西欧中世の美術

口絵6　ティベリウスTiberius詩篇　キリストの墓を訪れる聖女たち
ウィンチェスターWinchester,1050年頃　ロンドン　大英図書館,Ms.Cotton,Tiberius,C.VI,fol,13v

https://www.bl.uk/catalogues/illuminatedmanuscripts/reuse.asp大英図書館収蔵の写本のカタログへのアクセスと再利用ガイダンスノート Access and Reuse Guidance Notes for the Catalogue of Illuminated Manuscripts　♪
しかしお目当て画像は　意外と検索が難しい(~_~;)、自力スキャン画像で
https://prodigi.bl.uk/illcat/・・

色彩｢素描｣

ペンと筆の混合技法による、アングロサクソンの色彩｢素描｣
定式(フォーミュラ)によってリアリティ(人物像など)を支配し表現するために、型にはまったカリグラフィックな描線システムが打ち立てられている。　(p92)

アングロサクソン人の線的描写は、リアリティと抽象との間の妥協の産物である。
それはまた、動きとジェスチャーを純化しつつ、精神的な緊張を生み出す手段であった。(p92)

古代末期のイリュージョニスティックな絵画空間の完全な解消は中世絵画の展開の第一段階を終わりに導いた。
しかし、それは、古代的な伝統との新たなる接触を開始するきっかけとなった。中世美術の基盤を広げるため、中世精神に適したさらなる表現法を見出すために、再現的表現の経験豊かな古典的伝統の助けがまたしても必要であったのである。(p92)

無秩序な動きを見せるドレイバリー表現