森豊さんの「シルクロード史考察」のシリーズの一冊。
「シルクロード史考察」 森豊著 六興出版刊 20冊のシリーズ |
◇西域の古都望見 (1974年) (シルクロード史考察-正倉院からの発見〈1〉 ◆花喰鳥文様展開 (1974年)〈2〉 ◇樹下美人図考 (1974年) 〈3〉 ◆ぶどう唐草幻想 (1974年) 〈4〉 ◇古代人と聖獣 (1975年) 〈5〉 ◇シルクロードの詩 (1975年) 〈6〉 ◇聖なる円光 (1975年) 〈7〉 ◇壁画の美女 (1975年)〈8〉 ◇仮面の祈り (1975年) 〈9〉 ◇樹木・生命・信仰 (1975年) 〈10〉 ◇龍 (1976年)(11) ◇シルクロードの旅人 (1977年)(12) ◇シルクロードの天馬 (1979年) (13) ◇シルクロードの象 (1980年) 〈14〉 ◇シルクロードの幻術 (1981年)〈15〉 ◇シルクロードと万葉集 (1981年) 〈16〉 ◇シルクロードわが旅 (1981年) 〈17〉 ◇シルクロードの化粧史 (1982年) 〈18〉 ◇シルクロードの怪神怪獣 (1982年)〈19〉 ◇シルクロードの真珠 (1983年) 〈20〉 |
▲樹下美人―シルク・ロード幻想 (1967年) 小峯書店 2012-03-09
◆孔雀文様の旅―正倉院からローマまで (1970年) 講談社 2012-03
◆海獣葡萄鏡―シルクロードと高松塚 (1973年) (中公新書) 2012-02
◇西域思慕―花と果実と美女と詩 (1971年)東京美術 (1971)
◆シルクロード幻想―蓮文様の道 (1971年)新人物往来社
◇シルクロードの駱駝 (1972年) 新人物往来社 (1972)
◇古銭の道―シルクロード幻想 (角川選書 80) (1975/01)
▲葡萄唐草―シルク・ロード幻想 (1968年) 小峯書店 ⇒増補再版がぶどう唐草幻想 (1974年) 〈4〉
森豊さんは1917年静岡県生まれ、登呂遺跡に新聞記者として初めに入り、日本文化向上に多大の功績をあげ、1973年吉川栄治文化賞を受賞、とあります。
森豊さん(1917-2001)
前書きに書かれていること…「葡萄唐草」という文様を追って、シルクロード上に展開する民族の興亡と、この文様の交流とそして、少年時代から憧れていたユーラシア大陸最奥部の秘境への夢を語ろうと思う。」
巻頭の写真 |
◆1.聖コンスタンティア教会堂の葡萄唐草 ◇2.カリフの都・サマツラから発見の煉瓦 (*サマラ) ◆3.デュオニュソスを描いた皿(ギリシア) ◆4.アッシュールバニパル王の宮殿の浮彫(葡萄樹の下の饗宴) ◇5. 禽獣葡萄背円鏡(正倉院蔵) ◇6.東大寺金堂鎮壇具の太刀の鞘に描かれた葡萄唐草 ◇7.葡萄酒づくりをえがいた壺(ギリシア) ◇8.コンスタンティーナの石棺 ◇ 9.葡萄唐草円文と鳳凰文の錦(正倉院蔵) ◇ 10.夜光の盃(正倉院蔵) ◇ 11.葡萄唐草獅子文塼(長安・大明宮址出土 ◇) 12.薬師寺本尊の台座にえがかれた葡萄唐草 ◇ 13.葡萄の聖樹と動物(イラン) ◇ 14.禽獣葡萄背方鏡(正倉院蔵) ◆15.ナクト墳墓の葡萄酒づくりの壁画(エジプト) ◇16.ハッティの豊穣神 |
目次読書と行くべきだが、気になっているところをまずはみておきます。図16のある「古代オリエントの葡萄」です。
ハッティ帝国[by森豊さん]とあるので、??であったが、これはヒッタイトのことであった。
(*https://www.jiten.info/dic/Hatthi.html)
写真16.が、立田洋司さんの「唐草文様」の第二章「『幻の唐草』とアルカイズムの章に出ていた課題のレリーフであった。
植物の神タルハヌシュ 高さ4メートル
https://www.tourismturkey.jp/information/bro/pdf/pdfdownload.php?file=03-Ankara-Central%20Anatolia.pdf P53
「コンヤの東 180km、エレーリの南 18km に位置するヒッタイトの集落イヴリズでは、トルコで最も優れたヒッタイト後期の作品である王と豊饒の神のレリーフを目にすることができます。」
以上で立田洋司さんが「葡萄がこれほどの神聖さを持って表現されたものでこれより古いものを知らない」という、レリーフをできる限り詳細にみることができたので、「唐草文様」目次読書に戻ります。森豊さんの本については後ほど。…古書収集中。2冊目。シルクロード幻想―蓮文様の道 (1971年)
2012年2月3冊追加「海獣葡萄鏡―シルクロードと高松塚」 (1973年) (中公新書)の方・・(海獣葡萄鏡を読む)
「シルクロードの天使」 (1972) 、「樹下美人―シルク・ロード幻想」 (1967)
「葡萄唐草文」追記、足立輝一「ブドウ唐草の西と東」