「美術様式論」読書会:「リーグル美術様式論―装飾史の基本問題」 Stilfragen, Wien 1893 (長広敏雄訳 岩崎美術社、1970)

メソポタミア様式

ザクロ文


33図のエジプトのパルメット系統の略式(=「渦巻形萼のあるロータス花」と名付けたもの)
・・アッシリア文様のもっともふつうに行われた形の一つ
もうひとつ、のちに広い分布を示した植物文様はザクロ文様

「美術様式論」P123

36図
第36図 アッシリア式ザクロ文 円形の上に三叉の小葉を持った形
鷹の羽形はアッシリア彩描装飾に特徴をなしている
元来メソポタミア土着の起源と想定される文様

円弧の上に置かれたザクロ文様は、後にキレネ陶壺に用いられる
この党坪では円弧が相互に絡み合う 「かみ合い円弧」文様
37図
37図 エジプト式冠頭文様
ザクロ文はエジプトのロータス文様から出てきた冠頭部モチーフに関係がある(と考えられないこともない)

37図
38図 アッシリア式笹縁装飾
(締め金をつけた円弧の帯を持って連絡される)

「美術様式論」P123〜4


アッシリア人のもっともよく用いた文様は、絡縄文のほかに、ロゼットである
エジプトのそれとちがう点は、 ロゼット内の各葉に鷹の羽形が施されていること
(38図の下帯)

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