生命の木 聖樹
イチジク
イチジク(クワ科イチジク属)
学名 Ficus carica L. フィクス カリカ
英名 common fig,fig tree
和名 イチジク 無花果
別名 蓬莱柿(ほうらいし)
唐柿(トウガキ)南蛮柿
中国 映日果
フランス名 figuier
イタリア(fico))
ficifoliusイチジク属(Ficus)のような葉の
広辞苑
イチジク【無花果・映日果】
(中世ペルシア語anjirの中国での音訳語「映日果(インジークォ)」がさらに転音したもの)
西アジア原産のクワ科の落葉小高木、またその果実。
葉は3裂掌状、茎・葉を切ると乳状の汁を出す。
初夏、花軸の肥大成長した花嚢を葉腋に出し、内面に無数の花をつける。
雌雄異花、同一花嚢中に生ずる。食べる部分は実際は花床である。
葉は薬用。果実は乾して緩下剤。
乳汁は痔の塗布薬、また服用すれば回虫駆除の効がある。
ザクロ・ブドウとならび、世界的に最も古い果樹の一。
イチジクといわれると……日本では人気のある果物とは思われない。
(このあたりもっと調べなければいけませんが)
だから意外に思うのだが、木という言葉を書くのに使われたヒエログリフは、
たぶんシカモア・イチジク(ネヘト)をモデルしたものだろう、ということだ。
漢字では「無花果」と書くように、花が咲かない(ように見える)のに実が成る神秘、栄養価・・であろうか?
『草木図譜』インドボダイジュによれば
イチジク属の植物は「
隠頭花序(いんとうかじょ)」という変わった形態の花を付けます。
隠頭花序というのは壺のように内側にくぼんだ花序のことで、
「壺」の内側に多数の花を咲かせます。
イチジクの「果実のように見える部分」を割ってみると、
内側に多数の突起があるのが分かると思いますが、
あのひとつひとつが花というわけです。
無花果
ゲルト・ハインツ=モーア (西洋シンボル事典 )
いちじくの木 Feigenbaum
聖書においては豊かな実りとメシアの国における喜ばしい生活の象徴
(それによってオりープやぶどうの木と同等に扱われる。)
中世の図像においては、しばしばリンゴの木の代わりに認識の木として楽園の中に描かれた
(古代におけるイチジクの性的な意味も考えに入っていたのかもしれない)
通俗語源説によれば、
悪 がりんごに由来するように、
罪(peccare)はヘブライ語のイチジク(pag)に由来するとされた。
イチジクの木が極めて否定的な意味を帯びることがある
アダムとエバのイチジクの葉の帯のためか、
早くからユダヤ民族に対する有罪宣告と理解されていた、
実りのないイチジクに対するイエスの呪い(マタイ21,18)に基づく。
(枯れたいちじく=シナゴーグ、異端教会を暗示)
いちじくの葉をつづり合わせた腰巻き(創世3,79)ではなく、
つねにただ
1枚のいちじくの葉が現れる
デューラーのアダムとイブ
イチジク属の植物のいくつかは
絞殺木、
ストラングラーツリー(strangler tree)と呼ばれている。
これは鳥に運ばれた種子がほかの木の上で発芽し、
たくさんの気根を伸ばして宿主をがんじがらめにし、
やがて宿主を枯らしてしまうから。
オオイタビ Ficus pumila(フィカス・プーミラ)
イチジク属の一種
http://www.bgtym.org/data-base/itijiku1.htm
(フィクス・ピスピダ 中国名:
対葉穃)
植物:
イチジクの葉
インドの二つのイチジクの木
ロジャー・クックの本「生命の樹 -中心のシンボリズム」平凡社 (1982/01)刊
ハート型の葉をもつ
アシュヴァッタ(Ficus Religiosa)
楕円形の葉をもつ
バンヤン(Ficus indica・・※誤り?)インドの聖典にもっともよく登場するのはアシュヴァッタの樹であるが、
さかさまの木のイメージを提供したのは、空中を這う長い根をもったバンヤンであった
※正しい学名は→
Ficus benghalensis
英名 Bengal fig
Wikipedia
インドの国木
Banyan tree、ベンガルボダイジュ、ベンガル菩提樹
新石器時代から既にあったことが発掘調査でも知られている
エジプト
紀元前2400年頃には、第12王朝時代のレリーフにブドウとともに多く刻まれている。
小アジア イスラエルでは、
地中海沿岸地方には西暦紀元前14世紀ごろに広がる。
中国に8世紀頃にペルシャから伝わり、
日本には17世紀前半寛永年間(1624〜1644)にポルトガル人によって伝えられたと言われる。
アメリカへは16世紀末に入った。
戦前まではどこの家の庭先にも1本や2本のイチジクが植えられ、
非常に身近な果実でした
旬の食材事典では
「大般涅槃経」の中で、ビワの樹は「大薬王樹」、
ビワの葉は「無憂扇」と紹介されている
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初up2005年 8月29日(月) 再編集2006年 12月2日(日)