出典 ヨーロッパの文様事典
広義の唐草文様(*下記へ)(鶴岡真弓)
ARABESQUE, a word meaning simply “Arabian,” but technically used for a certain form of decorative design in flowing lines intertwined; hence comes the more metaphorical use of this word, whether in nature or in morals, indicating a fantastic or complicated interweaving of lines against a background.
from 911 Encyclopædia Britannica/Arabesque. (2011, June 25). In Wikisource, The Free Library. Retrieved 23:21, March 14, 2012,
◇2012-03-15 アラベスクを「広義の唐草」としているのに驚いた。語感としては一地域(アラビア)の唐草で、地域的に限定されたイメージ。
「広義の」とするのは、「広い意味では唐草と呼んでよい」という意味であったか。唐草全般を覆うという意味ではなく。
植物文様としての様式(=唐草)に限定しない、
「奇妙な葉の形、花、果物、リボン、動物を模した幾何学的形状とパターンのモチーフ」(Wikipedia.es)ということになろう。
なお、立田洋司さんの『唐草文様』においてもアラベスク≧Karakusaという感性はいつどこで何のために根づいたのか、という一章がある。(p172~176)
(Wikipedia.en)The term arabesque is rarely used in English literature due to the confusion which has often existed as to its precise significance.
「近東を意味するために使用される用語「アラビア」との混乱から、
英語の文献ではまれにしか使用されない。」
arabesuque |
道明三保子 「出典 オリエントの文様」(小学館) アラベスクアラビア意匠・イスラームの装飾文様のことで、植物文、幾何文、装飾文字などを組み合わせ、平面を埋め尽くす連続文様。 狭義には、先端が二またに分かれたユリの花に似たモティーフを、絡みあった合ったつる草状の流麗な曲線でつないだイスラーム独特の唐草文様を指す場合もある。 イスラーム教は生き物の表現に制約を与えたために、装飾文様がイスラーム美術において重要な要素になった。 アラベスクは建築装飾、写本装飾、絨毯、金工品など美術のあらゆる分野に見られ、濃密で幻想的なイスラーム美術特有の雰囲気を作り出している。 (追記2012-04-21) |