国旗にも描かれているレバノンの象徴
樹名 | ||
ナツメヤシ | まっすぐに伸びる背の高い木で ⇒繊維が荒くあまり良質ではない |
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イチジク | 太陽神ラーが誕生する東の門に イチジクの樹が2本立っていると信じられ 神聖視されていた 実が女性の乳首に似ていて、 実をもぎ取った切り口から乳のような白い樹液が出る ⇒ハトホル女神やイシス女神と結びつけられ、 木と女神が同化した姿がしばしば壁画に イチジクの木の棺 ⇒女神の体内と同じ神聖な場所 |
紀元園1300年ごろ センネジェムの墓(ルクソール西岸) |
アカシア | 大木ではない |
ウシャプティなどの細工物に用いられた |
レバノン | 古代フェニキア人の末裔 岐阜県くらいの大きさ アルファベットの生みの親 最古の都市「シドン」の遺跡 |
レバノン杉Lebanon ceder | クフ王の船 ツタンカーメン王の金張り人型棺 エジプトのピラミッドから発見された「太陽の舟」も レバノン杉でできていた 腐食や昆虫に強く、材質が緻密で、まっすぐな木目をしており、 磨くとつやがつき、芳香性があった。 それは船材、建材、墓材、香油(ミイラの防腐剤)などに使用された ※ミイラの防腐剤説は?→ |
詩篇
正しい者はナツメヤシの樹のように栄え列王記
「ギルガメシュ叙事詩」
世界最古の文学(紀元前3500年ころ)
王が都の建造材としてレバノン杉を得るために、
森の神と壮絶な戦いを繰り広げる様子が語られている
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高さ40m、幹周り10mにも
なる長身でたくましい樹に育つため、
大理石建築にはかかせない梁材であり、
腐敗や虫に強いという
実用性に大変優れた用材
レバノン杉にとって悲劇だったのは、
生育する地域が最古の文明と言われる、
エジプトとメソポタミアに挟まれた
土地であったこと。おまけに、
もともと森の少ない地方に
囲まれていたこと