文との区別
P.138 ギリシア装飾法の最も美しく、かつ、最も意味深い成果はー古代オリエント美術はすでにそれへの努力を示したー リズミカルに動く植物唐草文様である。
P.138 純ギリシア的な唐草とオリエント起源で既に様式化した個々植物文様ー(そしてギリシアで構成され完成された)ーこの両者は現代までのすべての様式にとって、理想的植物文様装飾法の元締めとなっている。
これがいかにして成立したか。
B ギリシア美術における植物文様
リーグルの問題意識はここではっきりさせられたと思うので、順次、各項目を見ます・・(続く・・・)
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