清明のとき

中国
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人として生まれてこの清明のときを
何度見ることができるのだろうか・・という漢詩の訳詩を
思い出したのですが・・詳しくはどうだったのか・・

安藤信広著「漢詩入門はじめのはじめ」 (東京美術選書)でしたっけね
あれは杉並にいた1999年に読んだのだったと思う・・

梨花淡白柳深青  梨花は淡白 柳は深青
柳絮飛時花満城  柳絮飛ぶ時 花は城に満つ
惆悵東欄一株雪  惆悵す 東欄 一株の雪に
人生看得幾清明  人生 幾たびの清明をか看得ん

梨の花は淡い白、柳はふかみどり。柳の綿が飛ぶ頃、花は城内に咲き乱れる。
官舎の東の庭の囲いの中に咲く一本の雪のような白い花を思いつつ、私は物思いに耽る。
人生、何度このような清明の時節を迎えることができようか。

清明(せいめい)・・・・

清明(せいめい)は、二十四節気の5番目の節気で、春分を過ぎた4月の上旬から下旬の時期です。春の日差しを受けて万物が生き生きと輝き出す頃で、草木の花が咲き乱れ、お花見のシーズンを迎えます。

二十四節気の一つ。陰暦三月の節で春分から十五日目、すなわち四月十五日ごろにあたる。清浄明潔の略ともいわれ、東南風の吹く春のよい季節という意味である。中国では清明に、墓参や踏青をする行事が行われ、七月十五日の中元節とならぶ大切な行事である。わが国でも、このころは花の季節で、ものみな生き生きとする頃である

柳絮(りゅうじょ)・・・

柳は春、花を咲かせたあと、綿毛のような実を結ぶ。これが柳絮だが、風にのって運ばれてゆくさまは雪が舞うようでも、羽毛が舞うようでもある

全ての種類の柳絮が飛び終わるのは、8月中旬~下旬。 雨の翌日などには、まるで雪のように綿毛が舞います

そうか、墓参りのときだったんですね