「美術様式論」P138
「美術様式論」P139-140
ギリシアの土地で、明確な植物文様を生んだ最古の美術はいわゆるミケネ美術である
ミケネ美術の担い手については諸説が区々であるから、確乎とした民族学的出発点を根底に置くことは避ける
ミケネ美術の特性について
全面的に解明することは、一度もなされなかった。その理由は多くの異質的な解き難いものに出くわすから。
この異質的なものを、たんにオリエント起源の方によって配列することはできない。
ミケネ美術の極盛期は、前一千数百年頃・・
ヴァヒオ黄金杯のような精巧な技術と芸術的な特性を持った遺品は、それと一致させることが難しい
グッドイ―ヤ・・ミケネ美術のエジプト起源説
烏賊文様だけがエジプトに収まらない独自の意味を持つもの、とした。(この文様も高く評価していない)
ミケーネ美術は、植物文様をきわめて豊富に用いた。最も主なる花文様・・原型の直接的模写は見受けられないが、エジプトとの交流関係は明らか
それを明らかする例は図45
第45図 ミケネ式飲器首部
原型として、第16図・19図のエジプト式ロータス・パルメットを認める・・と「美術様式論」P141
「美術様式論」P140
「美術様式論」P141
ミケネを出発点とするというが、クレタはどうなったのでしょうか?
いや、やはりこの書が出たとき(1893年)まだクノッソス宮殿が発掘されていなかった・・(1900年発掘)
ここは注意深く読まねばなりません・・
http://ja.wikipedia.org/wiki/ミノア文明
The National Archaeological Museum of Athens
Golden decoration from Mycenae
※http://hp1.cyberstation.ne.jp/legend-ej/p-civil1987gremyce-athe.html
アテネ国立考古学博物館の金製の王冠や金製・「ヴァフィオ型カップVaphio Cup」が見られるサイト
The Prince of the Lilies;
http://www.clipart.com/en/se/clipart
http://atheism.about.com/library/FAQs/religion/blgrk_mycenae10.htm
http://picasaweb.google.com/robynsitz/壺の文様
http://picasaweb.google.com/robynsitz/金製装飾品
「美術様式論」P143
この動きが意図されたものであったなら、目的は、型にはまって様式化したエジプト美術を生気あらしめ、動きを与えることであった
この後の51図(ミケネ式コップ:メガラ発見)への言及が本文のどこにもみあたらない?
モチーフは連続唐草の結合線の上下に並べられた
これに対して、今日まで、植物性の円弧フリーズの例がミケネ美術に発見せられていないことは注目される
ここで
52図からこちら
アカンサス | ツタ | ロータス | ブドウ | ボタン | ナツメヤシ |