2016年3月21日、奈良の大安寺で毎年3月のみ公開される、 馬頭観音立像特別拝観 に行ってきました。(蛇のネックレスはこちらへ)
宝仏殿には造営初期の瓦と、最も多量に出土する「大安寺式瓦」の比較展示があった。双
鐙瓦は単弁12葉の蓮華文の外側に連珠文と鋸歯文、
宇瓦は均整唐草文だが、
初期の平城京式と比べて簡略化され、唐草ののびやかさも不足していくようだ。
冊子からまとめると以下のような感じ。
平城京式瓦 (724年頃) |
鐙瓦 | 複弁蓮花文: 中房に1+6の蓮子、内区に複弁八葉蓮花文、 外区に連珠文と線鋸歯文 |
宇瓦 | 均整唐草文: 花頭形の中心部の左右に唐草を五回反転させ、 外区に連珠文 |
大安寺式瓦 (744年頃) |
鐙瓦 | 1.中心に1+5の蓮子、内区に単弁十二葉蓮花文、 2.中心に1プラス6の蓮子、内区に単弁八葉蓮花文、 |
宇瓦 | 1.やや硬化した五回反転の均整唐草文だが、「唐草の単位が独立せず蔓が一連に伸びて数個所から支葉が派生するところに大きな特徴がある」 2.中心飾りを 下向きのCでかこみ、左右に三回反転する均整唐草、 外区に横長の珠文 |
仏教美術入門おさらい篇として
ギリシア・インド的四天王像(戒壇院の四天王と天平文様)
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日本の文様というと、まず「青海波」が思われる・・
日本固有の文様名で、世界的には
鱗(スケール)文様・・→こちらへseigaiha.html