唐草図鑑
聖樹聖獣文様

天界の雄ヒツジ

写本「デ・スファエラ」(天球について)のミニアチュア(部分) イタリア 15世紀
平凡社の「イメージの博物誌」は「占星術-天と地のドラマ-」に始まる。
そしてその表紙は、軍人マルスと白羊宮

羊の象形・象徴(2)

羊の象徴で、シンボル事典を見てきましたが、
羊:英名Sheep (学名:Ovis aries)
バーバラ ウォーカー の神話・伝承事典-失われた女神たちの復権では、雄ヒツジはRamの項にある。

「角のある』動物たちの仲間、雄ヒツジはしばしば選ばれて、生贄という判然としない栄誉を受けて神に供された。そのため、人類のために、神である自らに捧げる生贄として、死んでいく神と同一視された

太陽神は、天界の雄ヒツジであるアリエス(牡羊座)と関連があった。
雄ヒツジのアリエスは聖なる年の始まりを示し、時がくると死んで、そして新しいアイオーン(年の神)となって再生する。※1
エジプト人はアリエスを、アメン・ラ―と呼んだ。

「やぶに捕われた雄ヒツジ」※2
聖書・・ イサクに代わっていけにえとなった雄ヒツジ(『創世記』22:13)
ゼウスにいけにえを捧げるボイオティアの儀式
王の息子の代わりに「金羊毛皮」の雄ヒツジを捧げた。※4
イスラエルでは、「聖なる雌ヒツジ」であるラケルの夫として神聖視された
聖書の物語によれば、ラケルは後に、イサクの化身であるヤコブと結婚した

かっては聖書の神は雄ヒツジの角をつけたが、のちに角は悪魔の頭につくものになった。※3


※1.アイオーンはこちらへ:時間の神
※2.やぶにとらわれた雄ヒツジ
http://www.sakai.zaq.ne.jp/redguy/red/bible/bible_soseiki.htm

アブラハムが目を上げると、やぶに角を引っ掛けている1頭の雄羊がいた。 アブラハムは雄羊をとり、イサクの代わりに全焼の生贄として捧げた。 アブラハムはこの場所をアドナイ・イエル(主の山の上には備えがある)と名づけた。

※3.Wikipediahttp://en.wikipedia.org/wiki/Christian_teaching_about_the_Devil
角のある神 ・・ギリシア神話の主神ゼウス(ユピテル・アメン)
※4.金羊毛皮・・ギリシアの英雄イアソン


白羊宮(はくようきゅう). 古代バビロニアが発祥 春分点を原点として12分割した、仮想的な星座 星座名 牡羊座/学名 Aries:アリエス(牡羊座) 3/21 - 4/19生まれ. 支配星は火星。火の宮で守り神は軍神アレス。
Francesco del Cossa - Allegory of April - Triumph of Venus (detail) - WGA05405
Allegory of April - Triumph of Venus (detail)
フランチェスコ・デル・コッサFrancesco del Cossa 1470年頃
平凡社の「イメージの博物誌 1」「占星術-天と地のドラマ-」p70
Palazzo Schifanoiaスキファノイア宮殿 イタリア フェララ

WEB検索 Wikipedia西洋占星術

春の最初のサイン(十二宮)である白羊宮は、春分から穀雨直前まで太陽が位置するサイン


※web検索・・星座の名前
http://www.h6.dion.ne.jp/~em-em/page164.html
WEB検索 : 「黄道(太陽の通り道)」
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20060306.html

インド神様図鑑

(ヴェーダ時代の古い神)
インドラIndra 漢訳では帝釈天 雷霆神である。
http://www.tenjikukitan.com/
*雄羊がインドラの持物(アトリビュート)というのは未確認
最も関係のある動物は…ゾウ(に乗っている)。
しかし、次の「羊飼い」を参照すると、そちらから意味が出てくるのがわかる。

タイトルの字
薄田泣菫〈 すすきだきゅうきん〉(1877-1945Wikipedia)の
詩集『白羊宮〈はくようきゅう〉』(1906年)

実を言うと、「カルデアになれを見しより4000年」というのが、この詩集の中にあると勘違いしていました。
これは泣菫ではなく、土井晩翠(1871- 1952Wikipedia)の『天地有情』(1899年)でした。

  嗚呼カルデアに牧びとの
  なれを見しより4千年
  光はとはに若うして
  世はかくまでに老いしかな。


WEB検索 ※http://www.kotenmon.com/str/hitsuji.htm

『夜をこめて羊の番をする間に星空に親しんで、星を”天の羊”、惑星を”年寄りの羊”と呼んでいた。』という野尻抱影説への反駁

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