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美術用語

西洋美術の基礎用語から

唐草関係の美術用語はこちらで見てきましたが、今回、『 西洋美術のことば案内』 高橋 裕子 著 – (小学館 2008刊)巻末の「西洋美術の基礎用語・人名辞典」にある項目を挙げ、必要に応じて関連ページに追記していくことにします。また、美術理論における中心的概念など、興味に応じて以下に少々抜き書きを・・

140項目

アーツ・アンド・クラフツ運動 アラバスター アルカイック アール・ヌーヴォー  アレゴリー イコン イーゼル画(タブロー〉  印象主義 インタルシオ(寄木細工)  ヴァニタス  ヴェドゥータ 英国式庭園 エクス・ヴォト エクフラシス(ディスクリプション) エスキス エマイユ エンブレム・ブック 黄金伝説 黄金分割 オダリスク オリエンタリズム オールド・マスター 雅宴画 画家組合(聖ルカ組合) 画商 カタコンベ カタログ・レゾネ カッソーネ カテドラル カノン カメラ・オブスク―ラ カリカチュア 画廊画 カンヴァセーション・ピース 鑑定家 顔料 寄進者 帰属(アトリビューション)キャビネット絵画 クアドラトゥーラ クアトロチェント クラシック グラッシ グランド・ツアー ク―ロス(コレー) グロテスク 芸術意思 月暦図 ゴシック 古典古代 古典主義 固有色  コントラポスト コンポジション 再現 細密肖像画(ミニアチュール) サブライム(崇高) サポート サロン 自然主義 時祷書 シノワズリ 写実主義 ジャポニズム 習作 修復 主題 象徴主義 初期フランドル絵画 触覚値 新古典主義 身廊 崇高 ステート スフマート ソッティンスー ディセーニョ テクスチャ―(マティエール) デコールム デフォルマシオン 透視図法(遠近法) トルソ ドレイパリー トロニー トンド ナラティヴ ニッチ ヌード 派 ハイライト パトロン パラゴーネ パレット バロック パロディ ピクチャレスク ビザンティン美術 表現 ファンシー・ピクチャー フォーマリズム フォンテーヌブロー派(北方ルネサンス) フランス式庭園 プリミティヴ ヘレニズム 変身物語 ペンティメント ポスト印象主義 ボデコン(静物画) ポンピエ マケット マニエラ マニエリスム マンドルラ ミニアチュール ミメーシス メディウム メメント・モリ モダニズム モティーフ モデリング モデル モニュメンタル モノグラム モノクローム 様式 様式化 予型論  来歴 理想化 ルネサンス ルプソワール 礼拝堂 歴史主義 ロココ ローマ賞(アカデミー) ローマ美術 ロマネスク ロマン主義 

10の人名

アルベルティ ヴァザーリ ヴァールブルク ヴィンケルマン ヴェルフリン ヴォリンガー クラーク ゴンブリッチ パノフスキー ベレンソン

グロテスク  grotesque
装飾模様の一タイプで、「グロッタ風の」が原義。
後世「グロッタ(洞窟)」と呼ばれた古代ローマの遺跡の建築装飾として15世紀に発見され、16世紀にかけて実際の建築や絵画の建築背景に多用された。
動植物・人物・仮面・怪物・建築モティーフなどを曲線模様で結び付けたもので、その奔放な発想から、「奇怪な」という形容詞としても使われるようになった


グロテスク模様の例 ハンス・フレーデマン・デ・フリース著
『グロテスクの多様な手法』(1565頃)
Hans Vredeman de Vries  (1527- c.1606)

芸術意思 Kunstwollen(独)
「芸術意欲」ともいう。オーストリアの美術史家リーグル(Alois Riegl 1858-1905 )が提唱した概念。
芸術創作の動因として想定された超個人的精神力で、民族や時代に固有のもの。
リーグルは様式の変化は芸術意思の自律的変化によって生じると考え、従来「衰退」とみなされていた古代ローマ末期の美術を、古典古代とは異なった芸術意思の表れとして再評価した。

触覚値 tactile value
ベレンソンが著書『ルネサンスのフィレンツエ画家(1896)で提唱した概念で、絵画において、描かれた三次元的対象(特に人体)が、見る者の想像力の中で触覚に訴える特質。ベレンソンはこの感覚が生命感を高揚させるとして、触覚値を偉大な絵画の指標とした

崇高  sublime (サブライム)
18世紀に成立した美学的観念
調和的、理想的な「美」とは区別され、時にはこれと対立する一つの美的価値として位置づけられる。
たとえば、人間を圧倒して 畏怖の念や危機感を掻き立てる巨大な山や嵐の海のように、従来の「美」の概念では捕えられず、にもかかわらず見る者により以上の高揚感を与える対象は「崇高」であるといえる。
18世紀後半~19世紀初頭にかけて、崇高の概念は荒々しい風景やゴシック建築の様に古典主義的美学の圏外にあったものへの関心を正当化し、ロマン主義を準備した。

ディセーニョ  disegno (伊)
イタリア・ルネサンスの美術理論における中心的概念の一つ。 実際に紙に描かれた「デッサン(素描)」を意味するだけでなく、構想された形である「デザイン」や作品の「構想」そのものでもある。
ルネサンスの美術理論家は、ディセーニョをその発端に位置づけることにより、建築・彫刻・絵画が共通性をもつ活動であること、かつこれらの造形活動が単なる手仕事ではなく知的営為であることを主張した。

デコールム  decorum 
「似つかわしい」「優美な」を意味するラテン語(decorus)より・古典古代の文学理論に発し、16、17世紀の美術理論で重視された概念で、作品(ことに歴史画)の具体的な描き方が主題にふさわしいことを意味する。個々の人物描写の適切さやテキストとの整合性はもちろん、時代考証的な配慮や主題と表現の双方で品位を保つ配慮などもこの概念に含まれる

表現 expression  
原義は「中から外に押し出すこと」で、作者が作品において感情に具体的な形を与えて見る者に伝えることを意味する。 ロマン主義以後の芸術観では、表現される感情は作者のものとみなされるが、伝統的には主に作中人物の感情であった。
伝 達の方法としては、人物に適切な感情(これもexpression)や身振りを与えるだけでなく、線や色彩やタッチなど、造形的要素の効果が駆使される。なお日本語の「表現」にはこのようなexpressionの訳語とは限らず、単に何かを表すことやその表し方をも意味する。そこで、expressionの訳語としては「表出」を用いて区別することもある。

エクフラシス ekphrasis (希)
作品記述。対象を言葉でありありと描写することを意味する古代ギリシアの修辞学の概念であったが、美術作品のエクフラシスも発達し、2世紀のフィロストラトスは絵画のエクフラシスのみで一書(『アイコネス(イマギネス)』を表した。古代のエクフラシス(ラテン語では「デスクリプティオ)は、ルネサンスにおいて美術をめぐる著述に影響し、画家の捜索のヒントともなった。今日の美術史学においても、作品記述(ディスクリプション)は作品研究の基礎作業として位置づけられている。




用語
(update 2001/07/14 ,2003/02/20byM)

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唐草文様


岩波 西洋美術用語辞典(2005)

オックスフォード西洋美術事典 (1989)

フランス美術基本用語 (新書 1998)

新潮世界美術辞典(1985)

フランスの装飾と文様(2015)

ヨーロッパの装飾と文様(2013)

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