聖樹聖獣文様
鶴岡真弓さんを読む
唐草とともにある聖獣
四天王像のまとう鎧にあるデザイン
「獅噛(しがみ)」
東寺の五重塔…、京都イメージの象徴
東寺の講堂 平安時代の木造、四天王像のまとう鎧にあるデザイン
⇒「獅噛(しがみ)」
異国のデザインの代表ともいえるもの
社殿の獅子狛犬、伎楽の獅子頭も仲間
清涼殿の天子玉座の帳台前の左右の獅子型(唐獅子像)
平安時代に仏教が国教化、
天皇=大日如来の垂迹神、天照大御神の神子
(王法則仏法)⇒帝の権威づけ、
獅子=邪悪を退ける国家鎮護の聖獣に
獅子像の起源に中国の獅子があったが、
それ以前により西方の聖なるシンボリズムに影響を受ける
「獅子」・「ライオン」のシンボリズムとその美術の起源は古代メソポタミア
ウル第一王朝の動物闘争文様…牛に噛み付くライオン
アッシリアのニムルド王宮の壁面彫刻や
ペルシアの銀皿のライオン狩り図
ササン朝ペルシアのライオン像のパターン
…正倉院「花樹獅子人物文白橡綾」(樹下に二頭の獅子)
獅子・ライオン=百獣の王の強さと威容
⇒超越的な聖動物⇒王の力の権威づけ
仏教美術の中でも破邪の聖獣として表現される
⇒大日如来の乗り物、破邪を行う四天王の甲冑にも定着
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鶴岡真弓さんの本
装飾する魂―日本の文様芸術
鶴岡 真弓;平凡社 ; (April 1997)
極東の装飾―表面へとどまる意識
日本文様へ
装飾する魂(渦巻
鳳凰
唐草
桜
水
蝶
龍 ほか)
「飾」と「文」―
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