人間は毛皮を取るために、毛皮の動物を絶滅させてきた悪徳の歴史を持つ。ここでは、服飾史からアーミン、セーブルなどの用語も見てみたい。
フェルメール
フェルメールはこの毛皮を所有していて、何度も描いているという。
はんもん(Speckle)(皮革用語辞典)
(en.wikipedia)
斑点 まだらに散らばった点。ぶち。
(コトバンク)
「漢字ペディア」
〈表外訓)まだら・ふ・ぶち
斑(読み)ムラ(白川静『字統』)

The Guitar Player, circa 1672
by Jan Vermeer

Woman with a Pearl Necklace, c.1664
Reconsideration of "Ermine, "" the Spotted Fur in Vermeer's Paintings : Reality of Representation of Costumes in Paintings byCiNii三友 晶子
The white fur with black-spots in the paintings of the 17th-century Dutch painter Vermeer is often considered to be ermine, which has been regarded 'royal fur, ' though he depicted ordinary citizens in his works. Why do the citizens wear royal fur?
(黒い斑点の付いた白い毛皮は、しばしば、アーミンとされる。それは、'王の毛皮'と見なされる。 市民がなぜ王の毛皮を着るのか? フェルメールの絵の毛皮はたぶんより利用可能な種類のリスや、ウサギや猫などの白い毛皮ではないか。
紋章は戦場で遠くからでも識別できるように限定された色で表現される。
紋章学における色のことをティンクチャー (tinctures) といい、大きく分けて金属色 (Metals) 、原色 (Colours)、毛皮模様 (Furs) の3つの種類がある 。
金属色にはオーア(金色)とアージェント(銀色)の2色、原色にはアジュール(青色)、ギュールズ(赤色)、パーピュア(紫色)、ヴァート(緑色)、セーブル(黒)の5色、
毛皮模様にはアーミン(シロテン)、ヴェア(リス)の2色ある。
毛皮模様は2色の原色のティンクチャーを用いて表現するが、紋章学上は1色として扱われる
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作者 ティツィアーノ・ヴェチェッリオ
製作年 1535年頃
種類 油彩、キャンバス
寸法 95,5 cm × 63,7 cm (376 in × 251 in)
所蔵 美術史美術館、ウィーン
(wikipedia)
ティツィアーノ ≪ 毛皮の少女 ≫ 1535-37 ウィーン美術史美術館
美術館公式サイト http://art.pro.tok2.com/T/Titian/v014.htm
一番高級な毛皮は何ですか?
とAIに聞くと、
日本名は「クロテン(黒貂)」。 毛皮の中でも最高級品といわれ、特にロシア産のロシアンセーブルがもっとも高級とされています。 ツヤが強く、保温力が高く、毛皮として非常に性能が優れています。
(黒貂、Martes zibellina)は、ネコ目(食肉目)イタチ科テン属封建時代のヨーロッパでは、高級な毛皮は宝石などと同様、財宝として取り扱われた。イギリスのヘンリー8世(在位、1509年 - 1547年)は王族・貴族以外の者が黒い毛皮を着用することを禁じ、とりわけ黒テンの毛皮は子爵以上の者しか着用できないとした。
ヘンリー8世についてよくわかるのは、こちらのサイト「世界史の窓」ですね。 https://www.y-history.net/
「三大毛皮」とは、セーブル、チンチラ、リンクスを指し、希少性と品質の高さから高級毛皮として知られています。これらは「毛皮の王様」(セーブル)、「毛皮の女王」(チンチラ)などとも呼ばれ、非常に高価で取引されます
ミンクやフォックスなども、一般的に見かける高級毛皮ですが、3大毛皮には及びません。
ミンク:イタチ科の動物で、光沢があり、綿毛が多いため保温性が高いのが特徴です。
フォックス:キツネの毛皮で、ボリューム感とつややかさがあります。シルバーフォックス、ブルーフォックスなど種類も豊富です。

(wikipedia)によれば、大陸に分布するクロテンは頭胴長50cm、尾長17cm、体重1.5kgと、猫より小さいようだ・・
帝政ロシアのシベリア(ロシアのシベリア征服)進出が本格化し、得られた毛皮がヨーロッパ各国へ輸出されもてはやされた。当時、ロシアでは捕獲した本種の毛皮40頭分を1単位として流通させており、その影響が現在のロシア語の40(сорок)に残っているといわれる
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ホルバインの描くPortrait of a Lady with a Squirrel and a Starling (detail)
circa 1526–1528
National Gallery
![]() 毛皮と人間の歴史 (Amazon) |
毛皮と人間の歴史
西村 三郎 (著)
(2003/02刊) 紀伊国屋書店 内容(「MARC」データベースより) クロテン、ビーバー、ラッコ…。 毛皮が人間の歴史を左右した時代もあった。 毛皮をめぐる壮大な人間のドラマを描く。大仏賞作家の遺作。 目次 1章 毛皮―人類最初の衣料 2章 最初に毛皮を着たのは誰か?―人類史の流れに沿って 3章 毛皮と毛皮獣の世界 4章 古代社会から 5章 花ひらく毛皮文化―中世の世界 6章 荒野にクロテンを求めて―ロシアの興隆とシベリア進出 7章 新世界の呼び声 8章 西と東の出会い 9章 日本の毛皮と皮革 |
いやぁラッコまでも?
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Skins of sea otters(wikipedia)
「古くから毛皮が利用されていたが、18世紀、19世紀に銃によって多数が捕獲された。乱獲によってカナダのブリティッシュコロンビア州、アメリカ合衆国のワシントン州およびオレゴン州の個体群は絶滅した」