用語解説で紹介してきた「アラベスク」という用語を、「唐草」という語の中でもう少しみています。「アタリウク」という語もあり、まだまだでした・・。
ここでは復習的に、小学館の『オリエントの文様』の用語解説から、再びみてみます・・
その22の用語の中で、
植物関係(柘榴、聖樹、葡萄)、
動物関係(グリフィン、獅子、シムルグ、スフィンクス、鳥、山羊・羊)、 アラビア文字(クーフィック体、ナスヒー体)はそれぞれの項目へ。
アラベスク、パルメットもそれぞれのメインページに追記。
残りの
シャー・アッバース(文様)、狩猟、波頭、花喰鳥、ボテ(ペイズリー)、ミフラーブ、メダイヨン、連珠、ロゼットについて、ここでまとめていきます。
なお、Wikipedia(英)のペルシア絨毯(Persian_carpet)の項で、モチーフとして挙げられてるものは
Boteh
Gul
Herati
Mina-Khani
Rosette
Shah Abbasi(シャー・アッバスィー)
Azari Kharchang
Islimi Floral
こうみると、オリエントの文様は、
ペルシア絨毯の文様用語解説という感じになるでしょうか・・
サファヴィー朝ペルシアの最盛期を築いた、シャ―・アッバース一世(在位1587-1629)は芸術の保護者として知られる。
1598年首都となったイスファファンを中心に絨毯の優品が数多く制作され、この時代の絨毯におりだされた様々な華麗な大輪の花文を、シャ―・アッバースとよんでいる。(by道明三保子)
ペルシアの特徴は互の目文と人物文
かってササン朝ペルシアが栄えたイランは13世紀にモンゴル系のイル汗国の支配を受け中国的要素を持ったが、16世紀に興ったサファヴィ朝のよってペルシア文化が復興した。
染め織においてもヤズド、カーシャーン、イスファファンに工房が作られ精緻な織物が製作された。
トルコにも見られた火炎形の文様が作られた他、花鳥文を互い違いに配置した文様があらわれ、インドの染め織文様に影響を与えた。
その他には狩猟文や人物文様が代表的である、(「ヨーロッパの文様事典」p259)
■シェイク・ザーイド・モスク Sheikh Zayed Mosqueの主礼拝堂(Wikipedia)・・こちらのブログで、すごい絨毯が見られましたhttps://mphot.exblog.jp/15954686/( 写真でイスラーム)・・新しいモスクのようです2007
多弁の花を真上から見た形である。
園の中心から放射状に花弁をのばしている。
メソポタミアの愛と戦いの女神イエンナの象徴である。
エジプトでも古王国時代の彫像の王冠に見られる。単純明快な形ながら、簡潔な美しさのある文様として古今東西を問わず愛された愛された。
その始まりはロータス(スイレン)からヒントを得たともいわれるが、特に限定しなくてもそれぞれの地の身近な花から連想されたと考えてもいいだろう。(宮下佐江子)