唐草図鑑
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人身獅子頭

人獅子(ナラシンハ)

ヴィシュヌ神の化身、人獅子(ナラシンハ、ヌルシンハ) (National Museum, Delhi, INDIA)

Narasimha or Nrusimha
(参照のこの本「アジャンタとエローラ」立川武蔵著 集英社2000年刊)では 「ヌリシンハ」として紹介されている 。)


アバターAvatarという3D映画が記憶に新しいが、アヴァターラ(Avatāra)=化身の話。
シヴァの様々な姿は相と呼ばれ、ヴィシュヌのそれは化身といわれる。
変幻自在なヴィシュヌは、10の化身を持つ(p72)


後世、ヴィシュヌの化身として、
Wikipediaヴィシュヌ(Vishnu )にあげられている 10のアヴァターラ、またはダシャーヴァターラ

野猪(やちょ)、 人獅子、 矮人、魚、亀、 パラシュラーマ (Parashurama斧を持つラーマ) ラーマ(叙事詩『ラーマーヤナ』の王子)、 クリシュナ(叙事詩『マハーバーラタ』の神)、 ブッダ(人々を混乱させるために来たとされる仏陀)、カルキ(時間)

人身獅子頭
(Nara=人, simha=ライオン)
https://en.wikipedia.org/wiki/Narasimha
Story of the 4th Avatar of Lord Vishnu, Narasimha

Narasimha

ヴィシュヌの化身の一つに、人獅子(ヌリシンハ)、つまり獅子頭人身の姿がある。
「この神話は『ヴェーダ』にはなく、プラーナ(古譚、神々の伝説集成)に現れる。
ヴィシュヌが人獅子の姿を採って、ブラフマー神から特別の力を授けられて増長した魔人を殺す話。
かの魔人は「獣にも人にも殺されない」と定められていたので、ヴィシュヌは「獣でも人でもないもの」に化身した。

アジャンタ第16窟回廊
魔人の腹を裂く人獅子。
人獅子に化身したヴィシュヌに腹を裂かれたヒレニヤカシプは、ヴェーダ後期に勢力のあった神ブラジャーパティ(生類の主)の息子である(p76)


ヴィシュヌ

Vishnu and his Avatars, 11th century. Black schist. Brooklyn Museum
Vishnu and his Avatars, 11th century. Black schist. Brooklyn Museum

シヴァとヴィシュヌ

シヴァとヴィシュヌ・・元来は異なる神々であったが、ヒンドゥー教では、異なる神々を統合する傾向があり、一体と考えられるようになった。
(p72) 第16窟ヴィシュヌ(ハリ)とシヴァ(ハラ)の合体像ハリハラ
ヴィシュヌの持物
円盤(円形の刃のついた武器)
棍棒、 ホラ貝
高い冠をかぶり、両足をまっすぐにのばした姿を取ることが多い
シヴァ
三叉戟(さんさげき)とダマル太鼓(デンデン太鼓)を持ち、
巻髪、三日月の髪飾り、
蛇を首や腕の飾りとし
虎皮を腰にまとっている。

Harihara

Harihara
Vishnu (left half - blue)and Shiva (right half - white) https://en.wikipedia.org/wiki/Harihara
この図、頭が二つあるというのは変かも・・?(のちほど~)

ロックカット(岩窟)寺院

アジャンタ
Wikipediaアジャンタ石窟群
エローラ Ellora UNESCO World Heritage
https://whc.unesco.org/en/list/243Ellora Caves

『アジャンタとエローラ』にある別の獅子像・・「キールティムカ」

獅子・ライオン荒俣宏さんの「獅子」を読む


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