獅子のシンボル 
ライオンから獅子への旅 
サスガ荒俣さんで、平凡社の大百科事典のライオンの項目だけでなく、獅子についての本がきっちりありましたね・・
今までバラバラだったので、この際じっくり見て、筋道をおきます。検索すると動画もあり、さらに理解に有益です。(2011年1月2日)
 写真:「大村次郷~アジアをゆく」フォト・ルポタージュ 
 (内容紹介) 百獣の王ライオンは、聖獣として世界中、いつの時代にも王権のシンボルであり、同時に魔除けであった。エジプトのスフィンクスから日光東照宮の唐獅子まで、全アジアを貫通する高貴な獣形の千変万化。 
目次
 まずは、 
扉の一文 をみると
 西アジアの古代王国シュメール、アッシリアなどでは、百獣の王、獅子を仕留めることが王者の証とされた。一方で、大地母神を背に乗せて
疾駆する随獣でもあり、侵入者を許さない王城の守護獣でもあった。
真夏の季節のシンボルとなったのも、その強い生命力の故であったろう。
(眠らないと言われたライオンが墓守りの役を担った)
ネムルド?Wikipedia Wikipedia との混同ミスか?) 古代オリエントの地名一覧  
 その他の撮影写真はこちら 
補足:戦車に乗る王 Ashurbanipal(「大英博物館AtoZ」p188)」https://www.cismor.jp/jp/lectures/2007/documents/report070707.pdf に解説があります・・・
ライオンから獅子への旅 
ライオンの心を持つ者ー西アジア古代王国の英雄からはじまる 
 かっては人類に次いで最も広い生息域を確保した哺乳類
勇者=ライオンの心をもつもの
大地に豊穣をもたらす聖獣
地母神キュベレ(農業神)の遣い・・放牧文化とは異なる生活様式
イシュタル(戦女神・)ライオンを乗り物にする(本来は多産の地母神)
ギルガメシュに恋した。いライオンの象徴とともに西へ(アフロディテやアテナにイメージ提供)
インドから東のアジア
サンスクリット「シンハ」
・・西方のスフィンクス(獅子身の霊獣)と同根
漢字「猊(げい)」、日本語「シシ(獅子)」
東アジアではライオンの象徴が仏教を背景として広まったことで、西方に劣らない多くのシンボリズムが誕生した
百獣の王(師 )を意味する「師子」がその典型
図p4-5: アッシリア王(在位前658-627)
アッシュルバニパルのライオン狩り 
首都ニネヴァ北宮殿の羽目板(オルトスタット)を飾っていた浮き彫り
(大英博物館)
ライオン狩りが王者の証 
ライオン狩りのシンボリズム
自然界の地霊がつかさどった大地を、人間が代わって支配するとき、出現 した
Wikipediaアッシュルバニパル 
図p6:ライオンの足と雄牛の角をつかむギルガメシュの浮彫アナトリア文明博物館 )
 
この by terry6581さんの動画に出てきます 
 
 
図:両手でライオンを掴み、踏みつける王を描く銀製装飾板
ホルムズド一世といわれる
(ササン朝ペルシア 3世紀(大英博物館)
ササン朝ペルシア(226~651)Hormizd I (「ホルズミド」とも)
(図を検索しましたが特に見当たりません)
 
 王権を誇示するライオン 
ライオン殺しのヘラクレスへの憧憬 
ニムルト山の
「西側のテラスには、木星、水星、火星などの星の配列を眺める
獅子のレリーフ が刻まれた石版があり、紀元前62年6月7日を示している。」(Wikipedia)
荒俣さんのこの本では7月7日となっている
「世界最古のホロスコープ」
(一等星レグルス(=獅子座生まれの王)の周辺に水星 、火星、木星(アポロン、ヘラクレス、ゼウス)が集まった日)
首輪のような三日月はコマゲネ女神を表す 
 
隣に鷲の像
・・西アジアでは鷲もライオンと並ぶ力の象徴・・
⇒以前の聖獣概観 蛇に対置される聖鳥 (直しが必要となっている)
 
王城守護獣のルーツを探る 
城門の番獣から冥界の遣いスフィンクスまで 
 アッシリア勢力が去った後のアナトリア・・ヒッタイトの支配
アッシリアから伝えられた王権の象徴ライオンは⇒王城や門を守護する番神に
ヒッタイト人にとって勇敢な百獣の王はライオンよりもヒョウ 
太陽神へパトはヒョウを従える
ライオンは門を守る獣に役割交代
⇒獅子門のページ 
へ
大都ボアズカレの城門「獅子門」
城門におかれた一対のライオン像・・西はギリシアのミュケナイに、東はインド、中国を経て日本の狛犬に
古代オリエントの強国の一つ:アッシリア
ライオンの凶暴性=死をもたらす破壊神
神像台座 カルケミシュ王門の内側
図p24 ライオンのたてがみを引っ張る口元が鳥の形をした人間
後期ヒッタイト時代 アナトリア文明博物館
◎ライオンは舌を出している
スフィンクスと双頭の鷲 
ボアズカレ北東アラジャホユックのスフィンクス門
ヒッタイト帝国時代 
前14世紀  高さ2.1メートル
側面に
双頭の鷲 が刻まれている。(!) 
図p26 有翼スフィンクス
尾に猛禽類の頭⇒万能な動物であることを意味していた
後期ヒッタイト前8世紀トルコ南部ズィンズィルリ出土
図p29 ライオンとカモシカの彫像
2世紀
図p32 スーサ宮殿を飾っていた彩釉のレンガのライオン
 ※googleブック:世界遺産検定公式テキスト, 第 1 巻   https://mphot.exblog.jp/6262525/ 
獅子・ライオン
「獅子 王権と魔除けのシンボル 
目次
ライオンから獅子への旅
王権を誇示するライオン
王城守護獣のルーツを探る
 ___これ以下は「獅子」(2)  
 
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