内容(「BOOK」データベースより) 古代エジプト・ギリシャから、中世・ルネッサンスにいたるさまざまな怪物図像を解読しながら、隠された精神の古層に光をあてる、イメージの精神史。図版多数。怪物のイコノロジー。
「怪物―イメージの解読」(目次)『怪物―イメージの解読』の目次読書その2。
こちらは他の論考と違って図の出典が明記されていないのが少々残念。いずれも有名なものであるが。
吉田 敦彦(よしだ あつひこ、1934 - )
『ギリシャ文化の深層』国文社(1984)で サントリー学芸賞(1984年度)を受賞
エジプト神話はギリシア神話同様怪物の宝庫であり、ヨーロッパの怪物表現に大きな影響を与えた。
(p8 -50)
怪物の王とも呼ばれたテュポンまたはテュポニウス
ヘシオドスの『神統記』: あらゆる種類のなんとも名指し難い音をだす、牡牛の声色、残忍な心を持つ獅子の声音、なんとも不思議に聞こえる子犬たちの鳴き声に似た声音
→アトラスとテュポンgreece/typhon.html
→「ギリシア神話の空想動物とその図像」( 前田正明)2015k/kusoudoubutu_greece.html
アントニノス・リベラリス『変身譚集』:すんでのところでゼウスに代わって世界の支配者にもなりかねなかった、最強の敵の挑戦ゼウス以外の神々は戦わずにエジプトに逃げ、様々な種類の獣や鳥や魚などが姿を超え、ゼウスとテュポンの一騎打ちがすむまで、隠れていた。
アポロン:ハヤブサ、ヘルメス::トキ鳥、アレス::レピドトス(魚)、アルテミス:猫、テュオニュソス:山羊、ヘラクレス:鹿、ヘパイストス::牛、レト:トガリネズミに姿を似せた。
ハヤブサの姿をしたラーが地平線から姿を現したところ
頭上に日輪、その周りを毒コブラ(ウラエウス)が取り巻く :ラーの目を表す:持ち主から分離して独自活動をする。
この目がなかなか帰ってて来ないので、トートがヌビアまで連れ戻しに行った。トートが連れ戻った時は既に新しい目が輝いていたので、激怒したのをトートが宥め、ラーがウラエウス蛇の形で頭上に置いた→トート=7匹のヒヒの姿
図33 (p)
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