(荒俣宏/著 大村次郷/写真 集英社 2000年12月刊)
狐は古来より日本人にとって神聖視されてきた。 720年、既に『日本書紀』に日本武尊を助ける白狐が登場している。 稲荷神社の前には狛犬の代わりに宝玉をくわえた狐の像が置かれる例が多い
大体あらまた荒俣宏さんの「獅子」を読み終わってホッとしているのですが 「アケル」の名も「ゲブ」同様、《大地》を意味していると思われれる。
アケルの最も古い形は、一片の大地から人間の頭が隆起したものである。続いて、この形象に二つ目の頭が加わり、大地のしるしに両端に頭が一つずつ置かれた。
アケルはゲブが象徴しているような惑星というより、地表という意味。
二頭のライオンはアケルを形象化したものであり、地平線の番人であると同時に、冥界の一つのイメージ
(図byステファヌ ロッシーニ)
新帝国時代にはライオンの前脚が加えられ、二つの人間の頭はしばしばライオンの頭にとってかわられた。
こうして、形象の全体は二つのスフィンクスの外観を取るようになった。
最終段階になると、その像は背中合わせに座った形で描かれる地平のライオンの像と混同された。
(図byステファヌ ロッシーニ)
新王国時代末期の「風刺パピルス」の一場面で羚羊(カモシカではなくレイヨウ?)がライオンとセネットというゲームをしているものがある。
ライオンから獅子への旅/
王権を誇示するライオン/
王城守護獣のルーツを探る
________ここまでは「獅子」(1)
星と太陽とライオンと/
猊下のライオン
________ここまでは「獅子」(2)
ネパールの宝珠を冠った獅子
________ここまでは「獅子」(3)
獅子の国、獅子の山/
須弥山に吠える聖獣/
舞い踊るアジアの獅子たち
________ここまでは「獅子」(4)
漢字の国にやってきたライオン/
高麗にはいなかった狛犬
________ここまでは「獅子」(5)