翼のある蛇(ヘロドトス)
聖獣 蛇
「翼のある蛇(pteroton ophion)」
Herodotus, The Histories
わたしは翼のある蛇について調べるためにアラビアの一地方を訪れたことがあった。
いってみて目にしたのは、筆舌に尽くしがたいほどにおびただしい蛇の骨であった。
…
言い伝えに寄れば、春になると翼のある蛇はアラビアからエジプト目指して飛んでいくが、
イビスという鳥が国の入り口で迎え撃ち、蛇の侵入を許さず殺してしまうという。
イビスはこの功によりエジプト人から大いに尊重されているのだ、とアラビア人は言っている。
…
このようなエジプト人の話は、そのようなことが信じられる人はそのまま受け入れればよかろう。
本書を通して私のとっている建前は、それぞれの人の語るところを私の聞いたままに記すことにあるのである。
「ヴァールブルクの宇宙」松波到
翼ある蛇
それを撃退するイビスという聖なる鳥
ヘロドトスの「ヒストリエ=研究調査」
ヘロドトスのまなざし、異文化の諸相に対する好奇心に満ち溢れている
一種のイメージの博物誌でもある
WEB検索
http://hush.gooside.com/name/i/Ibis/Ibis.html
Ibis. アイビス.イビス.
トキ(朱鷺、鴇、桃花鳥)
ヘロドトスの「歴史」(vol2/75-6)
エジプトでヘブと呼ばれたアフリカクロトキ(コシグロトキ、sacred ibis)Th.aethiopicusは、
嘴を突っ込んで餌を捜す動作が書生の文字を書く動作に似ており、
人間が不明の世界から知識を掴み取る事に例えて、
トキの頭とヒヒの体を持つ知恵の神トトにまで神格化された.
以上とは違うもの…
新大陸文明:メキシコ神話に登場する翼のある蛇
「ケツアルクアトル」「ケツアルカトル」
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