まず、『怪物―イメージの解読』の目次再掲します・・・。ここでは参考文献を見ておきたい。
内容(「BOOK」データベースより) 古代エジプト・ギリシャから、中世・ルネッサンスにいたるさまざまな怪物図像を解読しながら、隠された精神の古層に光をあてる、イメージの精神史。図版多数。怪物のイコノロジー。
目についた文献は以下・・
序論で基礎文献として挙げられたもの
『土星とメランコリー―自然哲学、宗教、芸術の歴史における研究』 レイモンド クリバンスキー , フリッツ・ザクスル , アーウィン パノフスキー (著), 榎本 武文 , 加藤 雅之 , 尾崎 彰宏 , 田中 英道 (訳)晶文社1991/5刊 原著1979
内容(「BOOK」データベースより) メランコリー。人間の体内に存在する四つの体液の一つである黒胆汁によってもたらされ、土星の下に生まれたものの運命であるとされる。そして、それは人間を憂鬱におとしいれ、その意識を鈍磨させるとされた。古代ギリシアに淵源するこの体系は、西欧の自然哲学、医学・宗教、芸術の根幹に脈々と流れ、それらに大きな影響を及ぼし続けた。ピタゴラス学派、アリストテレスから、中世アラビアの占星術師、ルネサンスのネオプラトニストを経て、北方ルネサンスの巨匠デューラーに至るまで、この体系の起源と展開を精細にあとづけ、近代思想によって駆逐されたかに見える、破壊的なまでに洞察力にみちた人間観を発掘、まさにヴァーブルク学派の代表的成果というにふさわしい大著。
『ルネサンスの異教秘儀』晶文社(1986)
エドガー ウィント (著), 田中 英道 , 加藤 雅之, 藤田 博 (訳)
E・Wind(1900-1971),Pagan mysteries in theRenaissance 原著1958
内容(「BOOK」データベースより)
本書の主な狙いは、違大なルネサンスの芸術作品を解明していくことにある。時代を超え圧倒的な力で語りかけてくるルネサンスの絵には、隠喩を使って意図的にヴェールで覆い、わかりにくくしたものがある。そうした絵には、手ほどきが是非とも必要なのである。ルネサンス芸術に秘められたネオプラトニズムの発掘。ヴァールブルク学派の碩学が、ボッティチェルリらの作品の最深部に古代の生命を読み解く。
E・パノフスキー 『イコノロジー研究』美術出版社 Erwin Panofsky (1892-1968)1962
※『視覚芸術の意味』岩崎美術社 原著Erwin Panofsky, Meaning in the Visual Arts (1957)
これらの著者の書物(Amazon検索)
『シンボルの遺産 』(ちくま学芸文庫) – 2005/2/9 フリッツ・ザクスル (著), 松枝 到 (翻訳)
内容(「BOOK」データベースより)
神は細部に宿りたまう。一見ささやかな図像にも歴史の秘密が隠されている。イコノロジーの創唱者アビ・ヴァールブルク終生の課題は、イメージを手がかりに「古代が後世の文化に与えた影響の伝播とその本質」を問うことだった。ザクスルもまたその理念を共有し、英米圏での啓蒙と普及に大きく貢献した。本書は、「歴史、文学、科学、宗教の境界を耕す働き手」を自認する著者の学際的関心が横溢する講演選であり、今日再評価の気運高い「ヴァールブルク的方法」のみごとな実践例とも言える名著である。関連資料・長文解説を完備する待望の改訳増補決定版。図版199点。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ザクスル,フリッツ
(1890‐1948)
『イメージの歴史―ザクスル講義選集 』フリッツ ザクスル (著), 鯨井 秀伸 (訳) ブリュケ2009刊 Fritz Saxl (原著)
言及文献:
ジョルジュ・デュメジル『神々の構造―印欧語族三区分イデオロギー』(1952)
※ヴィンチェンツィオ・カルタ―リ『古代の神々の真実の新しき姿について』(1571年)
『西欧古代神話図像大鑑―全訳『古人たちの神々の姿について』 原書房2012
※ジェイムズ・ホール『美術解読事典』河出書房新社
アンドレ・シャステル Andr´e Chastel『マルシリオ・フィチーノMarsilio Ficinoと美術』「ルネサンスの深層」ルネサンス精神の深層―フィチーノと芸術 (ヴァールブルク・コレクション) 1989平凡社桂芳樹訳、平凡社、1989年。ちくま学芸文庫、2002年
ジローラモ・オルジァーティ『錬金術の寓意』(1569)
途中でした。(20191026)
上記、カルタ―リの書についてこちらへ。(20200527)
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